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教育

水泳学習 #82

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日のテーマは「水泳学習」。
僕が現役時代、研究教科に選んでいたのが保健体育科学習。この保健体育科にはさまざまな領域があります。たとえば、体つくり・器械・表現・陸上など…。これらの中で、僕が教諭時代に特に力を入れていた領域の1つが水遊び・水泳(以下水泳としますね)の領域。

今日は僕の水泳学習に対する考えについて書いてみたいと思います。最後までお付き合いください!
一読に要する時間は約6分(僕計測)。よろしくお願いします。

市内小学校の運動場!暑いのでテント設置・ミスト設置しています(^^♪

6/30の話

あっという間に、しかも大した降水量もないままに梅雨明け。そして、連日の真夏日!
今日は、九州南部から関東甲信地方にかけて、広く熱中症警戒アラートが発表されているようで、一段と厳しい暑さになりそうです。ここ数日の猛暑・酷暑の影響もあり、身体にはダメージが蓄積しています。みなさん、ご自身やご家族の方々の健康状態にご留意くださいね。

校長時代は、こんな日は気が気じゃなかったことを思い出します。
それでなくても心配性の僕。日頃から気になることがどんどん湧いて出てくるタイプで、正直、少しばかり厄介な性格です。いわゆる繊細さん傾向。
その上、こんな日ともなると…。登下校・通勤、学習場面、休み時間、給食などあらゆる時間・すべての場面で、子どもたちや教職員の方々の健康・安全が気になって仕方がない!それは、水泳学習でも同じでした。

雲一つない青空!

水泳学習

「お菓子箱#63」で書いた通り、僕たちの市は近代水泳発祥の地。伝統的に水泳学習が盛んで、全小学校に25mプールと12~3m程度の浅いプールが設置されています。このプールで水泳をするのは6~9月初旬。夏休み中も水泳指導があり、教員が交代で指導にあたります。また、2学期には市内6年生全児童を対象とした水泳大会も開催。おそらく、小学生児童の泳力としては、全国屈指のレベルにあります。

そんな僕たちの市も、この数年は水泳学習の中止・減少をせざるを得ない状況に陥っています。
2018年には大阪北部地震。近隣市で発生したブロック塀倒壊による死亡事故を受けて、プールを含むすべてのブロック塀の点検・改修工事が行われ、プールが使えない時期がありました。
また、熱中症による死亡事故が激増し始めたのもこの頃。熱中症指数を目安に水泳学習を中止することもありました。

2020年以降はコロナ禍。ソーシャルディスタンスやマスク着用など、屋外での水泳学習でさえ実施困難な状況が続き6年生の水泳大会も中止。かつてないほど子どもたちの泳力は低下しています。

約15年前の市内小学校のプール写真。回収された今はもっとカラフル&安全に!

泳法指導

僕は子どもの頃から運動が大好きで、何でも器用にこなすことができる子どもでした。そんな僕の唯一の弱点が水泳。当時の先生方の悪口を言うつもりはないのですが、僕の身体的状況・運動能力を考えればもう少しうまく泳げてもおかしくはありません。
これは、のちに保健体育科を研究教科に選んだ僕、とりわけ水泳指導に力を入れていた僕の偽らざる思い・見解です。水泳に限ったことではありませんが、指導力というのはそれだけ重要だということです。

水泳指導と言ってもいろいろな指導法があります。学校により、指導者により、それぞれにコツのようなものがあります。さらに言えば、学校体育とスイミングスクールとでは目的・指導法に大きな差があります。

2つの学び

そんな中で、僕が水泳指導について学んだのは初任校・M小学校。泳法指導の基本を理論・実践の両面から学びました。おかげで、泳ぎを見れば課題がわかるようにまでなりました。
M小学校では課題に応じた練習方法も教わりました。もちろん、M小方式的な指導方法はありましたが、実際には万能な指導法はありません。指導の基本パターンをもちながらも、子どもによって柔軟に指導方法・解決方法を変える。つまり、教員の指導法に子どもが合わすのではなく、子どもの希望や課題に教員が合わせる。今でいう「個別最適な学び」だったのかもしれません。

M小学校高学年の目標の1つに「参加標準記録がある水泳大会に全員で参加すること」がありました。つまり、全児童に大会参加できるだけの泳力をつけようということです。
これは、日本型教育の特長である「ミニマムスタンダード」的発想。そのために、最も指導力のあった先輩教員が、最も泳ぎを苦手とする子どもたちを指導していたことが印象に残っています。
結果として、100人を超える大所帯で参加した6年生は2年連続男女アベック優勝を果たしました。

テント&ミスト部分の拡大写真!

Safety Swim

こんなふうに泳法指導を中心に取り組んできた水泳学習ですが、僕自身はS小学校へ異動した1994年頃から「Safety Swim」にシフトしていきました。
もちろん、泳法指導についても自分なりの理論で再構築。短時間で成果が上がる学習をめざしました。そうして作り出した余剰時間を浮き身練習等に活用。浮力や重心、水中での体位移動、呼吸などをテーマに、ビート板・ペットボトルなどグッズを使って遊びながら習得できるようなプログラム作りに挑戦しました。

もちろん、着衣泳にも先進的に取り組みました。ただ、衣服や靴をつけて水に入ることによる水質汚濁への抵抗感をもつ方(教職員・保護者・児童も!)が多かった時代。水質管理研修で教わったことを説明しても、抵抗感払しょくとはいかず、プール終期に6年生だけ実施するのが精一杯でした。

教育は命を守るため

しかし、子どもたちの水難事故のピークは初夏(晩春?)から8月にかけて。遅くとも夏休み前にしなければ意味がありません。また、全学年児童が事故に遭う可能性だってあるわけです。
そのため、管理職になってからは、教諭の頃に実現できなかった全学年・1学期中の実施をめざし、取組を進めました。今では、毎年全学年が取り組むという学校が増えてきているようでとても嬉しく思います。

ちなみに、毎年実施する意味については学んだのは2003年度「学校体育指導者中央講習会(中部地区)」。大阪府会場だったため、僕は小学校・水泳班の記録員として参加。講師の椿本昇三先生(当時 筑波大学助教授)が「子どもの身体は年齢により比重が変わるため、毎年実施することが望ましい」とおっしゃられたことを記憶しています。

今日はMちゃんも2時間続きの水泳学習を行うそうです。そんなわけでわが家は朝から安全確保・リスク回避に関する会話。その時にMちゃんに伝えた言葉は「保健体育は心身の健康を守るためのもの。命がけで行う体育はない」。これは僕が子どもたちや後輩教職員に伝えてきた言葉です。

今日もすべての学校で子どもたちが安全に「命を守り育てる活動」に楽しく取り組んでくれることを願います。教職員のみなさん、家庭や地域、関係者のみなさん。ご苦労様です。よろしくお願いします!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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ライフ

夏休み #81

みなさん おはようございます!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日はこれから眼科へ行きます。視野検査&散瞳検査!車で行けないためバスと電車で行きます。それだけで疲れそう…。
それに、一番困るのが検査後。両目の瞳孔が開きっぱなしなので、帰宅途中はまぶしくてたまりません。しかも、6時間は散瞳薬の効き目が続くため、帰宅後も細かい作業はできません。
そんなわけで、今回は昨夜のうちに本編を書きあげました。3か月間・毎日更新の誓いはここが正念場かもと思って(^^;

そんな今日のテーマは「夏休み」。ただし、カテゴリーは『ライフ』。お気楽な内容です。何の役にも立ちませんが、どうぞお付き合いください。
一読に要する時間は約4分(Mちゃん計測)。よろしくお願いします。

やっぱり近畿も梅雨明け!水不足が心配です。

今日のテーマ

昨日は「学校の長期休業」についてブログを書いたところ。1か月半ぶりに幼稚園の園内研修(5歳児クラス)にも参加させていただいたし、今日のテーマは「幼児教育レポート2」でしょう…と思っていました。それなのに!まるで昨日の続編のようなテーマになってしまいました!というのも…。

N幼稚園での園内研修、そしてK小学校での研修打合せを終えて帰宅。「ちょっと休憩…」と思った瞬間、目に飛び込んできた“餃子”という赤い文字!街に出れば、“餃子”の文字なんてどこにでもいくらでもあふれています。家の中にだって“餃子”の文字はいっぱい!楽器やエフェクターケースのステッカー、フライヤーもたくさん…。
それなのに、やっぱりついつい反応してしまいます(^^;

よく見てみると、それは地域情報誌情報『City Life 北摂EAST vol.463』。僕の目を奪ったキャッチコピーは「HOTな夏に 餃子がアツい」!なんて素敵な言葉なのでしょう!この夏、うちのバンドにそのまんま使わせてほしいほど!

餃子のお店

ところで、『City Life北摂EAST』。このエリアに無料で配られている情報誌だと思うのですが、これが本当によくできています。ここ数年は忙しくて、あまり読んでいませんでしたが、改めて見るといい感じ。グルメはもちろん、教育や文化を含む地域の情報が満載!面白いですね(*^^*)

早速、“餃子”特集の24~25ページを開いてみると…。
北摂にある餃子のお店をたくさん掲載!さすがに餃子だといろんなタイプのお店がありますね。
専門店に中国料理店。焼餃子に水餃子。おうちで焼いて楽しめる餃子の無人販売店の紹介があるかと思えば、夏の薬膳餃子餡レシピまで!充実!すごいなぁ。

記事の中で僕が行ったことがあるお店は2つ。茨木市の『雁飯店』さんは体育関係の集まりでよくお世話になりました。高槻市の『中国料理 香港屋』さんは高槻ジャズストリート鑑賞時に一人ランチをしたお店。どっちもとてもいいお店です。
それ以外は行ったことがないお店ばかりでしたが、やっぱりどこも美味しそう!餃子大好き!「いいなあ」と思いながら見てみると…。何と!『大王飲店』なるお店も発見!餃子のページに大王飲店さん!何だかご縁を感じます…。餃子大王メンバーの特別割引はないのかな?

これが餃子特集ページ!「大王飲店」さんは上部左側!

充実&多忙化

退職してからちょうど90日。4月当初は全く予定がなく、ただひたすらブログ&家事という日が多かったのですが、最近は徐々に外出する機会が増加。先週末以降も、毎日何かしら予定が入るというなかなかの充実ぶり。
日曜日は餃子大王リハーサル&Mちゃん京都送迎。月曜日はMちゃん天王寺送迎&YouTube撮影。そして、昨日は、幼稚園園内研修&校内研修打合せ。なんという多彩な日々!
と思うのは、あくまでも今の僕基準の話。みなさんから見れば、十分暇に見えると思います(^^;

こんなふうに忙しくなった理由の1つが「餃子大王YouTuberへの道」の撮影。毎週撮影!急に多忙化!少々疲れがたまっています。あぁ、でも嫌な感じではなく、いい感じの疲れ方?
たとえるなら、楽しいイベントやお祭りの翌朝みたいな感じ?Liveの翌日とちょっと似ています。

まだ続きそうな「餃子大王YouTuberへの道」!

お祭り&イベント

今年は各地でお祭りが再開されているようですね。僕たちの町は今年も神事のみでしたが、全国を見れば徐々に再開傾向。大規模な音楽フェスを始めとする大型イベントも再開されてきていますし、5月は飛行機の利用客も増加しているとか?今年は、久しぶりに少し元気でにぎやかな夏になりそうです。

そう言えば、僕の高校時代の友人のブログ『himekagura’s dairy』に東京・鳥越神社のお祭りのことが書いてありました。江戸三大神輿「千貫神輿(せんがんみこし)」。一度見てみたいなぁ。
なんて言いながら、絶対行かないんだろうなぁ。実は、餃子大王メンバーの故郷『岸和田だんじり祭り』さえ見たことがない僕。理由は…アウトドアが苦手だから。僕とMちゃんにとって、お祭りは十分アウトドア・イベントなのです(^^;
僕たちでも観覧できそうなお祭りがあればご紹介ください(^^♪

ディズニーツアー

そう言いながら、東京ディズニーリゾート(TDR)は大好きなMちゃん。夏はすごく暑いし、冬はすごく寒い。風はすごく強くて、人はすごく多い。僕から見れば最も過酷な屋外活動の1つなのですが、どうも夢の国というのは本当らしく、そこにいるだけでMちゃんは癒されるらしい。ディズニーファンがこれほど多いところを見ると、Mちゃんの感覚が個性的だというわけではなさそうです。

とりあえず、飛行機もホテルも予約したし、現地でもブログを書ける環境も整えたし、僕はTDRでの新たな過ごし方を模索してきたいと思います。今から、約1か月後。

夏休みに入ればすぐに、7/23(土)『おつかれサマータイムブルース 餃子大王 夏のワンマンライブ』を大阪・南堀江Knaveにて開催。そして、その後はTDRツアー。どちらもとても楽しみです。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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教育

学校の長期休業 #80

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

何と東海・九州南部・関東甲信地方が梅雨明け!関東甲信は観測史上最短の梅雨。東海はわずか13日間だったとのこと。
大阪・北摂も連日の猛暑日で、熱中症指数も厳重警戒レベルまで上昇。朝の空気感はすでに真夏の感じ。僕がまだ教諭だった頃、夏休みを目前に控えた1学期終盤に感じた空気を、今は6月に感じるようになっています。この先、季節はさらに進んでいきます。7~8月がとても心配です。

ということで、本日のテーマは「学校の長期休業」。
夏休みをイメージしながら書いてみたいと思います。どうぞお付き合いください。
一読に要する時間は約4分(Mちゃん計測)。よろしくお願いします。

わが家からすぐの風景!のどか(^^♪

夏休み短縮

コロナ禍以前から、夏休み期間を短縮する自治体が増えていました。自治体・学校サイドの理由はおそらく、学習指導要領改訂による学習内容の増加と教室へのエアコン設置が進んだことなど。
また、僕が子どもだった50年前と比べると、両親共働きやシングルの家庭が増加していることも理由の1つかもしれません。

現実に僕たちの市では、数年前から2学期開始が9月1日から8月25日に変更。以前は6週間だった夏休みが5週間に短縮されました。長期休業期間を短縮する動きは近隣でも起こっており、全国的な流れだと言えそうです。

水不足にならないか?農作物の生育は?いろいろ気になります(・_・;)

根拠法令

ところで、学校の学期や長期休業期間は「学校教育法施行令第29条」で定められています。
この法令によると「市町村立・都道府県立の学校(大学を除く)の学期及び夏季、冬季、学年末は市町村・都道府県の教育委員会が定める」となっています。つまり、公立小中学校の長期休業は市町村教育委員会が決めるということです。ですから、夏休みは短めで冬休みが長め、という地域だってあります。

おもしろいのは「農繁期等」や「家庭及び地域における体験的な活動(以下略)」などによる休業日も認められている点。学校ごとの休業日設定は無理でしょうが、市町村単位なら問題なし。地域のお祭りなどで学校が休業日となるのはこの法令に基づいているのだと思います。

学習内容

日本の学校教育は教科教育が中心です。これまで多くの先人が積み上げてきた膨大な量の知識・技能等。これらをしっかりと受け継いでいくために、教科という枠組みを設け、体系的に学ぶシステムをつくっています。しかも、公教育中心の日本では公平性も重視。そのため、教科学習には到達目標が設定され、原則としてすべての子どもたちを等しく育てることを大切にしています。

でも、時代が進むにつれ、学び、受け継ぐべき知識や技能は増えていきます。それらを学習するにはさらに授業時間が必要になりますが、それは現実的ではありません。
となると、国は次の手をどう打つのでしょうか?学習内容の精選?または、早期教育を進めて、学習内容を下学年に移行するとか?それとも…。
いずれにしても、ちょっと真面目で欲張りな日本型教育の方向性については考え直す時期に来ているのではないかと思います。学習面で困難さを抱えている子どもたちを含む、すべての子どもたちにとって、学校がもう少しやさしい場所となることを願っています。

教室のエアコン

教室のエアコンは無いよりはずっとましです。ただし、猛暑日でも安全・快適なスクールライフを送ることができるかというと、それはちょっと話が別です。
クラスの児童数、活動内容、学校・教室の立地条件…様々な要因により教室環境は異なります。また、換気による室温上昇(または下降)もあり、常に同じ環境を維持することは困難です。子どもによって感じ方や影響の受け方も違います。また、自治体により設置基準や運用方法なども異なりますから、エアコンがあるというだけで必ずしも安心・快適なわけではありません。

登下校や教室外での活動も気になるところです。
近年は体育館等にもエアコン設置を進める自治体が増えていますが、それでも効果的な運用のためには、相当なイニシャル&ランニングコストが必要になります。住民へのアピールで終わらず、本当に子どもたちや教職員の安全・安心を確保するものとなってほしいと思います。

子育て支援

短縮傾向にあるとはいえ、やっぱり長い夏休み。男性育児休暇の取得も徐々に進んではいますが、まだまだ世の中の理解は追いついていません。そんな中、子どもだけが休みというのも保護者にすればつらいですね。かと言って、長期休業のさらなる短縮や登校日の増加など、これ以上教職員に負担をかけるのも好ましくありません。民間企業も大変だと思いますが、学校教職員も日々大変な状況なのです。

僕は、管理職になった頃から、学校内に自校の教職員専用保育所があればいいのに…とずっと思っていました。そうすれば、送迎の手間もかからないし、何かあればすぐに見に行けるし…。
そんな感じで、各職場には必ず保育部門が併設されるといいと思うのですが、実際はどうなのでしょう?実現可能かという話ではなく、それは使えるアイディアなのかという意味です。子どもがいない僕の考えなので、デメリットの方が多いかもしれません(^^;

僕たちは元気です!

それを承知でさらに言うと、学童保育も拡大・充実すればいいなと思います。もちろん、現状でも指導員さんたちには大きな負担がかかっていますから、そこはきちんと整備して!です。
いずれにしても、どうしてこんなに真面目な国民性(と言われていますよね?)なのに、誰もがこんなに毎日しんどい思いをしながら働いているのでしょう?何か変だなと思ってしまいます。
国・都道府県等には、安心して働くこと&子育てすることを両立させる条件・環境整備を進めてほしいと思います。

とは言え、学校現場には保護者の方々の切実な声として、長期休業期間の短縮や休業中の登校日増加・給食継続などの要望も聞こえてきそうです。でも、僕は学校教職員OBとして、それには賛成できません。ごめんなさい。
また今度、小学校における業務改善・働き方改革について書いてみたいと思いますので、この件はその時にでも!併せて、長期休業期間の宿題についても書いてみたいと思います。よろしくお願いします!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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教育

学校GD(構造化) #79

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日のテーマは「学校GD(構造化)」。学校GD①構造化の最終回です。
今回は、学校の現在地をアセスメントした結果をもとに、学校GDに記載する内容を考えていきたいと思います。学校教育目標や研究テーマ、達成戦略など、僕たちの学校での取組を交えながら説明させていただきます。今日は本編だけでも十分長いので、前置きなしでスタートします(^^;

夏近し!というか、真夏日の毎日。今すぐ夏休みでもいい感じ(^^♪

ちなみに過去ブログの話。これまで、学校GD解説の事前説明として、いろんなテーマで書いてきました。本当はご参照いただきたいのですが、ちょっと書き過ぎたため一つひとつご紹介することができなくなってしまいました(^^;
必要に応じて、タイトルやタグを手掛かりに、ご覧いただけるとありがたいです。不親切ですみませんm(__)m

一読に要する時間は約5分(僕計測)。よろしくお願いします。

目標設定

これまで書いてきたように、僕たちは子どもたちの実態を中心に学校の現在地を分析しました。
学習面・生活面ともに学校全体を見れば概ね良好。アベレージ的には十分満足できる状況だったと思います。ただ、個々の児童に目を向けると…。
学習面・生活面ともに困っている子どもたち、僕たちが「エンパワー層」と呼んでいた子どもたちが一定数存在していました。学校に来にくい子、教室に入りにくい子、授業に参加しにくい子、学習についていけない子など…。僕たちには、この子たちをエンパワーするための学校づくりが必要でした。

学校教育活動のターゲットはエンパワー層も含めた全児童です。当然、学校教育目標の対象も全児童。僕たちは「すべての子どもに、自分らしさを大切にしながら仲間と共に豊かな未来を生きる力を育みたい」という願いを込めて、長期目標としての学校教育目標を設定しました。ここには、僕たちが大切にしたい理念、つまりフィロソフィー的要素も含まれています。
ちなみに、校訓はもちろん、めざす子ども像(知・徳・体の内容)も変えていません。いわゆる不易に分類されると考えたからです。

車で5分も走れば、のどかな風景に出合えます(*^^*)

研究テーマ

次の課題は研究テーマづくりです。研究テーマは目標達成に向けた戦略、つまりフィロソフィー&ミッション実現の道筋です。ですから、僕たちは研究テーマをとても大切にしていました。なぜなら、研究テーマは、ゴールまで“何で、どのようにして行くか”のうちの“何”にあたる部分だからです。目的・目標と手段とはセットであるべきだと僕は考えています。

僕たちがつくった研究テーマは「学校のUD(ユニバーサルデザイン)化」。
ご存じの通り、UDには「誰にでも公平で利用しやすい」などの利点があります。そこで、僕たちは、「UD化された学校はエンパワー層の子どもたちにやさしい学校であると同時に、すべての子どもたちにもやさしい学校である」との仮説を立てました。UD化によって、児童・教職員などすべての人の持てる力を引き出そうと考えたのです。

これは、ターゲットは全児童ですが、メインターゲット&検証軸はエンパワー層の子どもたちという、僕たちの学校にはピッタリの考え方でもありました。この研究テーマをもとに、学習面、生活面、またそれらを支える土台として人的・物的環境など、学校のあらゆる側面からUD化研究をスタートしました。

家のバルコニーから見える「太陽の塔」の後ろ姿(^^;

達成戦略

達成戦略は“どのように”の部分にあたります。
研究・実践の主体は校務分掌組織、つまり教職員です。複数の委員会がありますが、縦割組織では効果が十分に上がらないため、研究テーマは「学校UD化」で統一。それぞれの委員会が強みを活かしながら、担当領域からのアプローチを行うようにしました。
ポイントは、可能な限り委員会に権限を預け、校長(管理職)は委員会の思いを大切にしながら最終的な意思決定を行うようにすること。それにより、モチベーション3.0に基づき主体的に業務を行う組織が育ちます。

ただし、協働的な組織であるためには、常に全体での意志統一や確認を行うことと、各委員会の研究・実践をつなげることが重要になります。
そのため、僕たちが各委員会の上位組織として設置したものが学校経営戦略会議。必要な情報・方向性を各委員会の開催前に共有することで、学校全体が同じ方向に向かって、お互いが関連しながら進んでいきます。その結果、教職員は努力に見合う成果をあげることができるようになるだけでなく、校長のちゃぶ台返しによる教職員のモチベーション低下などのリスクを軽減することにもつながります。

ですから、これらは単に組織の形にとどまる話ではありません。これこそが学校マネジメントの中心課題。学校GDに描かれるべき内容です。ややもすると、研究テーマ重視・組織軽視になりがちな学校ですが、それは逆。協働的な組織をつくることが、成果をあげる近道だと僕は考えています。

さらなる拡がりを

学校GDには空間的・時間的拡がりも記載できるといいなと思います。

空間的拡がりは学校を取り巻く様々な方々との連携を指します。たとえば、家庭や地域との連携。他には、市教委や関係機関との連携、幼児教育施設・小中学校などの校種間連携。僕は、様々な課題に対応するために分業・協働を基にした連携によるセーフティネットづくりを主張していました。そのため、学校GDには連携についても記載していました。

時間的な拡がりは表現がとても難しいです。でも、やはり無視することはできないと思います。
僕たちが提供した教育はいつ、どのくらい子どもの役に立つのか?あるいはいつまで効果は持続するのか?
ややもすれば年度単位の発想に陥りがちな学校現場。特に、受験(良し悪しはともかく)の緊張感のない小学校では、成果に対する考え方がどうしても曖昧になりがちです。
学習指導要領は予測不能な未来を生きる子どもたちの姿を想定しています。SDGsでは2030年アジェンダがグローバルな課題として取り上げられています。学校GDづくりを通して、時間的拡がりについても一度考えてみる必要があるのではないかと僕は思います。

さて、4回にわたって学校GDについてお話してきましたが、今回で「構造化」については終了。
次は、これらの内容を学校GDに反映させ、共有すること、すなわち「見える化」と「共有化」がテーマとなります。ここまでお付き合いくださり、ありがとうございました。本当にお疲れさまでした。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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音楽

餃子大王レポートvol.2 #78

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日の午前中は餃子大王リハーサル。午前10時から2時間、いつものスタジオに入ってきました。
本日の参加は4名。キーボード&サックス担当のかめおくんは大学のお仕事のため欠席。残念!
それにしても、最近の大学の先生は本当に大変そうですね。
あまり授業に出ていなかった僕が言うのも何ですが、僕たちの時代には休講ってわりとあったように思います。でも、その代わりの授業なんてあったかなぁ。休講の分だけ授業時数は減るけど、ある程度の範囲ならノープロブレムだったような気がします。まあ曖昧な記憶ですけど(^^;

ということで、本日のテーマは「餃子大王レポートvol.2」。
一読に要する時間は約5分(今日はMちゃん計測)。よろしくお願いします。

今日も広めのホール!やっぱり4人じゃさみしいなぁ…。

6/26の話

今日は日曜日。いつもランチタイムは個食ですが、今日はMちゃんとふたりのランチタイム♪ゆっくりおしゃべりしながら食べたいところですが、今日は早くブログに取りかからないといけない…ということで、バタバタランチになりました。でも、大丈夫です。学校教職員は慣れています!

そんなわけで、今日はMちゃんが提示した各種メニューの中から「イカ墨パスタ」をリクエスト。梅田阪急B2フロアで購入した剣先イカのげそ&エンペラを入れて作ってもらいました。
となると、思い出すのはヨーロッパ新婚旅行。僕が初めてイカ墨料理を食べたローマでの記憶です。

JAL ユーロ懐石

当時のJALパック旅行にあった“ユーロ懐石”。その土地の名物料理を少しずつ食べさせてくれるという、小食の僕たちにピッタリのメニューでした。
その日、数々のイタリア料理とともに出された2種類のリゾット。片方はトマトリゾット。そして、もう1つがイカ墨リゾット!これが僕のイカ墨料理初体験でしたが、その美味しさに感動!それ以来、イカ墨料理は僕の大好きメニューに加わりました。

本日のランチメニューには玉ねぎスープ(僕の作品)も追加。
こちらは僕たちのお気に入り『十勝池田食品』さんの「ちほく高原ベーコン」入り。梅田阪急・北海道物産展に来られるたびに大量購入していますが、そろそろ在庫切れ…。また北海道物産展してくれないかなぁ。

十勝池田食品さんの商品!左からソフトサラミ・ボローニャソーセージ・ベーコン!

1980年代のLive

相変わらず前置きが長くて、なかなか本題に入ることができません。まるで、トークばっかりでなかなか曲が始まらない餃子大王Liveみたい(^^;

僕が加入した1980年代は、今以上にしゃべりだしたら止まらなかったかずちゃん。次々と話したいことが浮かぶようで、どんどん話題を膨らませていました。いうなれば“暴走”です!
Live開始から30分で演奏はたったの2曲。つまりMC:演奏=8:2なんてことも珍しくない!大阪人らしく相当な早口でしゃべっていたので、文字数にすればすごい量!僕のブログ10本分くらいは1ステージでしゃべっていたかもしれません。

それでも、お客さんはいつも大満足してくださっていたようです。「良かったです!」なんて感想もよくいただきました。ただ、省略された言葉を加えるならば、きっと「MCが面白くて良かった!」。
でも、それも僕たちにとってはほめ言葉♪だって、僕たちは“ゆかいなロックバンド”なのですから!

メインメニュー

今日はセットリスト案も用意して練習開始。そもそも、同じ曲を何度も繰り返し練習するのが苦手な僕たち。ライブ前になると、この傾向はますます顕著になります。
「うまく弾けた!」とか「ちょっと間違えた」とか言ったら、「はい、次の曲!」。どんどん流していきます!
きっと、僕が務めていた小学校の子どもたちの方が、もう少し中身のあるコメント・振り返りをするでしょうね。

ところが、今日は練習開始から1時間以上も同じ曲の繰り返し!いや~珍しかったです!
実は、新曲「久しぶりに会おう(仮題)」をつくっていました。この曲へのアプローチは今日で3回目。「何とか形になってきた?大枠は固まったよね。」ということで、本日欠席・かめおくん&通信教育・北ちゃんのために動画撮りも実施。そんなこんなの1時間でした。

サブメニュー

僕たちはいつも時間厳守。スタジオが空いていれば早めに使えることもあって、10分前撤収が目標。
そのため、本日の残り練習時間は35分程度。セットリストの確認作業を行った後は、久しぶりに演奏する曲・5曲ほどを練習しました。もちろん、「忘れてるわ」と言いながら「はい、次!」という得意のパターンでどんどん進行!今日のリハーサルも楽しく終了いたしました。

ちなみに、新曲は7/23(土)南堀江Knaveで発表予定です。そのためにリハーサル回数も1回増やしました!きっと新曲もいい感じで演奏できると思います!どうぞお楽しみに(^^♪
その他も、新旧織り交ぜてセットリストを作成。毎回来てくださるお客さんにも、お久しぶりねというお客さんにもお楽しみいただけるように準備しています。もちろん、かずちゃんの面白トークは健在です!
KnaveワンマンLiveまであと27日!ライブ会場でお会いできることを楽しみにしています!

YouTuber 餃子大王

最後にYouTubeのお話を。
最近、実験的に始めたかずちゃん&じゅんちゃんによる「餃子大王youtuberへの道」。もちろん、本来のねらいは餃子大王の宣伝活動です。潔く言い切ります!
しかし、実際に宣伝になっているのかと言うと、それは微妙。視聴数も「どうなん?」という数字で、かずちゃんは大いに悩んでいるようです。第4弾(←段ではありません)からは歌も少し入れてみましたが、その効果も不明。
特に、かずちゃんはテロップ入れて画像入れて、場合によっては効果音まで入れてアップしてくれているのでかなり大変。コストパフォーマンスは高くありません。

最近は、僕があまりにも何も知らないと思ったのか、「この本読んどいてください」「動画見ておいてください」と宿題まで出してくるかずちゃん。何か企んでいるようです!僕はブログで忙しいっていうのに!それに、何をされても僕は自然体なのに(^^;

でも、そんなことも含めて、実はとても楽しいのです!トークはいつもお題だけ決めたら、即収録!もちろん台本なしのぶっつけ本番!常にLiveを想定!(嘘、想定はしていません!)
逆に、歌は少し打ち合わせあり。でも、打ち合わせと違うイントロだったりして「何のための打合せ?」という時も。そんなことも含め、二人でとても面白がっています!ということで、もう少しは続きそうです。
こちらもご視聴、よろしくお願いいたしますm(__)m

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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ライフ

リエゾン #77

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日のテーマは「本に学ぶ③」。
「本に学ぶ#24」ではブレイディみかこさんと村田沙耶香さん、「本に学ぶ②#39」では凪良ゆうさんの作品を紹介しました。
そして、今回は『リエゾンーこどものこころ診療所―』。
漫画です。どうぞ最後までお付き合いください。
一読に要する時間は4分30秒(僕計測。Mちゃんは雅楽演奏会のゲネプロに出かけていきました。)
よろしくお願いします。

6/25の話

今日も北摂は晴れているけど、空気が濁っている…といった感じです。我が家の窓から見える万博記念公園「太陽の塔」のうなじの白もくすんで見えます。
それにしても雨が少ない。梅雨の中休み?それとも空梅雨?週間天気予報を見ても晴れor曇りマークばかり…。雨が苦手な僕にはうれしいお天気ですが、こう降らないとさすがに心配になってきます。

今どきは「線状降水帯で一気に水不足解消!」なんて声もありそうですが、そうなると甚大な被害が…。誰かの悲しみや苦しみの上にたつ安心なんてあり得ません。やっぱり適度に降ってほしいです。
この地球に暮らすすべての生物にとってちょうどいい量の雨ってどのくらいなのだろう。それとも、そんな量はないのかな?SDGs的発想?毎日続く夏日&真夏日に、ふとそんなことを考えてしまいました。

YouTube

ところで、最近、かずちゃん&じゅんちゃんで始めた「餃子大王youtuber への道」。現在第1~4弾(4段ではありません!)まで配信中ですが、この中で僕がかずちゃんに紹介された漫画が『パリピ孔明』と『SPY×FAMILY』。いずれも今、大人気の漫画でとても面白いそうです!(つまり、まだ見ていない!)
日頃から、ほとんど漫画を読まない僕ですが、漫画・アニメは日本が誇るハイクオリティなカルチャー!やっぱり大事にしないといけないですね。(そう言えば、イタリアで『ドラえもん』を見た時、ジャイアンはアントニオという名前でした。確かに強そうな名前!)

リエゾン

だからというわけではありませんが、『リエゾンーこどものこころ診療所―』(講談社モーニングKC)というコミックスを紹介したいと思います。購入のきっかけはたぶん雑誌。書評にひかれて購入したのが最初です。

この作品の原作は竹村優作さん。そして、漫画はヨンチャンさんが描かれています。もともとは講談社の「モーニング」という青年漫画誌に連載されていた作品を、コミックスとしてまとめたもののようです。僕は「モーニング」自体を知らなかったのですが、公式ホームページで連載中の漫画を調べてみると、僕でさえ聞いたことがあるタイトルがいっぱい!きっと人気の漫画誌なのでしょうね。

発達障害

だとすれば、今さらここで紹介する必要はないのかもしれません。ただ、それでも僕は一人でも多くの方にこの作品を読んでほしいと思うのです。

第1巻の帯に書かれているコピーは「現代日本の“痛み”を描く医療漫画の新機軸」「この児童精神科医は発達障害を凸凹(でこぼこ)と呼ぶ。」「あなたの凸凹にハマる生き方が必ずあるー」。
作品に登場する研修医・遠野志保はADHD、そして精神科医の佐山卓はASD。このように、この作品には発達障害を始めとする、様々な生きづらさを抱える人物が出てきます。

多様なテーマ

第1巻を購入したのは2020年6月。ちょうど、特別支援教育やUDの視点を大切にした学校づくりを進めていた時。この頃は、教職員の方々に読んでもらいやすい書籍ということで、「マンガで学ぶ〇〇」のような本をよく購入していました。

もちろん『リエゾン』は「マンガで学ぶ発達障害解説書」として購入。小学校でも増加している発達障害を抱える子どもやその家庭などに対する理解を深めるための研修図書として購入しました。
ところが、毎回のテーマは実に多様。発達障害をベースに置きながらも、虐待・非行・うつ・ステップファミリー・グリーフケア・LGBTQ+・ヤングケアラー・希死念慮など、現代社会ではいつ誰が当事者となっても、加害者・被害者となっても不思議ではない問題が題材として取り上げられていました。

自己理解・他者理解

1つのテーマには概ね1つのファミリーが登場。そのファミリーの抱える生きづらさに寄り添う人々や関係機関の姿が描かれています。特に、遠山志保や佐山卓を始めとする主要人物たちの言葉・行動はとても誠実で、学びもたくさんあります。そして、物語は概ねハッピーエンド。テーマはとても重いのに、読後は温かい気持ちになることができる素敵な作品です。

もちろん、現実はそれほど簡単ではありません。同じ課題であっても、ケースにより全く違います。それでも、僕はこの作品をお勧めしたいと思うのです。

作品には様々な人たちが登場します。自分や他者を傷つける人。事実から目をそらしてばかりの人。無理解で自分勝手な人たちも多く登場します。でも、作品を読んでいると、そのような愚かな人物でさえ、どこか愛おしく思えてくるのです。そして考えてしまいます。
僕は自分のことをどれくらい知っているのか?僕は身近な家族や友達のことをどれくらいわかっているのか?そして、僕が理解していることと僕の言動とは一致しているのだろうか?

SDGsを始めとするグローバルな視点で課題をとらえることは大切なことです。でも、いつも行動は足元から。まずは自分と身近な人を大切に。そして、少しずつ視野を広げて、大切にしたい人々の範囲を拡大していく。それが、地球規模まで広がったなら…。この地球から戦争という言葉が消えるのでしょう。
『リエゾン』は身近にあるテーマを通じて、世の中にはいろんな人々がいることを教えてくれます。理解しようとすること、つながることの大切さも教えてくれます。お勧めです。ぜひお読みください。

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ライフ

雅楽演奏会 #76

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日のテーマは「雅楽演奏会」。
昨日まで3日連続で書いていた「学校GD」シリーズはお休み。もう少しで「構造化」に関する記述が終わるというところでしたが…。続きを待ってくださっていたみなさま、ごめんなさいm(__)m

というのも、今日はMちゃんと僕の結婚記念日。ワークよりもライフ重視の我が家としては、「学校GDを書いている場合じゃない!」ってことでご容赦ください(^^;
一読に要する時間は5分(僕計測)。よろしくお願いします。

鎌倉・鶴岡八幡宮で行われていたイベントを観に行きました。

6/24の話

僕たちが結婚したのは1995年6月24日。今日は27回目の記念日です。
でも、特にプレゼントやサプライズはありません。〇〇記念日でも誕生日でもクリスマスでもすべてプレゼントなし!せいぜい食事に行く程度?
まあ、子どもでもいればそうはいかないのでしょうが、おとな二人だと特に問題なし。オー・ヘンリーの名作短編『賢者の贈り物』のような素敵な物語は、僕たちには起こりません。僕たちはライフ重視派ですが、記念日重視派ではないのです。

まあ、それは、普段からお互いに買いたいものを買ったり、使いたいところにお金を使ったりしているから。敬愛してやまない鑑定士・T先生の言葉をお借りするなら、「財布のひもの無い二人が、財布の口を下に向けて歩いている」と評されている僕たち。「お金は動かさなければ入ってこない!」を座右の銘に、今日もせっせと下向きの財布を手にお金を動かす努力を続けています。とはいえ、僕はフリーランスという名の無職。そろそろ生き方を改めなければ…(^^;

そんなわけで今日も食事オンリー&ノープレゼント。近くの三田屋本店から届いたDMを持って「結婚記念日限定ディナー」を頂きに出かけようと思っています。

ロシア旅行。早く戦争終わってほしい!!

プレゼント

そんな僕が年に1度、必ずMちゃんにプレゼントを贈る日がありました。それが今日のテーマ「雅楽演奏会」です。
「もう1つの音楽活動#16」で書いた通り、Mちゃんは小学校教員でありながら、実は雅楽演奏家でもあります。そのMちゃんが現在、正式会員として参加している雅楽団体は2つ。
京都の「音輪会(おとのわかい)」と大阪の「大阪楽所(おおさかがくそ)」。この2団体で横笛を担当し、龍笛(りゅうてき)と高麗笛(こまぶえ)という2種類の笛を吹いています。

そのうち、僕がプレゼントを贈っていたのは大阪楽所の雅楽演奏会の方。
毎年、たくさんある演目のうち数曲は音頭(おんど)を担当させてもらっているMちゃん。
音頭は主管(しゅかん)とも呼ばれるパートの主奏者のことで、オーケストラのバイオリンパートでいえば第1バイオリンみたいなものです。ですから、ソロ部分も担当することになるので、演奏者としては責任重大!でも、とても名誉なことなのです。

バラの花束

僕が「ベルサイユのばら」好きのMちゃんに贈っていたのはもちろんバラの花束。
大阪楽所雅楽演奏会で初めて音頭を担当した時から、お祝いとしてバラの花束を贈っていました。本数はいつもMちゃんの年齢と同じ数。初年度から20年以上も続けていたので、最後には相当な本数になっていました。

ちなみにコロナ前の2019年。いつもお世話になっていたお花屋さんが閉店したため、このプレゼント企画も終了。毎年、楽屋で見てくださっていた会の方々もとても残念がってくださったようです。

管絃と舞楽

雅楽のことを少し。雅楽の演奏会では「管絃(かんげん)」「舞楽(ぶがく)」という言葉を目にします。

「管絃」は雅楽器による器楽演奏。洋楽でいえばオーケストラですので、演奏がメインです。
そして「舞楽」。こちらは、先ほどの「管絃」演奏に舞いが加わった感じ。煌びやかな装束をまとった舞人が登場します。当然、主役は舞人ですので、同じ曲であっても、管絃として演奏する場合とは異なる“舞楽ならではの演奏”が求められます。面白いですね。

ところで、雅楽曲は「大陸等から伝わった曲」と「日本でできた曲」に分けられるようです。
外国から伝来した音楽は2種類。「唐楽(とうがく)」と「高麗楽(こまがく)」です。前者は中国をはじめとする大陸から、後者は朝鮮や中国北東部から伝わった音楽です。「唐楽」は管絃・舞楽(左舞(さまい))ともに演奏されますが、「高麗楽」はなぜか舞楽のみ。右舞(うまい)でだけ鑑賞することができます。
雅楽演奏会の多くは、「唐楽」「高麗楽」の曲がメインとなっていることが多いと思います。

残りの2つは国風歌舞(くにぶりのうたまい)」と「催馬楽(さいばら)・朗詠(ろうえい)」。
日本古来の歌舞や民謡・風俗歌、漢詩などに雅楽器による伴奏(演奏)をつけたもので、平安時代に完成したりつくられたりしたそうです。

中止になった演奏会(音輪会)Mちゃんの師・芝先生(故人)のお写真も。

日本の雅楽

現在、雅楽器として演奏されるたくさんの楽器。それぞれに特長ある音色ですが、中でも三管と言われる笙(しょう)・篳篥(ひちりき)・横笛は格別。その音色を聴くだけで悠久の昔へといざなわれます。まさに千年以上もの時を超えてタイムスリップ!優雅ですよ(^^♪

でも、聞くところによると、日本の雅楽器はほぼ伝来した時のままなのに対し、大陸の方では楽器が改良されてしまっているらしいです。とすれば、当然音色も奏法も変わってくるのでしょう。
日本の雅楽という言い方も何だかおかしな感じですが、世界最古の音楽芸術と言われる雅楽は日本の雅楽演奏会でのみ鑑賞することができるのかもしれません。

雅楽演奏会情報

さて、コロナ禍で中止が続いていた大阪楽所の雅楽演奏会ですが、今年は下記の通り開催されます。
◎7/2(土)国立文楽劇場(大阪市・日本橋)※訂正しました
◎「昼の部 午後2時開演」「夜の部 午後6時開演」
(公演は各回約2時間)
◎第1部「管絃の部(かんげん)」・第2部「舞楽(ぶがく)」
※昼夜とも演目は同じですが配役は変わります。ちなみに、Mちゃんは夜の部の舞楽・右舞の音頭を担当。

今年の大阪楽所「雅楽演奏会」のフライヤーです。

さて、コアなファンをもつ雅楽。また、陰陽師のヒットや東儀秀樹氏の活躍などもあり、少しはメジャーになりましたが、それでも伝統芸能全体は衰退傾向。何とか多くの方にご鑑賞いただきたいと思っています。
もしもこのブログをご覧の方々で雅楽演奏会にご興味を持たれた場合はご連絡ください。招待チケットをご用意させていただきます。よろしくお願いします!

ちなみに京都「音輪会」の演奏会もあります。
◎12月3日(土)京都コンサートホール
◎例年4時30分頃に開演。2時間程度です。

ということで、今日は雅楽のお話・初級編でした。また雅楽についてもお話させてください!よろしくお願いします!

雅楽演奏会 招待チケット問い合わせ先(餃子大王と同じ)
gyozadaiojun@jcom.zaq.ne.jp

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教育

学校GD(アセスメント)#75

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日のテーマは「学校GD(アセスメント)」です。
一読に要する時間は5分(僕計測)。よろしくお願いします。

広くて気持ちよかった高槻市・安満遺跡公園の空!(^^)!

6/23の話

今朝の北摂は曇り空からのスタート。ブログを書き進めていくうちに少しずつ青い空が広がっていきそうな予感がします。
梅雨の中休みなんだろうけど、残念ながら今日も真夏日予想。
夏休みまで1か月弱となったこの時期!熱中症や河川での事故などが起きないことを願っています。みなさんもご自愛ください。

ところで、今日6月23日は沖縄「慰霊の日」だそうです。
「旅でリチャージ#35」でも少し書きましたが、教育活動に役立てようといろんな場所を訪れていた僕たち。下田に行ったり、知覧に行ったり、水俣に行ったり…。そして、それらの資料をもとに教材を作ることもありました。
そんな中、教科書の中でしか出合っていなかった場所の1つが沖縄。「いいかげん実際に見てこないとあかんよね」とMちゃんと沖縄旅行に行ったことを思い出します。

今なお残る基地問題を始めとする数々の課題。沖縄問題は沖縄以外の問題であると同時に、様々な人権課題を象徴する問題です。
「慰霊の日」に何を考え、どんな行動をすべきなのか…。僕なりに考えて過ごしたいと思います。
さて本論です!

児童の姿

学校GDは旅の設計図です。そして、旅の始まりはいつも「現在地」から。まずは、学校GD作成の第1歩として「現在地」の分析から始めましょう。
ただ、「現在地」と言われてもピンとこないかもしれません。教職員のこと?研究テーマ?保護者のようす?地域性?時代のニーズ?…など迷ってしまうと思います。

でも、そんな時はシンプルに考えること。そもそも学校は何のために存在するのかということです。
学校は“子どもたちが豊かな未来を生きていくため”にあると僕は考えています。ですから、子どもの姿から学校の現在地を分析することが中心となります。

子どもを見取る

ここで大切なことは、まっすぐに子どもの実態(事実)を見取ること。理屈や言い訳は一切無用です。早い話が「子どもたちに力がついているのか?育っているのか?」をきちんと見取るということです。これは簡単に見えて、実は意外なほど難しい!教職員にとって、とてもシビアで厳しい作業となるので、相当な覚悟が必要です。

「あんなに頑張って授業したのに!テスト結果はボロボロ…」と絶望感に打ちひしがれた経験は僕にもあります。でも、事実は事実!「授業が悪かった」と考えることで改善の道が開けるかもしれません。

また、クラスが荒れているとか教室を飛び出す子がいるなどの事実にも正面から向き合いましょう。クラスづくりや個の育成の過程には、様々なことが起こります。好ましくないことが起こることだってあります。
問題は、その原因・背景をきちんと分析できるかどうか。「児童理解が不十分だった」と考えることで改善の道が開けるかもしれません。

事実に向き合ったとき、すべての作業は大きな意味を持ち始めます。それは学校分析も同じです。

児童アセスメント

児童アセスメントは、「学習場面」「生活場面」という2つの場面について行います。
「学習場面」は授業を中心とした学習場面における子どもの姿。「生活場面」は授業以外の日常生活(学校生活)の場面における子どもの姿です。
この2つの場面は「学習⇒生活」という一方通行ではなく「学習⇔生活」という双方向の関係となっています。
この2つの場面における子どもの姿を総合的に判断したものが、自校の「現在地」となります。

2つの場面が必要な理由を、学びの目的から説明します。
今や「学習場面」で成果をあげることが学びの目的ではありません。目的は「学習場面での成果」を「生活場面での課題」に活用し、自分自身や社会に活かすことです。(とはいえ、まだまだ受験が目的という現実も…)

子どもたちには、身につけた力を使って、自分たちで課題を発見・解決し、自分自身の生活や社会のあり方に活かすことを学んでほしいと思います。
また、時には「生活場面」において、今の力だけでは対応できない課題に遭遇することもあるでしょう。そんな時には「学習場面」で自己のアップデートを図ってほしいと思います。
今、求められる学力観に基づいて、児童の姿を検証軸に、自校の現在地を分析することが重要です。

検証軸づくり

補足しますが、「学習場面」では「狭義の学力(?)である教科等の内容の習得度」と「広義の学力(?)である資質・能力」の両方をきちんと見取ることが必要です。
ですから、テスト結果だけで判断することはNG。逆に、テスト結果を無視することもNGです。もちろん、「子どもの人柄(人間性)」に注目して「いい子たちだよね」なんて言葉で終わらせることもNG!

そのためには、妥当性・信頼性を感じられる尺度=検証軸を持つことです。基本的には、スタートからゴールまでの全期間を同じ検証軸で成果を検証することが大切です。「校内組織#58」などに関連記事がありますので、よろしければご参照ください。

外部との連携

その際のお勧めは、各種専門家等の力を借りること。学術関係者や市教委等の先生方はもちろんですが、一見関係なさそうな立場の方からの助言から新たな気づきが生まれることもあります。
たとえば「学習面」について、医療や福祉の専門家にアセスメントしていただくなど!

実は、僕たちの学校では、公認心理士やSENS・OT・SC・SSW・CSWなどによる支援教育Co.チームを作ったり、療育・医療関係の方々とも必要に応じて連携したりしながら、児童アセスメントに努めてきました。「プライドの使い方#11」で書いた通りです。プロセスに対するプライドを捨て、結果に対するプライドにこだわるためには、勇気をもって外部の専門家に協力を求めることです。その決断が、結果的に子どもたちも教職員も楽にしてくれると僕は考えています。

今回は児童アセスメントについて考えてみました。次回は、「ゴール設定」について考えてみたいと思いますが、書き始めると違う方向に行ってしまう可能性も・・(^^;
どうぞご容赦くださいm(__)m

本日もお付き合いくださり、ありがとうございました。
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教育

学校GD(組織基盤) #74

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

さて、本日のテーマは「学校GD(組織基盤)」です。
なぜ、学校GDが必要なのか?学校GDづくりが何に役立つのかについて書いてみたいと思います。
一読に要する時間は約4分30秒(僕計測)。よろしくお願いします。

6/22の話

今日も大阪・北摂は雨の朝となりました。でも、今日はお天気回復傾向。晴れるといいな。
そう言えば、昨日は聞こえなかった小鳥たちがさえずる声も、窓の外から聞こえてきます。
そうこう言っているうちに、どうやら雨も上がったよう。今朝はとても静かな朝です。

と書いたのが、午前9時ころ。
今日は歯医者さんを予約していたので11時過ぎに作業をストップして車で出発!
車内にはAmazon musicが勝手にセレクトしたオリビア・ニュートンジョンの「Physical」。懐かしいし、何だか爽やか♪
「いいなぁ」と思っている間も、どんどん広がっていく晴れ間!そして、ついには「暑すぎるやろ!」というお天気に…。
今もレッスンルームはエアコン作動中。ちょうどいい感じって難しいですね。では、本題に入ります!

組織基盤をつくる

誤解のないように言うと、学校GD作成は校長の仕事だと思っています。だから、本来は校長が独力で作成、教職員に提示するのが正解かもしれません。
しかし、校長のワンマン経営は非常に危険です。「小学校の校長の仕事①#5」以降、何度も書いてきたように教職員こそが学校の命!これから1年間の長旅をともにする大切な仲間である彼らに対するリスペクトと配慮なくして、どんなチャレンジも成功することはありません。
校長の仕事は、学校GD作成作業を通して「強力な組織基盤をつくること」なのです。

そのために大切にしたいポイントは2つ。「教職員の思いを大切にすること」と「学校フィロソフィーを明確にすること」です。

教職員の思い

第1のポイント「教職員の思いを大切にすること」。
学校アセスメントというと子どもの実態や保護者・地域の願いばかりに目が向きがちですが、教職員の思いを大切にすることを忘れてはいけません。なぜなら教育活動に直接携わり、成果をあげるのは教職員。管理職、とりわけ校長は大した力になりません。これは何度も書いてきました。
実務に当たる教職員の納得も意欲も期待できないような学校GDはほぼ無意味!単なる校長の自己満足に過ぎません。

もちろん、「4月に着任したばかり…」という場合には、すぐにできなくても構いません。時間をかけて良いので、いろんな立場の教職員としっかり話し込んでください。一人ひとりの強みや思いを理解しようとする姿勢こそが重要!強い組織基盤をもつ学校づくりにつながります。

学校フィロソフィー

第2のポイント「学校フィロソフィーを明確にすること」。
自校は何を大切にどのような使命を果たそうとするのかを明確にすることが重要です。
人間は自分たちの営みの意義や方向性に共感したとき、初めて持てる力を発揮するということは、「フィロソフィー#44」を始め、これも何度も書いてきました。
ですから校長は、すべての教職員が自校の教育に誇りを持って取り組めるようなフィロソフィーを提示する必要があると僕は思います。

しかし、だからといって「世界平和の実現」ではゴールが遠すぎます。大切にしたいのは、やはり「目の前にいる子どもたちの幸せ」ですね。
今、様々な課題を抱え、しんどさを感じている目の前の子どもたち。いったいどうなれば幸せを感じることができるのか?具体的な子どもの姿を思い浮かべながら考えてほしいと思います。
学校教育活動の基盤となる方向性を教職員みんなで共有すること。これも、強い組織基盤をもつ学校へと変容するためには不可欠なことです。

不易と流行

ところで、前回「学校GDは旅の設計図のようなもの」と書きました。ですから、「旅なら行先から決めるのでは?」と思われた方もいらっしゃると思います。それはそうですよね。
ただ、日本の学校教育に関していえば、究極の目的は「人格の完成」であると明確に規定されています。毎年変わる校訓というのも聞いたことがありません。「不易」の部分はよほどのことがない限り、大切に継承していって良いと思います。

だったら、僕たちがまず把握すべきは「学校の今」。そして、「時代のニーズ=流行」。この2点から学校がめざすゴールが見えてくるのではないかと思います。
どうしても方法論的なものに飛びつきがちですが、ゴール向かう具体的戦略はもう少しあとの話。

ということで、次回は「学校の今」を把握する上で最も重要な「児童アセスメント」について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。
そして、最後はおまけ。僕とGDの出合いについてです。
よろしければお付き合いください。

GDとの出合い

僕が年間計画的発想・作業について教わったのはSMBC時代。当時、大阪ミニバス界をけん引していた大阪市・NNミニのSさんから「トータルデザイン」という言葉で教わりました。
目的地(ゴール)設定。現在地の確認。練習計画はバックワードプランニングを使いながら、年・学期・月・週・日…と細分化。PDCAを回しながら、常に計画に修正を加える・・・などなど。

学校業務に年間計画がなかったわけではありません。特に、授業では子どもたちの習得状況により指導計画を変更したり指導方法を工夫したりすることはしていました。でも、ここまで細かな計画・分析・修正の必要性は感じていませんでした。
SMBC時代は指導をしながら、日々トータルデザインに修正を加えていたことを思い出します。

今、学校ではカリキュラム・マネジメントの確立が求められるようになりました。単元ベースや1コマの授業ベースでも評価規準を明確にし、授業改善を図ることも当たり前になってきました。
しかし、僕は幸運にも25年も前から、この考え方・方法に出合っていたのです。僕が、今なお民間企業やビジネス書を重視している理由は、ここにあるのかもしれません。
よりよい教育のヒントは教育以外の場所に転がっているかもしれません。みなさんもぜひ多くの出会い・出合いを求めて、外に出てみてくださいね。きっといいことがあると思います(^^♪

本日もお付き合いくださり、ありがとうございました。
またお越しください。
お待ちしています!

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教育

学校GD(予告編) #73

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日のテーマは「学校GD(予告編)」。これまで32本の『教育』記事を書いてきましたが、多くは「学校GD」シリーズを書くための下準備でした。
「目的とか、フィロソフィーとか、縦割組織構造脱却…なんてことを、その都度書いているといつまでたっても前に進まない!各論については先に書いてしまおう!」
そう考えて、項目ごとに僕の考えを書いてきました。いつどこに何を書いたか、僕自身もすでに分からなくなっていますが、各論に興味を持っていただけるようでしたら、過去ブログをご参照ください(^^;
※本ブログではグランドデザインをGDと省略表記しています。

一読に要する時間は約4分30秒(僕計測)。よろしくお願いします。でも、今日はその前に…。

再び登場!晴れた日の紫陽花(^^♪

ブログの構成

本論に入るまでが長いからブログが長くなる…。“はじめに”や“ごあいさつ”的部分を削げば多少はコンパクトになると考えたことがありました。でも、数名の読者さんから「そのままでいい!」とのお言葉…。
たしかに、専門家や企業のWebサイトではなく、単なる個人ブログ。ダイアリーだと考えれば「むしろここ重要!」なんて、相変わらずピュアな気持ちで継続決定!常に前向き(^^)/

ただ、「いつ話が始まるの?」と読者の方々をイライラさせてしまうのも心苦しい。ということで、これまで前段で何となく書いてきた部分を「〇/〇の話」として書かせていただこうと思います!潔く!
ですから、本論だけに興味があるとおっしゃる方は、「〇/〇の話」を飛ばしてご覧ください。よろしくお願いします。(と言いつつ、このパターンも予告なく変更する場合があります。予めご了承ください(^^;)

今日の空、そして街並み。午前11時40分ころ。

6/21の話

今朝の大阪・北摂地域は弱雨。空は厚い雲に覆われ重く垂れさがっています。何だか空が近い。
山の上の住宅地に建つ僕の家。空気がきれいな日には大阪南部・南河内あたりまで見えるのに、今日は市内の街並みでさえ白い空気に埋もれてしまっています。
家の中でじっとしていても汗ばんでくるほど湿度も高い。今日はとっても梅雨らしい…。
でも、ブログ執筆作業前に、窓を閉めてエアコンON!梅雨っぽさから逃避しました(^^;

そして今日のBGMは『BOSTON』の「More Than A Feeling(宇宙の彼方へ)」。BOSTONは学生の頃大好きだったアメリカン・ハードロックバンド。ハードロックと言っても、アメリカンらしくとても爽やかで伸びやかな曲想。美しくなめらかなメロディに心癒されます。もっとも僕が聴いていたのは初期のみ。実際はどんなバンドなのかよく知らないのですが、僕の中にいるBOSTONはそんなバンドなのです。

だから、梅雨時期に聴くならブリティッシュ系よりも断然アメリカン系!中でもBOSTONはお勧め!心の湿度を下げてくれます!と、ここまで書いたら「Don’t Look Back」。やっぱりいいなぁ。心が元気になります!みなさんもこの時期にぴったりな1曲を探してみてはいかがですか?では、本論に行きます!

学校GDとは

そもそも「学校GD」って何ですか?という話ですよね。僕が教職員にしていた説明はざっとこんな感じです。

GDとは長期に渡って遂行される『大規模計画』『全体構想』のこと。
つまり、学校GDは、学校がスタート地点である現在地から遠くのゴールまで、長時間かけて到達するための旅の設計図・行程表のようなものです。

僕の若い頃は学校GDではなく、学校教育目標などと呼んでいました。4月当初、校長先生がプリントを配布。そこには「校訓」「教育目標」「教育方針」などとともに「めざす子ども像」「めざす学校像」などが書かれています。箇条書きで示されたたくさんの項目と数えきれない文字、文字、文字…。
校長先生が読まれるのですが、とてもじゃないけど覚えきれません。まるで脳が理解と記憶を拒否しているかのようです。きっと「学校教育目標テスト」があったら、全教職員が「がんばろう」の評価になっていたと思います。もしかすると、校長先生ご自身でさえ…(^^;

学校GDは必要か

そんな学校GD、本当に必要なのでしょうか?僕の答えはYESです。と言うよりマストです。設計図もなしに1年間の教育活動を進めること自体が無謀で無責任。学校教育は、その時々のインスピレーションで進めるようなものではありません。

とは言え、現実には「どうせ誰も覚えていないGDだから不必要」「覚えられるように具体的取組だけを書いておこう」という方もいらっしゃいます。一見、現実的な対応・優しい対応に思えますが、そうではありません。僕に言わせれば、旅の設計図も渡さず「黙ってついてこい!」的対応にすぎません。

このことについては「フィロソフィー#44」を始め、何度も書いてきました。全力で組織貢献する人は、自分の仕事が「どこに向かうか」「何にどう役立つか」を理解している人なのです。さらに、組織として成果を上げるためには、基盤となる目的・フィロソフィーを「組織内で共有すること」は不可欠なのです。きちんとした学校GDなしで学校経営・運営をすることはとても危険です。

次回予告

むしろ考えるべきは「学校GDを学校全体で共有するためのしかけ」です。ここでも大切になる考え方は「どうすればできるか!」。僕は次の3つに取り組みました。
①構造化…ゴールとゴールに向かう計画を分かりやすく整理する!
②見える化…構造化した内容をわかりやすく表現する!
③共有化…暗記ではなく理解につなげる!

次回以降は僕が取り組んだ内容の解説にチャレンジします。僕のメインとなる手持ち資料は2021/4/1に教職員向けに作ったPPT資料。その後、市内小学校の校長先生方にも一方的に送り付けた(が正しい表現)ものです。うまく文章化できるかな(^^;

併せて、僕が初めてGD的手法を教わったSMBC時代のできごとにも触れてみたいと思っています。学校教職員の僕が民間企業に学ぶきっかけとなった20年以上も前のエピソード。改めて、出会い・ご縁のありがたさに感謝しつつ、当時を振り返ってみたいと思います。どうぞお付き合いください!

今日もよい1日になりますように!僕は次の研修準備に入ります(^^)/あっ、ベースも弾きます(^^♪それから家事も!(^^)!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!