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アンガーマネジメント#188

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

昨日の「保護者対応#187」で少しふれたアンガーマネジメント。簡単に書きましたが、実は僕もとても苦労をしています。そこで、今日のテーマは「アンガーマネジメント」。
一読に要する時間は約5分(僕計測)。よろしくお願いします(^^♪

怒りの感情

精神科医や心理学、そしてアンガーマネジメントの専門家の方々など、「怒り」の専門家はたくさんおられます。でも、怒りの感情自体を否定はされる方はいないように思います。
つまり、怒りの感情は自然なもの。なくす必要はないし、そもそもなくなるものではありません。むしろ、人間がより良く生きていくためには必要な感情だと言えるかもしれません。

しかし、怒りが日常生活上のトラブルの原因になっていることは事実。それどころか、時には戦争を引き起こすことさえ!そうなると、やはり話は少し違ってきます。
なくす必要はないけど、マネジメント(管理)はしっかり行うことが望ましい。つまり、「怒る時と怒らない時を区別」したり、「怒りの表現や方向をコントロール」したりすることが必要だという話。そのためにアンガーマネジメントという考え方があるのだと思います。

ちなみに僕が決めた「本気で怒る時の基準」は「人生の晩年や最期の瞬間になってなお“許せない”と思う怒りであるかどうか」。これを基準にして、それ以下の怒りは「最後はどうでもいいもの」に分類しようと考えています。全然できていませんが…(^^;

アンガーマネジメント

アンガーマネジメント関連書籍を読むと、怒りを感じた時の対処法として「深呼吸する」「6秒数える」「その場を離れる」などの方法が紹介されています。どの方法が良いというのではなく、自分に合う方法を実践すればよいということのようです。

ただ、実践するとなると、これがなかなか難しい!何と言っても、怒りの感情に支配されないようにしなければなりません。怒りがわいた途端に「深呼吸」「数える」「場を離れる」など、すべて忘れてしまった…では何にもならないからです。

これは、緊急時の対応に似ています。災害発生時に適切な行動を取ることができるかどうかは、冷静さを保てるかどうかにかかっています。そのために、僕たちは日々小さな訓練を積み上げているのです。
この方法はアンガーマネジメント習得にもきっと有効。小さな怒りを感じるたびに、自分に合うマネジメント方法を実践することで、いざという時に使える力が身につくのではないかと思います。

とはいえ、怒りのエネルギーはすさまじい!ジブリ映画『風の谷のナウシカ』では「王蟲(おうむ)」たちが、『もののけ姫』では猪神「乙事主(おっことぬし)」が怒りで我を忘れるシーンが出てきます。膨大なエネルギーを持つ怒りの感情を制御することは本当に難しいですね。

モチベーション

その困難さを克服するには、強い動機が必要になります。それが困難への挑戦を支えるモチベーションとなるからです。

動機は「怒りを爆発させた結果、とても損(後悔)をした」「怒りを制御したことで得をした」のような損得勘定に基づくものでも構いません。そもそも怒りの感情自体が、身体的に拘束されることや自尊心を傷つけられるなど、身体的・心理的な不快さに対して起こる感情です。自分の不快さを取り除き、快適な状況をつくるためのエネルギーが怒りの感情だとすれば、怒りはもともと個人的・利己的なものであるからです。自分なりの動機を持つことは、アンガーマネジメント習得にマストなのではないかと思います。

表現方法

教諭時代の晩年になってようやく子どもたちに冷静に指導することができるようになりました。と言っても、いつもニコニコしていたわけではありません。間違ったことをした時には怒りを感じることだってありましたし、時には感情的な言葉を使って強く指導することもありました。

ただ、もちろん怒りに任せて…ではありません。
僕が感情的な表現で伝えようとしたのは、子どもたちのもつ強み。能力や結果ではなく、やさしさやあたたかさといった子どもたちの強みを子どもたちの心に届けることで、子どもたちに「より良く生きたい」と願ってほしいと思っていたのです。

“自分の望む状況”と“現実”とのギャップにより怒りは起こります。そう考えると、怒りは感情的というよりも論理的かもしれません。「自分は何に怒りを感じているのか」を常に問う習慣を身につけることで、自分が望んでいる状況が明確になるかもしれません。そうなれば、そこに近づくための表現方法だって見つかるような気がします。

本来、人間に備わっている怒りという感情は、ストレスフルな環境下で発生・爆発しやすくなります。その怒りを抑えようとすればするほど、逆に大きなストレスがかかり、次の怒りを生みやすくなります。だから、怒りは抑えるのではなく活用する。表現方法の工夫はその1つです。それが理想的なアンガーマネジメントなのではないかなと思います。

自分の話

子どもの頃から感情の起伏が大きかった僕。怒りの感情もコントロールしていなかったため、学生時代には瞬間湯沸かし器(超・昭和的!)と言われたこともありました。当時は心のどこかに「喧嘩上等的思考」がありましたし、むしろ「ロックっぽい」くらいに思っていたかもしれません。

それにしても怒りはかなり厄介です。ディズニー&ピクサー映画『インサイド・ヘッド』に登場する「イカリ」そのもの。一度キレてしまうと自分で止めることはできません。そして、最後には「そこまでは思っていなかったのに…」というような言動にまで及ぶ始末。きっと、怒っているうちに「勝負に勝つ」ことが目的化するからだと思います。

ただ、そのせいで失敗したこともたくさんありました。人に迷惑をかけたり傷つけたり…。そして、自分も損をしたり嫌な思いをしたり…。本当に後悔することがたくさんあります。

僕が、学校教職員として自分なりにまっすぐ精一杯頑張ってきたのは、そういう自分の行いに対する贖罪のつもりだったのではないか…。そう思います。
だから、怒ってばかりの子を見ると「何に対して勝とうとしてるんやろ?」とか「全勝しようと思ってるんちゃうか?」と心配になります。そして「頑張らなあかん環境で生きてきたんやな」と思うと切ない気持ちになって「そんなに頑張らんでええねんで」と伝えてあげたくもなったものでした。

と、ここまで偉そうに書いてきましたが、僕は今も感情のコントロールは苦手です。特に、家族には甘えが出ます。それでも、若い頃と比べると、少しはましになったかなとも思うので、これからも自分の感情とうまく付き合うことを考えていきたいと思います。怒りエネルギーをポジティブ方向に活用して、自分も周りの人たちも幸せな気持ちになれるよう努めていきたいと思います(^^♪

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保護者対応 #187

みなさん こんにちは!
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餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

2学期が始まっておよそ1か月半が経過し、2022年度も後期に入りました。これから年度末にかけて徐々に増えてくるのが保護者からの要望。そこで、今日のテーマは「保護者対応」。
一読に要する時間は約5分30秒(僕計測)。よろしくお願いします(^^♪

保護者対応のポイント

僕が、教諭時代・管理職時代を通じて一貫して後輩教員に伝えてきたポイントは以下の3つです。

「シンプル思考」「保護者理解」「スピード対応」

保護者からの要望と一口に言っても、内容も方向性も様々です。批判や謝罪・改善要求ばかりではなく、「今年は良かったので、来年も引き続き…」なんて希望を伝えに来られる場合もあります。後者の場合、回答に苦慮するのは管理職くらいで、一般教職員にはほぼ無関係です。

でも、残念ながら保護者対応の多くは前者。保護者個人の立場や考え方・価値観のもと、学校・教職員の業務、子どもどうしのトラブル、果ては学校業務外の要望・要求まで持ってこられる場合があります。
このような保護者対応は感情労働であり、学校教職員にとって最もしんどい業務の1つです。授業研究などは苦労の中にも楽しさや充実感がありますが、保護者対応は疲弊するばかり…。本当に大変です。

ただ、世の中の風潮を見る限り、保護者対応がなくなるとは思えません。ですから、教職員は保護者対応力も身につける必要があるのです。

シンプル思考

保護者から激しく叱責されたり厳しい要求を突き付けられたりすることは気持ちの良いことではありません。ましてや、誤解・思い違い・考え方の相違などがあった場合には、説明も訂正も反論もしたくなりますし、それが必要な場合もあります。ですが、行動に移す前にするべきことがあります。

まずは、シンプルなゴール設定を行うことです。いろんな思いとは別に、最終的にどうなりたいのかを問うことから始めてほしいと思います。シンプルに思考し“目指すゴール”と“避けるべき最悪の結末”を設定する。行動するのはそれからです。

たとえば、「学校の考え(正当性)を伝えること」をゴールにした場合は、説明・訂正・反論などの具体的な行動を起こすことになります。ただ、それで保護者が納得するかどうかはわかりませんし、場合によっては大きなトラブルになってしまうかもしれません。また、納得させたとしても、保護者の心にどのような感情が残るかはわかりません。
なので、僕はこのゴールをお勧めしませんが、実際にはこのパターンを選ぶ教職員が多いように思います。

一方で「子どものプラス」をゴールとして設定する教職員もいます。僕のお勧めはこちら。保護者は勝ち負けを争う相手ではなく、子どものために協働すべき仲間です。保護者を言い負かすよりも良好な関係づくりを進めること。その結果、逆に学校の考えを理解してもらえた…なんてこともよくあります。

保護者理解

保護者理解のためのポイントは「感情のコントロール」と「傾聴」です。

まずは「感情のコントロール」から。
教職員が手にする保護者からの連絡帳や手紙の中には、激しい表現、過度の要求が見られることがあります。感情が高ぶりすぎて、文脈がおかしくなっていることだってあります。
そうなると、受け取った教職員も感情的になってしまいますが、まずはアンガーマネジメント!怒りの感情は一旦解放すると増幅しやすくなるので、この段階では爆発させないように心がけてほしいと思います。

次に大切なのが「傾聴」です。
保護者の主訴は何かをきちんと把握することが必要です。ここでもシンプル思考が役に立ちます。
保護者は一番「何」を求めているのか。それは「具体的な何か」か、あるいは「わかってほしいという思い」なのか。また、それは「今起きていることなのか」、それとも「過去の話」なのか。また抱えているのは「まったく別の問題」なのかなど…。
時には保護者自身も問題の本質に気づいていないこともありますので、まずは傾聴。とにかく保護者目線の情報をたくさん集めることが大切です。自分の考えを伝えるのではなく、相手を理解しようと努めることで、保護者の気持ちはずいぶん安定します。

スピード対応

要望によってはすぐに解決できないことがたくさんあります。
だからといって、何もしないで放っておくことはNG。まずは、改善・対応に向けて保護者と一緒により良い対応策を考え、素早く行動に移してみることです。というのも、実は保護者も「すぐに改善できる」とは思っていないことが多いのです。

だからこそ、まずは小さな一歩でいいのでスピード対応!そうすることで保護者は「わが子を大切にしてくれている」「真剣に向き合ってくれている」と感じてくれます。そうしてつくられる信頼関係は、困難な課題解決には不可欠です。敵対せずに協働できる関係づくりに努めることが、結果的に教職員のストレス軽減にもつながります。

教育活動の振り返り

ところで、年度後半に要望・要求が増えてくるのには理由があります。
突然大きなトラブルや事故が起きたから…という場合もありますが、多くの場合は「この時期まで前向きに考えたり、我慢したりしていた保護者がついに諦め動き出した」と考える方が適切です。ですから、保護者対応をする前に、自分あるいは学校の教育実践について考えてみることが必要です。

担任あるいは担当教員として、年度当初から子ども一人ひとりの個性・特性を理解しようと努めながら、丁寧に学級経営・授業づくりを行ってきた成果は、子どもたちの姿にあらわれます。
今なおトラブルが起きることがあったとしても、そんなことは問題ではありません。
学習内容の習得、生き生きとした表情、前向きな言動、他者と協働する姿など、子どもの成長を感じる場面はたくさんあります。個人としての成長と集団としての高まり。これこそが、教育活動の成果なのです。そんな教職員であるならば、保護者対応もすでに適切に行っていることでしょう。

一方で、これらの成果がまったく見られない場合もあります。もちろん、原因はいろいろ考えられます。しかし、この時期まで来て、未だにうまくいかない理由を子どものせいにしているようでは大問題。これでは保護者対応も上手くいかないだろうなと思います。

改善策は「自分自身を見直すこと」。
まずは自分の仕事のあり方。頑張ったかどうかではなく「間違っていなかったか」「足りなくなかったか」を考えてみることがとても大切です。
意外なことに、“仕事ができる人”ほど、この振り返りを行います。言い換えれば、この振り返りができるから仕事ができるのです。お勧めです。

補足

ここまで、保護者は協働する仲間という前提で書いてきました。しかし、現実には常識的な範囲を大きく逸脱している保護者も出てきています。このような場合には、教職員個人・学校単体での対応は困難かつ不必要です。スクールロイヤーの導入など教委レベルでの施策が必要だと思っていることを補足します。

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