カテゴリー
教育

登園・登校管理 #221

「トップページ」
「餃子大王ライブ情報」
「過去ブログリスト」
右上メニューバーからどうぞ♪

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日のテーマは「登園・登校管理」。
一読は約3分(僕計測)。
よろしくお願いします(^^♪

先日、大阪府で2歳女児が父親の乗用車内に取り残され亡くなるという事故が発生しました。

35年間の教員生活を通して多くの幼児さんたちの成長を見てきた僕。これからいろんなことを学び、楽しいことをたくさん経験し、大きく成長するはずだったのに…と思うと心が痛みます。

亡くなった子どもさんのご冥福をお祈りするとともに、このような事故が繰り返されないことを願います。

ただ、元教員としては、この事件に関わる政府・自治体の対応について疑問を感じています。

目次

【1】閣僚発言
【2】園の責任
【3】園職員の思い
【4】責任

閣僚発言

この事故後、小倉こども政策担当相は14日付で「保育所や幼稚園の子どもの出欠管理を徹底するよう自治体などに求める文書を出した(時事通信社報道)」そうです。
また、15日の会見では「園の責任は重いと述べた(朝日新聞報道)」とも報じられています。

この発言は「一義的には保護者の責任で子どもの所在確認を行っていただきたい」とした上でのものです。
しかし、僕は「責任」という言葉に強い違和感を覚えます。

園の責任

「責任」と言う言葉は「なすべき任務・義務」であり、「その行為の結果は行為者に帰せられる」ということを意味しています。

今回の事故に当てはめると…。

「登園管理は園が負うべき任務であり、義務である」

「登園管理をしなかったことが事故の一因である」

「園には義務を果たさなかったことによる法的あるいは道徳的責任がある」

閣僚として「事故原因・責任(少なくともその一部)は園にある」との見解を示したと解釈できます。

園職員の思い

学校教職員は児童の出欠・安全確認を行う努力をしています。それこそギリギリの中、必死で行っています。
それは幼児教育施設でも同じです。
(「欠席者への対応#153」参照)

どこまでが業務かさえ不明確な中、「子どものために」とがんばっている職員が感じる後悔・悔恨。
今回も「登園管理をしていれば…」と自責の念にかられていることでしょう。

仮に「あなたの責任ではない」と言われても、そうは思えない職員たちの姿が目に浮かびます。

責任

でも、閣僚が「責任を問う」のは違うと思います。「一義的には保護者の責任」「(園所は)かなり人繰りが大変でご苦労されているという認識だ」との言葉を付け足したとしても、です。

いじめ・虐待・問題行動、ヒューマンエラーによる事故等。何かが起きるたびに学校園の責任を問う風潮。
その都度、責任を伴う業務が増えていきます。
時に「それも学校園のせい?」と思うことも!

政治家やメディアはできるだけ多くの原因を見つけることで、多面的・多角的に分析しているつもりなのかもしれません。事件・事故を繰り返さないよう教訓化するためには、それも必要でしょう。

でも、責任の所在を明確にしないことが問題点を曖昧にし、物事が改善されない原因にもなっています。

安全・安心のネットワークづくりに多くの機関が協力することは良いことです。みんなで責任をシェアするという考え方も素敵です。

でも、それらはすべて配慮とリスペクトに由来し、自発的に行われるものです。

事故が起きるたびに責任が問われる教育・福祉・医療等の現場。

しかし、最大の事故原因は、現場に通知を出すばかりで、効果的な政策が実現できない行政にあります。
勤勉な国民性で何とか踏ん張っている“現場の危機感”を実感できていない「行政の責任は重い」と僕は思います。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
感想・コメントも大歓迎!
またお越しください!
お待ちしています!

カテゴリー
教育

欠席連絡の方法 #154

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

9/8(木)朝日新聞夕刊の1面トップ。
『「謎の学校ルール」保護者には負担』 『欠席「連絡帳が望ましい」』 『朝の登校見守る「旗当番」』 『大阪市で続く慣習「電話じゃダメ?」』と大きく書かれていました。学校教職員には耳の痛い話やなぁと思うところ部分もあれば、うんうんと納得できるところも。

ということで、今日のテーマは昨日の続き「欠席連絡の方法」です。
一読に要する時間は約5分(僕計測)。よろしくお願いします(^^♪

9/8朝日新聞 夕刊

欠席連絡

僕が勤務していた学校では「メールによる欠席連絡」を導入・推奨していました。理由は、教職員・保護者の欠席連絡にかかる負担を軽減するためです。ですから、欲を言えば、メール以上に集約しやすいツール、保護者にとって使いやすいツールであればいいなと思います。でも、なかなかそんなものは見つからない…ということで、まずはメールシステムを導入しました。

最初に思いついたのは学校に割り当てられたメールアドレスの活用。その方法を市教委に提案したところ、「全市的に可能な方法を検討・準備しているので、そちらを活用してほしい」との答え。当然、学校独自でするよりも全市的な統一システムの方が良いと判断し、僕たちは市のシステムを活用することにしました。
ただし、メールシステムを導入・推奨するかは学校裁量。「メールだと発信元が保護者かどうかわからない」などの理由で導入を見合わせている学校もありました。

ただ、導入した感想は「正解」。送信されたメールを一覧の形でプリントアウトしたり、教職員に分かるように整理・掲示したりする手間はかかりますが、電話連絡よりもシンプルでエラーも少ないです。導入当初は、誰からのメールかわからないなどのトラブルもありましたが、それでも時間と手間は大幅に改善されました。保護者も連絡帳の手間や電話の時間制限などに煩わされなくなったため、とても喜んでくださいました。

9/10朝の空。昨日よりは少し明るい♪雲は秋の雲?

留守メッセージ付き電話

数年前、朝夕の留守メッセージ付き電話が導入されたことにより早朝の電話対応は不要になりました。毎日毎日、早朝出勤していた教頭先生はその点については少し楽になったかもしれません。
ただ、そのかわりに増えた苦労もあります。特定の時間帯に電話連絡が集中することになったのです。

欠席連絡を含む電話対応はやはり教頭先生が中心。でも、3回線ある電話がずっと鳴り続けるわけですから、一人で対応できるはずがありません。やむを得ず早めに出勤した教職員が応援してくれるのですが、それでもしばらくはその状態が続きます。特に、コロナ禍以降は大変でした。
走り書きで書いたメモを書き直そうと思ったら、次の電話が鳴る!しまいには自分で書いたメモの文字が判読できなかったり、メモがどこに行ったか分からなくなったり!まさにパニック状態です。やりたい仕事があって早めに出勤した職員も「何のために早く来たんやろ?」という感じだったと思います。

電話の内容も欠席連絡だけでなく多種多様。体調や持ち物の話や担任への相談ごと、中には子どもへの伝言を依頼されることも!始業前の個別対応はなかなかハードですが、いずれも保護者にすれば大切な連絡であり、学校にとっては貴重な情報。僕たちは、朝の電話連絡から欠席連絡を切り離すことによって、大量に集まる情報を正確に伝達・共有したいと考え、メール連絡を導入したのでした。

ゆっくり空を見上げるゆとりがあるといいですね(^^♪

連絡帳

連絡帳は、僕が子どもの頃から続いている伝統的な連絡手段です。連絡帳の良さは、保護者からの連絡を正確かつ確実に受け取ることができる点。メールや電話よりも保護者本人からの連絡であることが確認しやすいです。もちろん、預かった連絡帳を届け忘れる子もいましたが、今なお「連絡帳が望ましい」とする学校の言い分は、朝の電話連絡パニック防止とこの点ではないでしょうか。

以前は、近所の子どもに「〇〇ちゃんお休みって伝えておいて」なんて保護者もいましたが、子どもの伝言を信じて良いのかどうかは微妙でした。本当に〇〇ちゃんの保護者に頼まれたかどうかさえ怪しい!結局、確認作業が必要になるため、とっても手間がかかります。それに保護者にすれば「伝えたのに何で連絡が来るの?」となります。その点連絡帳は安心だったわけです。

でも、連絡帳でのやりとりに課題がないわけではありません。
たとえば個人情報管理の点。日常的に連絡帳で子どもの様子についてやりとりをしている場合、そこにはかなりの個人情報や込み入った話が書かれている可能性があります。中には、他人に知られたくない内容があることも…。そんな大切な連絡帳ですが、何せ届けてくれるのは子どもたち。うっかりどこかに置き忘れることだってあり得ます。連絡帳を預ける行為というのは、それなりにリスキーだと僕は思っています。

海もいいなぁ。青くて広くて(*^^*)

人のつながり

どちらかといえば連絡帳活用反対派の僕ですが、「連絡帳を誰に預けていいかわからない」という声を聞くと、少しばかり心配になってしまいます。

自然災害も含め、いつ何が起きるかわからない世の中。いつ帰宅難民になって帰れなくなるかもわかりません。事故や事件に巻き込まれる可能性だってあります。そんな時に助け合えるつながりを日頃からつくっておくことはとても重要です。保護者同士のつながりでも、地域住民同士のつながりでもかまいません。お互いに何かあった時に、遠慮なく助け合える関係です。連絡帳ぐらいならいつでも気軽に預けることができる関係をたくさん作っておくことはとても大切です。

この日の記事には、「共働き世帯が増えた今、親にとっては、近所の子どもを探して右往左往するのは負担が大きい」とも書かれていました。実際に子どもが家を出るよりも早く出勤する家庭もありましたので、理解できないわけではありません。しかし、メディアが「謎ルール」とくくってしまう論調には抵抗を感じます。

「学校における働き方改革における緊急提言(平成29年12月26日 文部科学省)」では、登下校などは「基本的に学校以外が担うべき業務」とされています。ただ、現実は5年弱が経過した今も改善されず、依然として学校外業務どころか教員業務のままです。それでも、学校教職員は文句ひとつ言わず、登校前から子ども・保護者支援を行っていますが、そこは問題視しないようです。

一番の問題は、連絡帳ひとつ届ける余裕すらもてない保護者・家庭の状況です。たとえメール連絡に変えたとしても、生活自体にゆとりが生まれるわけではありません。極端な言い方をするならば「子どもの欠席連絡くらいどんな方法でもOK」とすべての保護者が言えるようになることが理想だろうと思います。
欠席連絡という小さな問題がきっかけになって、困り感のある家庭への支援など、教育・福祉の両面から強力で効果的な施策が進むといいなと思います。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
感想・コメントも大歓迎!
またお越しください!
お待ちしています!

カテゴリー
教育

欠席者への対応 #153

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

あまりテレビが好きではないのですが、ここ数日は珍しくニュース以外にもワイドショーも見ていました。「東京オリ・パラ汚職事件」では地位ある人たちの不正疑惑に失望。「国葬問題」では正面から議論を交わさないリーダーたちの姿にさらに失望。ウクライナ情勢は変わらず、ついでに庶民の所得も変わらないのに、物価だけは上昇していく…。ホントに暗いニュースばかりですね。

そして連日長い時間をかけて報道されている「園児バス置き去り事件」。状況がわかるにつれて重大な過失によって起きた事件であることも明らかになってきました。ただ、番組出演者のコメントには学校教職員OBとしてはつらいなぁと思うところも…。

ということで、今日のテーマは「欠席者への対応」。
一読に要する時間は約5分(僕計測)。よろしくお願いします(^^♪

番組では

僕がたまたま見た番組では、出演者の方々が異口同音に「連絡なく欠席している場合は、つながるまで何度でも保護者に連絡を取って当たり前」「忙しいとか、そんなことは理由にならない」「それが仕事だ」「保護者には何度でも、必ず欠席連絡を入れるように伝えればいい」などと厳しい口調でコメントされていました。

確かに、僕も最初から「なぜ出欠確認ができていないのかな?」という点に違和感をもっていました。送迎バスを使っていない公立小学校の場合は、常に登下校中の事件・事故の可能性も視野に入れて対応しているので、「連絡なしの欠席」にはとても敏感になっているからです。
特に、今回のように「休むときには必ず連絡を入れている」家庭の場合には、保護者の連絡忘れとは考えにくいため、事件・事故の可能性も出てきます。それだけに、ルール通りの行動がとられなかったことや違和感を放っておいたこと、都合よく解釈したことなどが残念でなりません。

ですが、それでも冒頭のコメントを一般論としてとらえた場合には「厳しいなぁ」と思ってしまいます。

教職員の業務実態

僕たちの町では、学校教職員の始業時刻は午前8時30分となっています。保育所送迎などのため出勤がギリギリになる職員もいますが、多くは始業時刻よりかなり早く出勤しています。最大の理由は始業前に子どもたちが登校するから。登下校中の事故対応や登校後の安全管理など子どもの安全確保をしつつ、8時30分からの朝の会に備えているケースがほとんどです。

それだけではありません。中には、登校しぶりの子どもたちを迎えに行く教職員もいます。学校からモーニングコールをしている教職員もいます。校門や教室で子どもたちを温かく迎えたり、授業や行事の準備をしたり…。僕が管理職として勤務していた学校は児童数およそ700 ~1200名の大規模校でしたので、要配慮・要支援の家庭もたくさんありました。教職員は子ども支援だけでなく、時に保護者支援の役割までも担っていました。

写真と本文は無関係です

欠席対応

学校では8時30分から始まる朝の会で、「健康観察簿」を使った出欠確認・健康確認を行っていました。この時、欠席者と欠席連絡を照合し、問題がなければ係や当番の子どもが「健康観察簿」を養護教諭に提出しておしまいです。
ただ、連絡なしの欠席者がいる場合はそうはいきません。子どもではなく担任が職員室まで降りてきて教頭他の職員に欠席連絡の有無を確認します。
そして、連絡が入っていないことが分かればすぐに固定電話や携帯電話に連絡。この段階でつながってくれれば良いのですが、うまくいかないこともよくありました。

その後、担任は授業に戻り、職員室メンバーが連絡業務を引き継ぎます。着信履歴も残っているはずだし、何度も電話をしているのにつながらない…という場合には、緊急連絡先である勤務先や親せき宅に電話をすることだって当然あります。また、登校中の事故の心配もあるので、通学路を中心に付近を探索することや家庭訪問をすることも少なくありません。それでも状況がわからない場合には、教育委員会と情報共有し、次の段階に備えます。もちろん、担任は休み時間ごとに職員室までやってきて情報共有を行います。

写真と本文は無関係です

情報共有

朝の会開始後、または授業中に保護者から連絡が入る場合に備えて、職員室内では情報共有を行っています。適切な電話対応や担任へのすばやい連絡を行うためです。もちろん、遠い教室にいる担任がわざわざ職員室に来なくてもよいように、職員室メンバーが教室まで行って無事を伝えます。

残念ながら教職員には民間勤めの方々のように業務用の携帯電話などが与えられていません。コロナ禍で多少は情報化が進みましたが、依然として昭和的アナログシステムが多く残されています。
一方で、要配慮の児童への対応も含め、細かな情報共有を瞬時に行い対応すべき場面は増加しています。特に、最近のマンパワー不足は深刻であるにもかかわらず、それを補う手立ても講じられていません。本来の業務を後回しにしたり持ち場を離れたりすることにはリスクも伴いますが、優先順位を考えながら足を使い手間・暇をかけて何とか情報共有・対応を行っているのが現実です。

写真と本文は無関係です

コメントへの思い

今回の事件には職務を怠った面が多々あり、その積み重ねが事件につながったと言えそうです。また、会見を見たことで、より複雑な思いになった方も大勢いらっしゃると思います。僕もそうです。

でも、今回の事件の話ではなく、一般論として冒頭のコメントについて考えると、やっぱりつらいなぁと思ってしまいます。中には「自分も欠席連絡をし忘れたことはありますけど」と言いつつ園の責任を厳しく追及されている方もいましたが、僕にすればちょっと違います。ここまで書いてきたように無断欠席に対しては丁寧に対処していますが、よくよく考えてみれば欠席連絡さえ入れてくだされば済む話なのです。

それでも、単なる連絡忘れであった場合には「何事もなくて良かったです」と安堵しながら電話を切ります。僕たちも「無事で良かったやん」と喜びます。それは本音です。でも…。
教職員が本来ならしなくていい心配をしたり対応したりしていることは伝わっていないのかな。何度お願いしても、ルールを守ってくださらない保護者がいなくならないのはどうしてなのでしょう。

次回のブログ

民間企業と違い、公的サービスの1つである学校園は何かあると厳しい批判にさらされます。この風潮に対して思うところもありますが、不平を言っていても前進しないので、僕たちは自分たちでできる対策を講じたり、市教委や自治体に改善を求めたりしています。ということで、明日のブログでは僕たちが行っていた「欠席連絡」の方法について書いてみたいと思います(^^♪

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
感想・コメントも大歓迎!
またお越しください!
お待ちしています!