
みなさんこんにちは。
『餃子大王』ベーシスト・学校経営コーディネーターの元公立小学校校長のじゅんちゃんです。
今日は教育カテゴリーの第2弾。僕が考える「小学校の校長の仕事」について書いてみたいと思います。
はじめに
一口に「小学校」と言っても、全く同じ学校なんてあるはずがありません。地域性や学校規模、公立・私立の別などの違いに加え、児童や教職員など構成メンバーも違います。そして、これらの違いは学校の強みや課題の違いにもつながるため、学校ごとに作成される学校グランドデザインにも違いが表れてきます。
そんな中で「小学校の校長の仕事」について書くということ自体が無謀であることは理解しています。上述の違いだけでなく、校長先生方それぞれがご自身の考え方を持っておられるだろうし、とても賛同していただけるような内容にはならない気がします。ましてや僕の校長としてのキャリアは僅か2校・6年間だけ。
でも、やっぱり僕が何をどんなふうに考えて校長業務に携わってきたかについて2回に分けてお話ししたいと思います。これから学校現場で尽力される校長先生方はもちろん、いつか、誰かに、ほんの少しでも役に立つことを願って…。
では、第1回スタートします。
校長の職務 法令によると…
学校教育法第37条第4項には「校長は校務をつかさどり、所属職員を監督する」と書かれています。この条文は実際に校長が行う業務・職責を簡潔に書いたものです。
前半部分に書かれている内容は「校長は学校経営・運営上の全ての業務に対して責任と権限を持つ」ということ。
また、後半部分には「校長は自校に所属する全教職員の職務上および身分上のあらゆる行動を観察し、必要に応じて指導・助言や指示・命令を行う」ということが書かれています。
つまり校長は学校現場の最高責任者であり、教職員をしっかりと管理・監督することが職務・職責ということになります。
管理職という言葉に対する違和感
ここまでの内容については、特に大きな違和感を持つ方はおられないと思います。実際にそう書かれているし、書かれている内容にも大きな問題があるわけではありません。
学校は組織です。多くの学校には校長や副校長、教頭などの管理職がいます。民間企業を始めとする様々な組織にも管理職が存在します。どの組織の管理職も「業務をつかさどり、部下を監督している」ことでしょう。そう考えると、管理職的役割は組織の経営・運営に必要なポジションなのだとわかります。
でも、やっぱり少し違和感を感じてしまいます。

学校の命
2回シリーズの1回目は、同法第4項の後半部分である「所属職員を監督する」に関する考えを書きたいと思います。
子どもたちは学校の宝です。教育基本法によるまでもなく、すべての教育活動は子どもたちの人格の完成等を目指して行われます。その意味からも、子どもたちは紛れもなく学校の主役であり、その存在は尊重されなければなりません。
では、教職員はどうでしょうか?
僕にとって教職員は学校の命でしたし、実際にそう伝えていました。施設・設備や予算、教材・教具などの学校資源も大切です。しかし、学校組織最大の資源は間違いなく教職員!学校教育に限って言えば、教職員の存在なくして子どもたちの安全・安心も学びも育ちもありません。僕たち管理職、とりわけ校長にとって教職員はリスペクトの対象であっても、管理の対象ではありません。
僕は校長として、一般的な言葉の意味としての管理は行っていませんでした。反対に、最もやりたかったことは教職員一人ひとりが持っている力を十分に引き出すこと。そして、個々の力を学校力向上につなげることでした。
そのために、いろんな方法を考え実行しました。環境整備や条件整備、適切な助言や指導などの正攻法はもちろん、「ちょっとどうなのか?」というような微妙な作戦やオリジナルのアイディアなど、思いついたことはできる限り実行に移し、PDCAを回すように心がけていました。このあたりの作戦については、またいつかお話しできればと思います。

言いたかったことは1つ。学校教育法の言葉を短絡的に解釈して、教職員を四六時中見張るような管理・監督はしないでほしいということです。教職員は学校の命であり、学校経営・運営上、最も大切な仲間です。
もちろん時には服務に関する指導が必要なこともあります。しかし、教職員が校長を信頼してくれなければ、その指導は効果を発揮しないでしょう。教職員の最も身近で信頼される上司となるために考えることはたくさんあります。教職員一人ひとりに寄り添うとは?大切にするとは?リスペクトとは?配慮とは?
組織は複数の人がいるだけではなく、それぞれがつながりを持って初めて組織となります。すべての営みが信頼関係の上にのみ成り立つとするならば、校長が行うべき職務はおのずと決まるのではないかと思います。
今春、初めて管理的立場になった皆さん。「上司らしく威厳ある振る舞いを…」などと考えず、これまで通り、仲間を大切に、人のためにできることを考えてほしいと思います。皆さんがいきいきと輝くことで、周りの方々もますます力を発揮されることでしょう!少し力を抜いて業務に向き合ってください!応援しています!

今回も最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
次回はシリーズ第2回。
「校務をつかさどる」について考えたいと思います。
またお越しください!お待ちしています!
「小学校の校長の仕事① #5」への4件の返信
素敵なお話しをありがとうございます!私も教職員がいかに力を発揮できるかに日々奮闘しています。教職員とよく話し、願いや思いを聞きながら、4月より少し成長できた3月だったと一人一人が思ってくれたらと思います。
私も管理、監督について同じように思います。次号を楽しみにしています!
桂木先生!読んでくれてありがとう!まだまだコロナの状況も厳しいですが、こんな時こそオフェンスのチャンスです。
昨年度させてもらったスタカリ研修も実践につながるといいですね。期待しています。また呼んでください!
こんな校長先生の元でお仕事してみたかったです。
管理ばかりされるのは、本当に辛いです。
H.Aさん。コメントありがとう!
僕だって教職員の方々にどう思われていたのかはわかりません。自分の思いが実践につながっていたのか?そもそも実践につながる強い思いであったのか?
これからの校長先生方には教職員の信頼を得られる素敵な仕事をしてもらえるといいなと思います。だから学校経営コーディネーター!管理職支援が目的です(#^.^#)