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教育

校内組織(会議) #52

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

今日のテーマは「校内組織(会議)」です。組織のベクトルを決める経営戦略会議の話題にいく前に、まずは、校内会議に対する僕の考え方についてお話しします。実際に取り組んだことを中心に書いてみたいと思いますので、どうぞ最後までお付き合いください!

一読に要する時間は約4分(僕計測)。よろしくお願いします。

目的の明確化

校内会議にはいくつかの目的があります。「連絡・共有」「決定」「意見交流」など。ところが、目的が曖昧で、どこに向かっているのかわからない会議もしばしば。特に、トークが得意な方が多い職場。子どものエピソードを話し始めたら際限なく続きます。一体この会議の行き先はどこ?まずは会議の目的の明確化を進めました。

開始時刻を守る

会議開始前の「〇時より〇〇会議を始めます。」という校内放送をやめました。もともと「教員働かせ放題」の現場。いわばサブスクの先駆け?その悪影響もあって、時刻・時間に対する意識が低くなりがちです。さらに、児童・保護者への緊急対応など、優先すべき業務もありますし、アポなし来校など当たり前!会議への遅刻・欠席はなくなりません。

でも、遅れる人はいつも同じという気も…。しかも規則正しく遅れてくる。おそらく、放送が入るまで、必死で他の業務に取り組んでいるのでしょう。でも、やっぱり組織で動く以上、時間管理は重要です。

で、結論。校内放送をやめた結果、会議スタートがとてもスムーズになりました。教職員を信頼することをお勧めします(^^♪

畑のジャガイモの花も咲いています(I本君のFacebookより)かわいい花ですね!(^^)!

終了時刻を守る

開始時刻を守るのだから終了時刻も守ります。ご自身の状況や家庭の事情など、いろんな条件の方が混在する、いわば“ダイバシティ”な職場。定時退勤が基本です。(ここでもやっぱりサブスク的問題が!)
そのために、事前の案件配布、当日の司会者の選定、タイムテーブル作成など、様々な手立てが必要にはなります。でも、同じ時間で効率よく効果のある会議をしようと思えば、これらのことはマストです。

ついでに言うと、授業の延長もNGです!学校でよく使われているチャイム。僕はすべて「始まりのチャイム」と言っていました。「授業始まりのチャイム」の次は、当然「休み時間始まりのチャイム」!なのに授業延長!子どもの集中力はすでに…。ホントはここから改善が必要です。

「終わるまで延長」という考え方は持続可能ではありません。会議を通して時間厳守の習慣を身につけることをお勧めします。

会議面積を減らす

僕は「参加人数×時間=会議面積」とし、縮小を主張し続けていました。本当に必要な人数・人選。事前の準備・計画による必要最小限かつ十分な時間設定。そしてねらい通りの成果。これが理想でした。 もちろん、会議には目的があります。あえて大人数で会議をすることも、1時間以上の設定をすることもあります。また、会議目的に人材育成など別目的を組み込む場合だってあります。大切なのは目的との整合性ですので、とにかく会議面積を縮小すればよいと考えていたわけではありません。

ただ、目的を曖昧にしたまま前例踏襲で行っている会議が多かったことも事実。そこを見直すことで、学校資源の有効活用をめざしました。

本日おじゃました学校です♪

資源を活かす

民間企業的発想で「教職員の時間給×人数×会議時間=会議コスト」を根拠としてもかまいません。「多くの教職員を長時間拘束したが、成果はイマイチ」だとすれば、組織としては大きな損失です。

「分業」という考え方でもかまいません。
たとえば、僕たちの学校では別日程開催だった卒業式会議と入学式会議を同時開催へと変更し、両会議の参加者数を減らしました。同様に、他の会議についても追求。タイトなスケジュールに余裕を持たせるとともに、担当業務量の減少につなげました。

また、「Aさんが会議に出席し、Bさんは学年業務を進める」ことも業務軽減になります。限りあるマンパワーを上手に活用することで業務が効率よく進み、時には全員同時に疲弊するのを防ぐことにもつながります。僕たちにとって「分業」は小さな教職員支援、業務改善の意味をもっていました。

工夫を凝らす

他にもいくつかの作戦を実行しました。
たとえば会議目的に応じた座席レイアウト変更。会議はこうあるべきという先入観を捨て、目的に応じたレイアウトをめざしました。もちろん、時には短時間のスタンディング会議も!それなりの環境が必要ですが、目的の明確化につながります。

月1回を目標にノー会議dayも設定しました。この日は、学年や担当者間の小さな会議も行わないことが原則です。会議の質向上というよりも休みやすさの一助になればと思って実施した取組です。

広い運動場。気持ちいいなぁ(^^♪

これらはあくまでも僕たちの学校の取組例です。これらを参考に各校で工夫された取組が進むことを期待しています。
となると、問われるのは、学校の課題発見力と問題解決力。課題は?解決策は?それは子どもや教職員などの利益につながるか?
難しい問題ですが、こういうことを考える姿勢が大切なのだと思います。「できない」ではなく「どうすればできるか」を基本スタンスに、創意工夫を凝らすことで、働きやすく力のある学校に育ててください(^^♪

最後に…。逆説的な言い方ですが、学校が努力することで、「行政が解決すべき問題点」がより明確になると考えます。その結果、国レベルでの対策が講じられるようになることを期待しています。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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教育

校内組織(協働) #51

みなさん こんにちは!
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餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

さて、今日は月曜日。僕も仕事モードで「校内組織(目標)(5/27)」の続編に挑戦!前回お話しした各委員会の関わり方について、具体的にお話ししたいと思います。
新年度開始から約2か月。今ある組織と取組を効果的に活用するヒントになればうれしいです!今日も最後までお付き合いください。
一読に要する時間は約4分(僕計測)。よろしくお願いします(^^♪

昨日の続き。伏見稲荷大社です(^^)/

校内委員会

僕たちの学校の研究テーマを一言で言うと「学校UD化計画」。前回は、「学校UD化」を実現するために、『研究推進委員会』4委員会(「人権」「支援」「学力」「特別活動」)がどのように組織目標を設定したかについてお話ししました。

しかし、実際はこの4委員会以外にも校内組織があります。以前書いた通り『専門委員会』には5委員会(「生活指導」「保健・給食」「図書・情報」「体育行事」「不登校対策」)がありましたし、その他にも外国語教育や各種行事関係の委員会などがありました。
中でも、『専門』5委員会は『研究』4委員会とともに、校内の基幹組織。様々な面で“協働”にチャレンジすべきだと考えていました。

母子草(I本君のFacebookより)今日は黄色いお花から(^^♪

“協働”へのチャレンジ

国語の研究授業を例に説明します。
授業研究会を行う場合の研究主体は当然「学力」です。教科の授業である以上、教科の目標を疎かにしてはならないからです。でも、「学力」だけが研究するのではもったいない!
より多くの視点からの授業UD化。つまり各委員会の強みを生かす “協働的なアプローチ”こそが、「学力」の研究を支援することにもつながる!僕たちはそう考えて、“協働的な授業づくり”にチャレンジしました。

たとえば…。
学びの下支えとなる学級集団づくりは「人権」のテリトリー。
学習環境や教材・教具、エンパワー層への支援方法などは「支援」のテリトリー。
場面によってタブレットや図書を活用するならば「図書・情報」のテリトリー。
そして、教科学習で身につけた力を試す場を「特別活動」が設定。

「より良い授業づくり」という共通目標に向かって多くの委員会が関わることの意義は大きいです。最大のメリットは、全教職員が当事者意識をもって研究参加できること!研究そのものに広がりや奥行きが生まれますし、委員会間連携も強まります。そして、そのおかげで「学力」は本来のテリトリーである“授業づくり”そのものに集中することができるのです。

どこにでもある紫詰草ですが近寄ってみるとなかなかいいですね(I本君のFacebookより)

「学力」の研究内容

「学力」の研究についても少し説明を…。
僕たちの学校では、「学力」担当者を中心に、単元計画、毎時間のねらいや評価の観点や方法・ルーブリックまで細かく検討していました。もちろん、毎時間の授業についても!
導入方法や終盤のまとめ・ふりかえりなど、ねらいを明確にした授業づくり。めあてに合う思考スキル・ツールの選択。エンパワー層のつまずき予想と手立て。ワークシートや板書計画。課題によってグルーピングも戦略的に行います。

誰もが活躍できる授業づくりをめざす研究としては、これだけでも十分です。
でも、僕たちのチャレンジは単独・単発を克服し、協働的実践を積み上げること!担当者を始め教職員の情熱のおかげで、本当に楽しいチャレンジができたなあと思います。ただ、実際にどこまでやり切れたかというと…。

特にこの2年間は、コロナ禍の影響で学習内容・方法に多くの制限がありました。教室内に入ることができる教職員の人数にも限りがありました。時には、研究授業実施そのものが困難な場合も…。

でも、僕たちの学校のチャレンジはまだ始まったばかり。僕は現職を退きましたが、教職員たちが今日もまたより高いレベルをめざしてがんばってくれていることでしょう!公立小学校の挑戦はまだまだ続きます(^^)/

いつもの写真で学校感を出しておきます(^^;

研究の背景

最後に、「学力」が国語科研究を進めることになった背景について…。
「学力」は数年間継続して「算数の授業づくり」を研究し、大きな成果をあげました。そのため、2年前に「論理的な思考力を子どもたちに育むこと」を新たな課題にしました。日常生活の場面で、自分の思いや考えを適切に表現できない子どもが多かったからです。

子どもたちが困っている原因についても教職員で分析しました。その結果、自分の思いや考えのもととなる「根拠・理由」を明確にする力が不十分であることが原因ではないか…という仮説に到達。この課題克服のために、担当者が導入した手段が「思考スキル・ツール」。

ねらいは、課題解決の場面で「思考スキル・ツール」を活用することで、子どもたちが「思考の種類と選び方」「思考の方法」を身につけること。そして、「自他の思考の過程を把握」することができるようになること。このねらいを達成することで、日常生活の場面での課題も克服できると考えたのです。

併せて、教科についても何度も議論した結果、「国語」を中心に研究することに決めました。このように、教職員全員で課題意識の共有や解決方法の検討を行うこと自体も組織づくりには欠かせないと僕は考えています。

さて、今後は業務遂行に欠かせない「組織戦略」「個人目標」「検証」などについても書く予定です。「こんな考えもあるのか…」で十分なので、みなさんの構想づくりのきっかけになればありがたいです。よろしくお願いします!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
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ライフ

ストレスマネジメント #50

みなさん こんにちは!
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餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

新年度開始から2か月。心身ともに疲れとともにストレスがたまってきていませんか?現代社会において全くストレスを感じないという生活はちょっと難しいですね。「適度なストレスはむしろ必要」だと学校医師会の先生方がおっしゃっていましたが、やはり過度なストレスを抱えてしまうのは大問題!
ということで、本日の話題は「ストレスマネジメント」。僕のストレス対処法である「外出」と「読書」「音楽と食事」をテーマにお勧めスポット・本・音楽について書いてみたいと思います。どうぞお付き合いください。

一読に要する時間は4分(Mちゃん計測)。今日も軽めにまとめました!よろしくお願いします!まずは少しお勉強から(^^)/

ブラックベリーの花(I本君のFacebookより)癒されてください(^^♪

ストレスマネジメント

ストレスマネジメントとはストレス管理の意味。それは「セルフモニタリング」と「ストレスコーピング」の2段階に分類されます。
「セルフモニタリング」は文字通り自分で自分を観察すること。自分のストレスの状態に気付いたり、ストレスの原因を分析したりすることを指します。
そして、2段階目「ストレスコーピング」。これは、ストレスへの具体的な対処法のこと。こちらもいくつかの種類に分類されます。

まずは、ストレス要因の直接的な解決・改善を目指す「問題焦点コーピング」。
そして、考え方・感じ方を変えてストレスを軽減する「情動焦点コーピング」。
さらに、「ストレス解消型コーピング」。いわゆるストレス発散という手法。本日の話題はこちらです(^^♪

子紫陽花(I本君のFacebookより)優しい色合いがいいなぁ(*^^*)

ストレッサー

でも、その前に少しだけストレスについて調べてみました。
ストレスの要因は「ストレッサー」と呼ばれます。これは知っていましたが、実際にどのように分類されているのかな?と思って、調べてみましたが、3種類だったり4種類だったり5種類だったり…。統一された分類法というのはなさそうなので、厚生労働省『こころの耳』を参考に話を進めようと思います。

厚労省によると、ストレスの多くは「心理・社会的ストレッサー」によるもの。人間関係や仕事上の問題、家庭の問題などが含まれます。働き過ぎによる身体の疲労も仕事上の問題に分類されるのかもしれません。

さらに、今後は不快指数高めの梅雨到来。暑さ・寒さ、騒音・混雑などの「物理的ストレッサー」アップですね。他にも公害物質、薬物などの「化学的ストレッサー」もあるそうです。

そして、これらのストレッサーによって引き起こされるストレス反応。精神面・身体面・行動面などあらゆるところに影響が出てきますが、このようなストレス反応が長く続く場合は要注意!家庭・社会生活に影響したり、時には生命を脅かしたり!やはりストレスコーピングは大切ですね。ということで、僕のストレスコーピングです!

ブルーベリーの花はなかなか可憐です(I本君のFacebookより)ホント可憐(^^♪

伏見稲荷大社

本当は旅行が一番!しかも簡単には帰宅(帰国)できない旅行が好き!となればヨーロッパ!でも、海外旅行はあまり行けないので、時折パワースポットに行っています。全く別物?いえいえ。共通するキーワードは“非日常”です(^^♪

昨日は、Mちゃんが雅楽講習会に参加するので京都・伏見まで帯同(って送迎ね)。フリータイムを利用してマイ・パワースポットの1つ、伏見稲荷大社まで散歩してきました。

伏見稲荷大社の良さは、時間や体力などにより自由にコースが選べること。修学旅行生や外国人観光客に交じって千本鳥居あたりをブラ稲荷するのもよし!1時間かけて、お稲荷さんの頂上「一ノ峰」までのハードコースにアタックするのもよし!いろんなルートをカスタマイズすることができます。ぜひお参りください!

午後3時すぎ。暑くてすぐに退散しました(^^;

青山美智子さん

僕には「ほっとしたいな」という時に選ぶ作家さんがいます。たとえば、青山美智子さん。今まで読んだ作品は、どれも心が疲れた時にお勧め。まさにストレスコーピング!

最初に出合ったのはデビュー作『木曜日にはココアを』。
「僕の好きなその人は、ココアさんという。」から始まる12編の連作短編です。やさしく温かい青山さんの言葉で描かれる登場人物。一人ひとり違う人生を生きていながらも、「世界はどこかでつながっている」。そして、毎日いろいろあっても「人生って素敵だな」と思わせてくれます。

青山美智子さんの作品です。

さらにカバー写真はミニチュア写真家・田中達也さんの作品。これがまた素晴らしい!読後に改めて表紙を見ることで、登場人物がますます愛おしくなります!あったかいココアを飲みながら手にしてほしい一冊です。

伏見で見つけた素敵なお店。まさに『木曜日にはココアを』スポット!?

日常にも

“非日常”は“日常”との対比。人生に変化をもたらしてくれる貴重な時間です。
でも、“非日常”はアクセント。やっぱり“非日常”ではない“日常”も大切ですよね。

僕の大好きなイタリアではカンツォーネとワインは人生に欠かせないとよく言われます。(実際にはワインを飲まない方も!)
それは僕にとっても同じ。大好きなバンド活動と毎日の美味しい料理は、重要なストレスコーピングです。洗濯・掃除・買い物・洗い物と何でもする僕ですが、料理づくりはシェフMちゃんの独壇場!腕が違い過ぎるので、僕は手出ししません!美味しい料理でエネルギー充填!餃子大王ではじける!なんて幸せな人生!やっぱりカンツォーネを聴きながらワインで乾杯ですね!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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ライフ

マイクロアグレッション #49

みなさん こんにちは!
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餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

平日勤務のみなさん、1週間お疲れさまでした。
土日勤務のみなさん、今日も1日お疲れ様です。
相変わらずフリーランスの働き方がわかりません。最近は、平日は作業多め&土日は緩め…というパターンに挑戦中。でも、そんなことも自分で決められることは幸せですね。感謝しなくては…。

さて、今日のテーマは「マイクロアグレッション」。学級担任時代終盤に出合った場面から考えたことについてお話しします。どうぞお付き合いください。
一読に要する時間は約3分30秒(僕計測)。少し短めに改善中(^^;
よろしくお願いします(^^)/

表現の仕方

みなさんはお店の料理を評価するときはどのような表現をされますか?
「おいしい」とか「おいしくない」とか「まずい」とか?グルメの方なら「お出汁の豊かな風味が…」とか「美しく盛り付けられた一皿…」とか、僕にはない感性で豊かな表現をされるのかな?
いずれにしても個人の感想ですから、誹謗中傷レベルでなければ原則何でもOKですよね。
でも、僕は「自分の口に合う」とか「自分の好みではない」などの言い方をするように心がけていました。

ある日の休み時間

「先生!昨日の夜、〇〇に行ってん!おいしかった」と笑顔で話してくれるAさん。
すかさずBさんが反応。「えー。〇〇まずいやん。うちは△△に行くわ」。
※○○、△△はいずれも回転すしのチェーン店

僕が学級担任をしていた時の話ですから、今から10数年も前の話です。
何気ない日常会話。個人の感じ方を「I(アイ)メッセージ」的に表現しただけとも言える?だとすれば、特に大きな問題はないのかもしれません。でも、僕は「ちょっとなぁ…」という気持ちになりました。

それは、僕が二人の家庭環境を知っていたからとか、Aさんが微妙な笑い方をしたからとか、理由はいくつかあります。
でも、だからと言って「言い過ぎ!」とか「それは違う!」という強い指導も場の雰囲気にそぐわない…。
結局、僕は「まあ人の感じ方とか好みとか、それぞれでいいんじゃないの?」くらいのことしか言わなかった気がします。あの時、どう声をかけたら良かったのかな。そもそも声かけなんて必要なし!というご意見もあるかもしれません。

ただ、子どもたちの日常会話に考えさせられたことは事実。その時から、特に否定語である「まずい」「おもしろくない」「くだらない」などの言葉を極力使わないようにしています。

FEILERも僕たちの「好みに合う」お店。歓送迎会用プチプレゼントとして購入(^^♪

マイクロアグレッション

「配慮されていやだった」。配慮がハラスメントになる時代。どんな言葉なら大丈夫なのだろう?もしかすると安全な言葉など、この世にはないのかもしれません。(“安全な言葉”という言葉がすでにおかしい?)
加えて、ここ数年の『マイクロアグレッション』ブーム!何ともコミュニケーションを取りにくい時代になっています。

そもそも『マイクロアグレッション』の定義(?)が変わってしまっている気がします。「意図的でなくても」「日常の中で」はその通りなのでしょうが、本来は人種主義に基づく差別に対する言葉であったはず。その後、様々な人権課題、たとえば障がいやジェンダーなどに広がったところまでは納得できたのですが、近年さらに拡大解釈による再定義が進んでいるように感じます。

被害者側に立とうとする『マイクロアグレッション』の考え方自体は否定しません。ただ、過度な主張は「良好な人間関係となるよう調整する力」を損なう気がします。そういう意味で、僕は『今のマイクロアグレッションの考え方』にはあまり賛成していません。

ノートPC、モバイルWiFi、USB&SSD、マウス。これで毎日ブログ書いてます(^^♪

僕の表現

そのくせ、僕の表現!『マイクロアグレッション』対策的になり過ぎですか?
このあたりが本当に難しい。でも、他者へのリスペクトと配慮はやはり必要かと…。
「曖昧にしがちな日本人。事なかれ主義的な表現。もっと欧米の人のようにはっきり自己主張した方がいいのかなぁ…」なんて考えると、これはさすがに『マイクロアグレッション』該当かもしれません!やっぱり難しい…。

追記

紹介したパンの写真。大丸百貨店に入っているチェーン店『ポール・ボキューズ』の商品です。手づくりパンや高級食パン、生食パンブームにも多少乗ってみましたが、僕もMちゃんも結局ここに帰ってきます。値段もお手頃でデイリーユースにピッタリ♪
でも、あくまでも僕たちの「口に合う」というだけのことです…(^^;

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
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教育

校内組織(目標) #48

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

昨日は久しぶりの雨。そのせいか今朝の空気は少し澄んでいました。でも来週はまたまた雨マークが…。いよいよ梅雨?通勤・通学が大変になりますね。しかも、蒸し暑くなって熱中症の危険度もアップ。みなさんお気をつけください。

さて、本日のテーマは「校内組織(目標)」。 「フィロソフィー(5/23)」「組織づくり(5/24)」の続編です。先日ご紹介した僕たちの学校の『研究推進委員会』を具体例に、組織ごとの目標設定についてお話ししたいと思います。最後までお付き合いください。
一読に要する時間は4分30秒(僕計測)。よろしくお願いします!

縦割構造

簡単に復習をします。僕の知る限りでは、校務分掌組織が縦割構造になっている学校が多いです。それぞれの委員会にはその道の専門家的人材(人権の専門家、学力の専門家など)がいることも多いです。それぞれの委員会は独自の目標・研究テーマに向かって一生懸命に取組を進め、それなりに成果も上げています。
ただ、委員会間の連携が足りない気も…。それぞれの頑張りが学校としての大きな成果に結びつきにくい。そんな気がします。

もちろん、どんな組織でも、組織の存在意義と無関係な目標を設定することはありません。ただ、教育の世界は個別の課題が多く、それ自体が十分な研究対象となります。
たとえば、授業づくりでは国語、算数…などの各教科等。
たとえば、人権で言えば、人権三法に見られる「障害・本邦外出身者・部落に関する差別」や「平和」「ジェンダー」など多種多様な課題。
どれも教育課題ですから、各委員会がどの課題を研究テーマとしても間違いではありません。ただ、この正当性が微妙な縦割構造を生み出す原因にもなっています。

委員会目標

では、間違いではないのだから、個人の判断で(もっと言えば好みで)研究テーマを選んでもよいか?もちろん答えはNOです。
組織づくりでお話ししたように、僕は「委員会は学校目標への貢献のために設置する」と考えています。ですから、委員会ごとの目標・研究テーマについても、学校全体の目標に迫るものでないといけないと思っています。

ポイントは上位目標である学校のフィロソフィーと目標(ゴール)。
「私たちは教職員としてどんな学校をつくり、どう社会に貢献するのか。」
「そのために、今何をめざすのか。」がきわめて重要です。
フィロソフィーや目標を共有することで、教職員の力・業務は一点に向かって集約されます。教職員の力を無駄づかいしないというのは、こういう意味です。

校長の仕事

フィロソフィーや目標を明記した学校グランドデザインを作成・提案するのは校長の仕事です。でも、僕は一貫して教職員の思いを尊重することや教職員全体で納得・共有することを主張してきました。そのための共通言語づくり・ブランディングについては、このブログでも触れてきました。校長はこれらを踏まえたうえで、学校GDを作成・提案しなくてはいけません。フィロソフィーや目標を共有するためには、共有したいと思えるフィロソフィー・目標づくりが必要なのです。

校長の肩書=権力で統治しようとする「力のガバナンス」ではなく、共有・共感をベースにした「緩やかなガバナンス」。それこそが、協働的な校内組織づくりの第一歩だと僕は考えています。

学校UD化計画

僕たちは「学校UD化計画」をもとに研究体制づくりを行いました。中心となる『研究推進委員会』は「人権」「支援」「学力」「特別活動」の4委員会で構成。それぞれが担当領域や強みを生かして「学校UD化」に貢献することを考えました。

まず、すべての基盤と考えたのが「人権」「支援」の視点。
「人権」では集団づくりUDをテーマに良好な人間関係づくりをめざしました。
また、「支援」では学習環境づくりUDをテーマに、しんどさを抱えた“あの子”も安心して学べる環境づくりに取り組みました。一般的によく見るハード面でのUD化だけでなく、言葉かけなどソフト面でのUD化も研究していました。

そして、この基盤の上に成立するのが「学力」と「特別活動」の2委員会。
「学力」では授業づくりUDをテーマに、教科・領域の学習を通して、児童の資質・能力を育みました。特にエンパワー層の子どもの姿をイメージ。つまずきポイントを予想し、授業計画を作成しました。また、2年前から子どもの思考を助けるために「思考スキル・ツール」も導入。関西大学初等部の石井芳生先生に学びました。

「特別活動」は、活動づくりUDがテーマ。「人権」「支援」を基盤に「学力」で身につけた力を、実生活の場面で活用できるようにすることが目標です。学校・学年行事や委員会・係・当番活動など、子どもたちがチャレンジできる場面を数多く設定しました。

校内委員会には『研究推進』以外にも『専門』をはじめとする他の委員会がたくさんあります。これらの委員会も含め、どのように連携していたのか。そして。効果検証はどのように行っていたのか。この点については、また続編でお話ししたいと思います。

追記

これまで、教育の話題の多くは校長先生をメインターゲットにして書いてきました。でも、実はほとんどの内容は、僕が教諭・担任時代に考えていたことです。ですから、「校長→担任」「教職員→子どもたち」や「校長→チームリーダー」「教職員→チームメンバー」のように読み替えていただくことも可能です。
担任としての学級づくりやミドルリーダーとしてのチームづくりに役立てていただけると幸いです。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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ライフ

ブランディング #47

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

早いもので5月も残り1週間。餃子大王・大阪Liveまで2か月を切りました♪
一昨日はかずちゃんがFacebook&Twitterで白くてもこもこの入道雲の写真を投稿。まさに夏空!この勢いだとあっという間に夏休みがやってきそうですね(^^♪
って、僕は毎日が長期休暇みたいなもんですけど…(^^;

さて、本日のテーマは「ブランディング」です。どうぞ最後までお付き合いください。
一読に要する時間は約5分(僕計測)。よろしくお願いします!

僕も空の写真を撮ってみました。昨日の午後の空です(^^♪

フリーランス

定年退職からまもなく2か月。
僕にも再任用校長や再任用教諭、教育委員会関係のお仕事など様々な選択肢がありました。その中で僕が選択したのは今の活動。“フリーランス”と言えばそれらしく聞こえますが、中身はちょっと違います。

多くの“フリーランス”は、誰か(どこか)から業務を委託されて仕事をなさっていますよね。社員として雇用されているわけではなく、あくまでも個人事業主として技術や能力を提供するという契約。現実はかなり厳しい場合もあるようですが、それでも自由業として成立しています。

で、僕の現状はと言うと、定期的な収入はまだありません。時折、仕事の依頼はありますが、実態から言えば“フリーランス”というよりは“無職”という方がピッタリくる感じかな。コロナ関連のニュースでよく聞いた「貯金を切り崩しながら…」という言葉。ちょっと前まではあまりピンときませんでしたが、今は現実問題としてよく理解できるようになりました。そんな僕が始めたブログ。

少しは空も青みがありました。でも好きな色じゃないなぁ。

正式名称

このサイトの正式名称(?)は『Rockin’Teacher 餃子大王 JUN’s club』です。
でも、ブログの書き始めはいつも「『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログへようこそ!」でした。で、ふと思ったこと。
「これってまずい?誰も正式名称をご存じないのでは?!」
「もしかしたら僕自身もちゃんと覚えていないのではないか!」
と潔く反省し、本日のような書き出しに変更しました。
だからって何か劇的な変化が起きるわけではありません。
でも…気持ちです(^^;

ブログ更新

そんなブログを始めたのが4月8日(金)。何とかWord Pressの設定に成功し、試しに書いてみたのが「Gyozadaio JUN’s club!」と「ごあいさつ」の2つ。「Gyozadaio JUN’s club!」は固定ページ。「ごあいさつ」は第1号のブログです。
そして、ブログ公開は4月12日(火)から。8日(金)以降、書き溜めていた記事を2日間に分けて公開。「固定ページ」「ごあいさつ」を含め、12日(火)には4本、13日(水)には2本の記事をアップしました。

その後は“フリーランスの働き方”に迷っていた16日(土)を除き、毎日のブログ更新を継続中。昨日(5/25)までに書いたブログは46本。毎回2500字程のボリュームなので、自分でも「毎回、よくそれだけ書くことあるなぁ」と思います。そして、それ以上に「毎回よく読んでくださるなぁ」と読者の方に感謝をしています。

初心

4月23日(土)「僕のチャレンジ」ではこんなことを書いていました。

だから、僕には発信したいことが山ほどあります。再任用せず、餃子大王本格始動までの2年間はフリーランスで活動すると決めた時に、「教育系ミュージシャン」「学校経営Co.」の肩書でブログを書くことも決めました。
僕の中にある「音楽」と「教育」の2つの軸。そして、その2軸を包む「ライフ」。これらは個々バラバラにあるのではなく、すべてが関連しています。そのため、「音楽」の話の中に「教育」が出てくることだってありますが、それが僕らしさだと思っています。
ついでに言うと長文も僕らしさです。「軽い気持ちで読みに行けないブログ」(餃子大王メンバー評)みたいですが、ご容赦ください。

ブランディング

現実に、僕は「教育系ミュージシャン」「学校経営Co.」の肩書で自己紹介をしています。そのための名刺もあかさんにデザインしてもらって作りました。
でも、やっぱり肩書はまだ『自称』です。残念ですが、それが現実です。
だから直近の目標は「肩書に合う自分になること」。つまり、セルフブランディングへの挑戦です。

現職中も学校ブランディングに挑戦しました。「〇〇小学校と言えば□□…」というブランドイメージを定着させようと考えたわけです。ねらいは2つ。
1つめは…。当然ですが、学校外へのアピール。学校が何をしようとしているのかを端的に伝えるのに役立ちました。
そして、もう1つ。こちらの方がより重要。ブランディングを通じて、学校教職員のベクトルを揃えようと考えたのですが、これは正解!わかりやすい「ブランドイメージ」を共有することで、研究・実践活動がスムーズに動き出したと思っています。
ただ、ブランディング自体にはかなり時間が必要でした。セルフブランディングとなれば、なおさらそうでしょう。

幸いなことに今月は、プチ同窓会、餃子大王Live、M小OB会、150周年記念イベントなどで、懐かしい方々とお会いする機会に恵まれました。小学校訪問や保育所・幼稚園見学もできました。また、先月の神社に続いてお寺からも司会の依頼をいただいています。
これからも僕のブランディングは「餃子大王を中心とした音楽活動」「ブログを中心とした教育活動」を2つの大きな軸として展開していくことになります。でも、自己満足で終わらないよう、さらに多くの方々との交流を心がけていきたいと思います。

メタ認知

気をつけたいことがもう1つ。初心・志を見失っていないかどうかの確認!
時折、自分のブログを読み返すことで、まっすぐに歩けているかどうかを確認したいと思います。そして、毎日の活動を振り返ることで、できることが増えているのかどうかも確認したいと思います。

まだ新しいチャレンジ開始からわずか2か月。
「毎日更新しないといけないの?」とか「重厚過ぎ?」という声もあります。でも、僕は『JUN’s club』の読者になってくださった方々の顔を思い浮かべて(想像して…の方もいらっしゃいますが(^^;)、もうしばらくは今のペースでやってみたいと思っています。(でも少しはコンパクト化に努めます)

それはそうと、結局、モバイル用のPCを購入しました。さらに、モバイルWiFiの契約も完了。一応どこでもブログが書ける環境が整いました。旅行に行っても時間さえあれば…という感じです。
そんなわけで、今後は『ライフ』でのブログに「旅行記」が入ってくるかもしれません。過去のヨーロッパ旅行の話とかではなく、ジャストナウの話題として。たとえばディズニーレポートとか(^^;
そんなことになってもどうぞお付き合いくださいますよう、心よりお願い申し上げますm(__)m

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

カテゴリー
音楽

カルメン・マキ&OZ #46

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

「観客動員(5/21)」でお知らせしていた東京Liveの詳細が決まりました。これで大阪・東京の2本のLiveが確定。楽しみです!(^^)!
※詳細はブログの固定ページで確認できます!
 また、Facebook・Twitterで随時発信します!
 どうぞご確認ください♪

餃子大王‼大阪夏Live‼ 大阪・南堀江『Knave』
『おつかれサマータイムブルース!餃子大王夜のワンマンライブ!』
2022/7/23(土)  18:00 OPEN   18:30 START

餃子大王‼東京秋Live‼ 東京・下北沢『CLUB Que』
『どっこい生きてた!餃子大王!2年9か月ぶり東京ワンマン!』
2022/9/25(日)  12:00 OPEN   12:30 START

音楽のある生活

人により聴く音楽の選び方ってそれぞれですよね。
基本は推しのアーティスト一筋!気分によって曲は選ぶけどねという方。
時間帯によって聴く音楽を決めているという方もいらっしゃいますよね。
そして、僕のように気分によってアーティストごと変えるというパターンの方も♪

そんな僕が「気合い入れていこう」とか「元気出していこう」って感じで、背中を押してもらう時によく聴くアーティストが、今日のテーマ「カルメン・マキ&OZ」先輩です!
一読に要する時間は約5分(Mちゃん計測)。最後までお付き合いください。

カルメン・マキ先輩

初めて聴いたマキ先輩の曲は当時のミリオンセラー「時には母のない子のように」(1969年 寺山修司作詞 田中未知作曲)。僕ら世代は全員そうだと思います。僕よりも10歳ほど上の年齢とは言え、この時わずか17歳。今考えても、17歳の少女が歌う曲ではないような…。でも、とにかく大ヒット!わずか7歳の僕がしっかり覚えているくらい大ヒットした曲でした。
ただ、その時は知っているというだけで、好きかと言われると…。7歳の子どもにはちょっと暗くて怖いという印象の方が強かったかもしれません。

その後、マキ先輩の曲とは出合うことなく小・中学生時代を過ごした僕。歌謡曲やフォークソング(それとクラシックピアノ曲)に浸っていました。そんな僕が、再びマキ先輩の歌声を聴くことになったのは高校生の時。いろんな影響を受けて、徐々にロック少年へと変貌を遂げていた頃。その時に衝撃的な曲に出合いました。

2枚組ライブCDのジャケットと歌詞カード(^^♪

午前一時のスケッチ

その曲は「午前一時のスケッチ」。1972年の「カルメン・マキ&OZ」結成から3年後の1974年にポリドールから出されたシングル曲です。

『午前一時のスケッチ』    作詞・作曲 加治木剛

真夜中の街角 しゃがみこんだ女
ネオンサインの反射で 泣いているのがわかる
雨上がりの東京 昼も夜もなく
動いている 赤茶けた空

うなりをあげるタクシーと いきかう酔っ払い
つれこみ宿屋の 灯りが消える頃
午前1時の 夜の町にゃ
犬の遠吠えさえ 聞こえてこない

大きな声で叫んでみても 誰にも文句は言わせない
悲しい街で かみしめた酒
誰もがみんな うまいという

僕はマキ先輩の歌声にビックリ!僕の知っている女性ボーカリストのイメージとは全く別物だったのです。
力強くエッジの立った歌声。パワフルな歌唱法。退廃的・荒涼感が漂う歌詞のイメージとは裏腹に、伝わってくるのは限りない「生」へのエネルギー。

さらに、バックもすごい!
一気にテンションMAXにもっていく印象的なイントロ。そして、AメロとBメロ、サビへと続くドラマチックな展開。ここでも感じるのは全体から放出される膨大な量のエネルギー。まるで短編映画を観たような気分になりました。

マキ先輩以降、日本語でロックを歌う女性ボーカリストやパワフルな歌い方をする女性ボーカリストが、どんどん輩出されてきたように思います。でも、マキ先輩以前はどうだったのだろう。いわゆる元祖はマキ先輩なのだろうか?
相変わらず音楽にうとい僕にはわかりません。きっと、K-ONのFした先輩ならご存じなのだろうなぁ。今度お会いした時に聞いてみたいと思います。あぁ、覚えていたら…です。

同じくライブCDの裏側ジャケット&歌詞カードの裏面(^^♪

川上茂幸(シゲ)先輩

僕が「カルメン・マキ&OZ」が好きだった理由がもう1つ。
後期のOZサウンドの要とも言えるシゲ先輩のベースプレイへの憧れでした。
数々の有名ベーシストの方々がマキ先輩のバックをされています。どの方もみんな素晴らしい。でも、僕の中ではシゲ先輩がNO.1!マキ先輩のパワフルな声量と声質をこれほど生かし切れるベーシストは他にはいないように思います。

シゲ先輩に憧れて「プレシジョン・ベースを強く弾く」練習をしたこともありました。どうすればあんな風に歪むのだろうと思いながら!
そして、豪快で荒々しいグリス。チョーキングを使った個性的なプレイ。低音からハイフレットの音まで一気に動く独特のフレージング。まさにうなりをあげるベース!数え上げればきりがないくらい、憧れのつまったベーシストでした。

とはいえ、僕にはそこまでのパワフルなプレイは獲得できず。もしかすると、マニアックなベーシストさんが「あれ?じゅんちゃんってOZ好きやった?」って気づいてくれるかもしれないレベルで終わっています。

崩壊の前日

そんなマキ先輩とシゲ先輩が生み出すパワフルな音楽。それは、P・ロジャースとA・フレイザーが僕に与えてくれた感動ととてもよく似ています。音楽という枠組みを超えた逞しくしなやかに躍動する魂の叫び。その圧倒的なパワーに僕もエンパワーされるのだと思います。

好きな曲はすべて。代表曲「私は風」も「閉ざされた町」も「六月の詩」も「風に乗って」も「Image Song」も全部ぜんぶ…。でも、その中で一番をあげるとすれば僕は「崩壊の前日」を選びます。

前へ前へ…と僕を押し出してくれる歌声と演奏。僕は前進する勇気が欲しい時、元気を出していきたい時に「崩壊の前日」を聴きます。そして、この曲に背中を押してもらって前へ前へと進んでいます。きっと、これからも「崩壊の前日」に、マキ先輩とシゲ先輩に力を貸してもらい続けるのだと思います。先輩方、これからもよろしくお願いします!!

追記

ご存じの通り、僕は好きなミュージシャンの音楽的ルーツをさぐることを得意としていた時期がありました。「カルメン・マキ&OZ」と出会った頃もそうでした。
だから、やっぱり外国の女性ロックシンガーで一番好きな人はジャニス・ジョプリンなのです。シャウト型のブルージーなロックシンガー!大好きです!

ジャニス・ジョプリン。安価なベスト版CDです。どこで買ったんやろう?

そしてもう1つ。「カルメン・マキ&OZ」は2018年、川崎クラブチッタ30周年記念イベントに再結成出演!実に41年ぶりの単独公演だったそうです!翌2019年にはファンの要望により追加公演を決定。5都市6公演を行いました。後に発表されたライブ盤の音源(かな?)はサブスクでも聴くことができるようです。僕よりもずっと先輩ですが、変わらぬパワーにまたまた勇気づけられました!僕たちもまずは夏・秋のLiveを全力で楽しみます(^^)/

最後までお付き合いいただきありがとうございました。
またお越しください!
お待ちしています!

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教育

組織づくり #45

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

今日も昨日と同じような空。どこかすっきりしない感じです。
さらに木曜日あたりから天気は下り坂。大阪の2週間予報を見ても、晴れマークより雲&傘マークの方が多いかな。
いよいよ梅雨?
雨を待ち望んでいる方には朗報ですね。そうでない方は仕事や学業の段取りをお考えくださいね。ちなみに小学校の授業は天気の影響をよく受けます(^^;

さて、今日のテーマは「組織づくり」。もちろん、フレームだけを変えても仕方がないのはその通り。でも、僕はフレームづくりを通して、組織とはどうあるべきかを教職員に投げかけ続けてきました。ゴールはインクルーシブな組織づくり。だから、僕の組織論は目的であり、手段でもありました。

なんて大きく構えましたが、民間企業にお勤めの方には至極当然の話。むしろ「まだまだ」でしょう。加えて、今日お話しすることには地域差・学校差があります。ですので、あくまでも僕が勤務した学校+αの範囲の話だと思っていただけるとありがたいです。

ちなみに本日のBGMはDonny Hathawayの『Live』盤より「What’s Going On」。心地よいビートを感じながら、僕が考えていたことを書いてみたいと思います。
一読に要する時間は約5分(僕計測)。よろしくお願いします。

校務分掌組織

僕たちは「〇〇委員会」などの校内組織のことを校務分掌組織と呼んでいます。この校務分掌組織設置は学校に裁量権があります。そのため、設置している委員会は地域や規模、研究テーマなどにより様々です。ただ、僕の知る限りでは「学力保障」「人権教育」などに関する委員会を設置している学校が多かったように思います。

ちなみに僕が最後に勤務した学校には『研究推進委員会』『専門委員会』がありました。それぞれに設置していた個別の委員会は以下の通りです。
『研究』には「学力」「人権」「支援」「特別活動」。
『専門』には「生活指導」「保健・給食」「図書・情報」「体育行事」「不登校対策」。
(他にも行事関係の会議や不定期開催の委員会もありました)
僕たちの学校では、全教職員が『研究』『専門』の委員会にそれぞれ1つずつ、合計2つ所属することを原則にしていました。

前述したとおり、どんな委員会を設置するかは学校裁量です。「学力」「人権」があってもなくても全く問題ではありません。では何が問題なのか?
第1の問題は「必然性」。そして、第2の問題は「関係性」です。

昨日に引き続きビジネス関係の書籍。読んでいて楽しい♪

必然性

まずは第1の問題「必然性」の話から。
これまで何度も書いてきたことですが、学校文化の1つに前例踏襲があります。機構改革のレベルになると、よほど必要に迫られることがない限り実施しません。せいぜいマイナーチェンジ止まりです。もちろん、機構改革自体も目的ではなく手段ですので、やればいいという問題でないのは言うまでもありません。でも、時には自校の組織構造について確認してみてはいかがでしょう。

確認のポイントはとてもシンプル。校務分掌組織が、学校目標=設定したゴールに向かうために適切な組織構造になっているかという点です。
学校グランドデザインとの関係が希薄で、各組織が個別の研究テーマに基づき活動しているパターンをよく見かけます。他にも単なる前例踏襲パターン。そして、「教育の世界だから学力!」「人権って大事!」レベルの安易な発想パターン。

いずれも、「委員会は学校目標への貢献のために設置する」という基本的視点が抜けています。学校目標達成のために、何を研究推進する組織が必要か。その「必然性」に基づいて戦略的に組織を設置してほしいと僕は思います。

必然性があれば、言わなくても子どもたちは全力を出しきります!(^^)!

関係性

第2の課題は「関係性」。
違う言葉でいうと「縦割り構造からの脱却」。
こうなる原因は、第1の課題で書いた通り。学校目標達成のために組織が存在できていないことが原因です。

ですから、改善ポイントは1つ。「学校目標達成のために組織がある」ということを全教職員に理解してもらえるように努めることです。
教職員が自分勝手だから縦割り構造になっているのではありません。そもそも学校はそういうパターンが多く、知らない間にそれが当たり前だと思ってしまっているだけなのです。まずは、自校の組織の「関係性」をメタ認知することから始めてみてはいかがでしょうか。

資源の活用

時代はSDGs。持続可能な社会の枠組づくりが求められています。また、そのために限りある資源を有効に活用することも求められています。
そして、学校における最大の資源は教職員であり、教職員の多くは極めて真面目!これは何度も主張してきました。

管理職、とりわけ校長の仕事は、真面目な教職員の方々が行う業務が組織の成長につながるようにマネジメントすることです。限りある教職員の力を無駄使いせず、組織貢献につなげることが何よりも重要な責務だと言ってもよいのではないでしょうか。

そのためのキーワードは「共通目標」と「共通言語」。これらを活用し、「ベクトルをそろえる」ことで、教職員の力を効果的に活用することが可能になると僕は考えます。

ディズニー旅行はMちゃんの力を引き出します!旅行中も帰宅後も(^^)/

大切なこと

ただし、改めて確認しておきたいことが一つだけあります。
それは、組織づくりの本当の意図についてです。
これまで組織目標・組織貢献と何度も書きました。でも、組織が成熟し、生産性を高め、成果をあげたとしても、それは結果にすぎません。
組織としての目標は、個人の目標よりも上位に位置づきます。しかし、組織の成長が個人の幸福よりも上位かというと、それは大きな間違いです。

力のある組織をつくる目的は、教職員へのリスペクトと配慮に由来します。すべての教職員が自己有用感を感じ、努力が成果となることを実感できる組織づくり。教職員がモチベーションを高め、自らの意思で業務に向き合おうとする組織づくり。組織の継続的成長はそれらの結果に過ぎない。僕はそう考えています。

相変わらず長文になりましたが、具体的な話までいくことができませんでした。
たとえば、『研究』4組織はどのような関係だったのか?また、個々の教職員の目標と組織目標との関連はどうだったのか?など。これらの話題については、また別の機会にお話しさせてください!よろしくお願いします(^^♪

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

カテゴリー
教育

フィロソフィー #44

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

今日も晴天!でも、空色は青色絵の具に白を混ぜた透明度の低い薄青。空気がきれいな日にはPLの塔まで見えるのに、今日は近景までかすんでいます。
しかも、今日もまた夏日。学校教職員のみなさん、熱中症対策は万全ですか?また気苦労が増えましたね…。適切な指導内容と環境整備に加え、「やめる勇気」をもって教育活動に向き合ってください!

さて、今日は久しぶりの学校経営関係テーマです。これまで、校長の仕事・姿勢について書いてきました。また、運動会や僕のブログの話を例に目標と手段との関係についても書いてきました。
そこで、今日は教職員(子ども)の力を引き出すための学校(学級)経営に必要な「フィロソフィー」について書いてみたいと思います。最後までお付き合いください。
一読に要する時間は約6分(僕計測)。よろしくお願いします(^^♪

ビジネス書に学ぶ

僕はビジネス書が好きです。もしかすると教育書よりも好きかもしれません。特に、首席教諭や管理職になってからのメイン課題は組織マネジメント。そのため、時々おもしろそうなビジネス書を購入しては読んでいました。
インターネットでも様々な情報を得ることができます。
「ミッション」「ビジョン」「フィロソフィー」の違いとは?これらを実現するにはどうすればよいか?など、いろんな情報を瞬時に手に入れることができます。

本当にしっかりとした組織を作るためには、これらの言葉の理解・整理から始める必要があるのでしょう。ただ、残念ながら、僕を含め多くの学校管理職のレベルはそれ以前。まずは、学校としての大きな枠組み設定から始めたいと思います。

マネジメントを学ぶ

民間企業と公立学校は違います。経営と教育は同じではありません。だけど、学校に経営的視点が不必要かというと、それも答えはNO。学校には経営的視点を持つ教育者が必要だと僕は考えています。

この点については、現職中も府・市の管理職研修に参加するたびに「マネジメント研修が必要!」と訴えてきました。「人権」「教科等指導法」など教員としての専門性は、すでに教諭時代に培いました。だから管理職選考にも合格したはずです。最新の情勢を学ぶ必要性は否定しませんが、それにしても教育委員会が「マネジメント」を軽視し過ぎ!「民間人校長を…」という声が上がる背景にはそのあたりの課題があるのではないでしょうか?ちなみに僕は民間人校長を否定していません。現に優秀な方もおられます。ただ、教育界の人間として、民間人校長には負けないという自負をもっていました。(だから企業に学ぶ必要もあると思います)

力を引き出す

何度も書いていますが、教育の目的は法で定められています。その実現を目指すことが学校教職員の目的であり社会貢献。だとすれば、学校が考えるべきことは、もう少し具体的な目標です。

そもそも学校教職員志望の動機ですが、「人格の完成」「社会貢献」を考えている人は少ないと思います。たぶん視点はもう少し手前。直接的な顧客である「子どもや保護者の幸福への貢献」というあたりでしょうか。
だとすれば、管理職の役割は、その思いを組織づくりに反映させていくこと。その思いを実現させていく道筋を示すことが大切だと思います。

全力で組織貢献する人は、自分の仕事が「どこに向かうか」「何にどう役立つか」を理解している人です。逆に、目的が不明確な仕事や自己有用感・達成感につながらない仕事に、情熱を傾ける人などいません。管理職はこのことを強く自覚し、教職員の志を反映させたゴールを設定することが大切です。

フィロソフィー

SDGsの理念「No one will be left behind」(誰一人取り残さない)。これは僕たちの市の教育プランとも共通する理念でした。だから、僕は学力面・生活面にしんどさを抱える子どもたち=エンパワー層を伸ばすことを提案しました。それは教職員の願いでもあったからです。
実際に、「学校に来にくい」「教室に入りにくい」「勉強についていけない」「友達と上手につながれない」など、様々なしんどさを抱える子たちがいました。だから、僕たちはエンパワー層を伸ばすことを組織目標(ゴール)にしました。

併せて提示した手段は学校のユニバーサルデザイン化(UD化)。日本の学校は、すべての子の学力保障(到達目標)をめざしています。しかし、子どもの実態に目を向けると、育ちと学びに不利…だと感じる子もいます。その不利を解消するためのUD化。つまり、エンパワー層が伸びやすい環境を整えることで、すべての子どもの学びと育ちを支援する。僕はそう考えて、集団づくりUD・学習環境づくりUD・授業づくりUD・活動づくりUDなど、今も継続している取組の基盤となる部分を提案しました。そして、この方針も学校全体で理解・共有することができました。

PDCAと検証軸

学校の命は教職員です。教職員の成長が学校の成長です。今も強く思います。
では、教職員の仕事の成果はどう検証するのか?それはやはり「子どもの姿」。どんなにすごい理論を並べても、どこかの偉い先生に学んでいても、子どもたちの学びと育ちに表れていなければ何の意味もありません。「教育の成果はすぐに表れるものではない…」などの言い訳も違うと思います。

だから僕たちの学校では、検証方法についても研究を進めていました。教職員自身が納得できる検証結果を持つことが、効果的なPDCAサイクル活用には不可欠だからです。それは、信頼性・妥当性の面で不十分な振り返りで曖昧に進むことが多い学校組織の弱点克服をめざすチャレンジでもありました。

学校グランドデザイン

これまで『教育』カテゴリーとして20本近い記事を書いてきました。その目的は「学校グランドデザイン」について書きたかったからです。
これまでお話ししてきた目的・目標・手段・フィロソフィー、専門家との連携や幼児教育を始めとする校種間連携などの話題。そして、これから書く予定のことも、すべてが「学校グランドデザイン」につながります。
もしかすると「学校グランドデザイン」もシリーズものになってしまうかもしれませんが、興味を持っていただけるようでしたら、どうぞお付き合いください。よろしくお願いします!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
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カテゴリー
ライフ

先輩の言葉 #43

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

昨日は新任教員として4年間勤務したM小学校OB会に行ってきました。毎年、先輩方がお世話をしてくださるのですが、この2年はコロナで中止。実に3年ぶりの再会となりました。K先生・K先生・N先生ありがとうございました!

懐かしい方たちと昔話に花を咲かせた2時間半。本当にあっという間でした。それに今回は特に嬉しかったことも!新任時代(2年生担任)に学年でお世話になったS先生が、僕の退職祝いのために参加してくださったのです!お元気そうなご様子で良かった!ありがとうございました!

改めて多くの上司・先輩・同僚の方々から支えと教えをいただいていたことを実感。ということで、今日のテーマは「先輩の言葉」。学校教職員としてだけではなく、僕の人生そのものに大きな示唆をいただいたので『教育』ではなく『ライフ』。どうぞ最後までお付き合いください!
一読に要する時間は約5分30秒(僕計測)。よろしくお願いします。

市の名所“桜通り”。遊歩道は“緑の小径”と呼ばれています。まさに緑!

M小学校

僕は1987年秋から約2年半、小学校で臨時講師をしていました。この講師時代に学んだ「人権」に関わる感じ方・考え方は、その後の僕の教員人生に大きな影響を与えました。
そして、1990年春、新任教諭としてM小学校に着任。自分の“浅はかな感覚”でS小学校に異動するまでの4年間、実に濃厚な時間を過ごさせていただきました。まずは、M小学校の紹介を少し。

協働

M小学校を思い出すとき、最初に浮かぶイメージは「協働」。
1学年4~5クラスの大規模校でしたので教職員は大勢いました。当然、いろんな考え方があるので、みんなで同じ方向を向いて取り組むという組織ではなかったかもしれません。でも、やっぱりイメージは「協働」。

僕が出会った先輩方は、考え方は違っても、それぞれが自分の強みを発揮しながら学校づくりに貢献されていました。教員も事務職も校務員も調理員も、すべての方がそうでした。ある意味、大人のプロ集団。若い僕にはそんなふうに見えたのです。

ホオノキの花(I本君のFacebookより)

実践力

そして、もう1つキーワードを挙げるとすれば「実践力」。
教職員にとって「思い」「願い」「情熱」はとても大切です。それらは僕たちに最初の一歩を踏み出す力を与えてくれます。でも、残念ながら「思い」「願い」「情熱」だけでは成果は上がりません。なぜなら、それらは「実現する手段」ではないからです。

教職員は「思想家」ではなく「実践家」です。自分の心の奥深くにある「思い」「願い」とその実現をめざす「情熱」。これら「基礎力」の上に「実践力」を積み上げて初めて成果は上がるのです。

人権教育、教科・領域指導、学校行事、そして探求型の学習…。幅広い教育活動に深く取り組むための研究・実践の積み重ね。お互いに切磋琢磨する学校文化。M小学校での毎日は、プロ集団とともに過ごせるとても楽しい時間でした。そして、僕はM小学校の一員であることをいつも誇りに思っていました。

O校長先生

そのⅯ小学校のリーダーはO校長先生。極真空手の達人でもあったO先生は、外見上のインパクト(ルッキズムか?)もあって迫力満点!僕は未だにO先生をしのぐ怖く強いリーダーにはお目にかかったことがありません。
(ちなみに学校の末弟的存在だった僕はほとんど叱られたことがない!)
そんなO校長先生には別の面もありました。とても知的で繊細。多くの方と話し合われたり、たくさんの書籍を読まれたり…。物事を深く考える勉強家でした。

同じくI本君のFacebookより!小さな命の集合体です(^^♪

人を大切に

「平井くん、少数職種を大事にしろよ!」
20代の僕にO先生がおっしゃった言葉です。

それ以来、僕は教員が大多数を占める学校社会の中で、教員以外の方々とつながることを大事にしてきました。退職するまで変わらず、ずっと。
とはいえ、僕にできることはほんのわずかで、実際は助けてもらってばかり。
何となく上から目線で「少数職種を大切に!」なんて考えていましたが、これは大間違い!O先生の言葉の本当の意味。それは「教員にできない仕事をしている方々に感謝しなさい。リスペクトしなさい。」ということだったのだろうと、僕は考えています。

人の思いを大切に

「やりたいことがあるんやったら、まずは相手が望むことをやらなあかん」
これもO校長先生に教えていただいたこと。

学校が進めたいと考える教育内容や活動。それを実現するには、子どもたち・保護者・地域など多くの方々の理解・協力が必要です。しかし、残念ながら、学校の「思い」「願い」が子どもたちや保護者等の「ニーズ」と一致しないことも…。このような状況のまま、学校都合で物事を進めても成果はほとんど上がりません。
だとすれば、まずは「ニーズ」に応えることに目を向ける!その過程でつくられる信頼関係こそが、本当に学校がしたいことを進める際の強力な推進力になるということです。

「戦略的すぎる」という意見もあると思いますが、そもそもプロの仕事は戦略的です。しかも、人との出会いやつながりを大切にする教育の場。他者を慮る戦略はむしろ推奨されるべきだと僕は思います。

道端のマーガレット(I本君のFacebookより)小さな花に気づける人に…。

T校長先生

O校長先生の後任は教頭から昇格されたT校長先生。物腰の柔らかいとてもダンディな方で、O先生とは違うタイプのリーダーでした。

教頭時代のT先生の日課。遅くまで学年会議・教材研究をしている僕たちの横で、学校に配備されたばかりのPCを使って「上海」をして遊ぶ。さらに夜になると「お腹空いたなぁ。ラーメン出前取るけど何か食べませんか?」。
これは、校長先生になられてからも変わらないT先生のスタイルでした。

人に誠実に

T先生は訓示的な言葉をおっしゃる方ではありません。でも、教職員の様子をいつも温かく見守ったり観察したりしておられました。PCゲームもラーメンも全部そのため。ご自分の楽しみのためではなく、部下に余計な気遣いをさせずに見守るため。それがT先生の優しさでした。

職員会議などで出される教職員からの質問や意見にも一生懸命答えておられたT先生。まさしく「強権発動型」ではなく「信頼関係構築型」。誠実なお人柄がT先生の強みだったのだろうと思います。僕はその誠実さに触れるたびに、「もっといい仕事をしたい」という気持ちを強くしていました。

と言いつつ、いつも自由な僕!そしてメンバーたち!(^^)!

人として

僕が大変お世話になった二人の校長先生。そして、多くの助言をくださった先輩方。アウトプットされた言葉は違いますが、それらはすべて僕が「人としてどう生きるか」「プロとしてどう結果を出すか」を考える際の大きな手掛かりとなりました。
そのおかげで、僕は約35年の充実した教職員生活を過ごすことができたのだと思います。改めて感謝です!
だから、今更…ではありますが、ブログを通して「先輩の言葉」を発信し続けています。いつか、僕みたいに、その言葉に支えられる人がいるかもしれないので(^^♪

追記

O校長先生もT校長先生もすでに亡くなられました。
でも、今でも空の上から僕のやっていることを見ておられるような気がします。
「いつまでも好きなことやっとるなぁ、平井君は…」って。
心からの感謝を添えて、ご冥福をお祈りしたいと思います。
ありがとうございました。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!