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成果の検証(運動会) #185

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

昨日は、統計的に見ると晴天が多い「スポーツの日」でしたが、あいにくの雨となったところが多かったようですね。大阪・北摂も雨。寒さを感じる一日でした。
僕の町では今月末に「6年生連合運動会」が開催されますが、全国的には秋季運動会も終わった頃かなと思います。そこで、今日のテーマは「成果の検証(運動会)」。
一読に要する時間は約4分30秒(僕計測)。よろしくお願いします(^^♪

写真はイメージです。本文とは無関係です(^^ゞ

成果検証の目的

学校行事は遊びではありません。児童にとっては明確な目標をもってとりくむ学習活動であり、教職員にとっては業務です。たとえわずか1時間のとりくみでも学習活動・業務である以上、そこにはねらいがあるはずです。まして、多くの時間をかけた運動会。しっかりとした成果検証が必要です。

4月から半年が経過し、運動会という大きな行事を終えた今がそのタイミング。年度当初に立てた学校・学年・学級等の目標がどこまで達成できたかを確認するのにちょうど良い時期だと言えます。

ただ、成果検証というとダメ出しや勤務評定的イメージでとらえられるかもしれませんが、そうではありません。半年間、児童・教職員・保護者などみんなで力を合わせて頑張ってきたことは間違いないこと。運動会も同じです。練習期間を通してみんなで頑張ってきたことまで否定する必要はありません。

では、何のために検証するのか。
過去を振り返るのはすべて未来のためです。歩んできた半年を振り返ることにより、これからの半年をよりよいものにすることが目的です。運動会の振り返りは、より効果的なとりくみを創造することを目的として実施します。

写真はイメージです。本文とは無関係です(^^ゞ

成果検証の方法

『目標・検証方法の確認』
まず「ねらい・期待した成果」「成果の検証軸」「成果の検証方法」の確認をしましょう。
「何のために運動会にとりくんだのか」「運動会の成果はどのような形であらわれることを期待したのか」などを改めて確認することが大切です。

『検証材料の収集』
設定した検証軸・方法に沿って具体的なデータを集めましょう。数値がわかりやすいですが、児童のようすや教職員・保護者の声などもデータとしては有効です。
ただし、個人情報を収集する場合には収集時に十分な配慮が必要です。

『検証その1』
「何が」「どのようなやり方が」成果に結びついたのか(あるいはその逆)」を分析しましょう。
感覚的・感情的な分析ではなく、集まったデータをもとに客観的な視点で丁寧に分析することが大切です。また、成果にむすびついた要因を分析する際は、多様な視点から分析することが望ましいです。できるだけ多くの意見を集めた上で、ランキングをつけるなどし、成果に結びついた要因を見つけましょう。

『検証その2』
「成果の大小」と「コスパ」の2視点からとりくみを分析しましょう。
必要なことには労力・時間を惜しまずにとりくむべきという考え方。僕は、教育の世界では“あり”だと思っています。そのために他の業務を効率化・分業化するべきだと考えています。
でも!コスパを完全無視するわけにはいきません。そういう視点もやっぱり重要なのです。
ぜひ、「成果の大小」をx軸に「コスパ」をy軸にしてみるなど、データ結果を分析・見える化することをお勧めします。

余談ですが、検証1・2を行ったら、個人の感覚的な分析と比較してみましょう。いろんな気づきがあると思います。

『ブラッシュアップ』
「分析結果の見える化」「内部での情報共有」「成果要因の発見」「今後の方針決定」「外部への情報発信」などを進めましょう。
ただし、次年度運動会の“具体的方法”を決める必要はありません。それは時にマイナスにもなります。大切なことは“形”ではなく、“考え方や視点”です。1年後の社会情勢はわかりませんので、どんな状況でも大切にできる“フィロソフィー”を共有していくことが重要です。

写真はイメージです。本文とは無関係です(^^ゞ

もう1つの成果検証

成果検証の際の留意点が1つあります。
それは分析対象が「学校全体」か「児童個人」かという点です。もちろん学校は個人の集合体ですから、両者が無関係に独立しているわけではありません。
しかし、学校全体のデータ分析結果はあくまでもアベレージ。残念ながら、中には成果があがっていない個人もいるはずです。

ですから、全体検証が終わったら、ぜひ学年・学級を中心に個人レベルでの成果検証もしてください。
全体のアベレージ確保と個人の育成の両立は難しいかもしれませんが、そういう視点を持つこと自体に意味があるのです。全体をとらえる広い視野と個人に寄り添う温かい心の両方を、自分の中に育てることが教職員力の向上につながります。
日本型学校教育と時代のニーズであるインクルーシブ教育とくれば、UDや合理的配慮は外せません。できる・できないではなく、常にそういう視点を持ち続けることが大切だと僕は思います。

写真はイメージです。本文とは無関係です(^^ゞ

検証結果の使い方

『成果要因の活用』
運動会の成果検証を通じて得られた“成果要因”は運動会だけのものではありません。日常の学習活動や他の行事にどんどん活用し、個々の児童や学校を成長させましょう。

『成果検証力の向上』
何のために、どのように成果検証を行うかなど、組織としての成果検証力が向上します。特に、分析視点に応じて思考ツールをセレクトすることで、検証目的を意識した分析が可能になります。形式的な“運動会の反省”から脱却しましょう。

『個人の力量向上』
ビジョンづくりのための成果検証は楽しく意味のある活動です。繰り返し経験することで、組織・個人ともに習慣化されていくことでしょう。それは、子どもたちも同様です。
課題設定力・課題解決力・情報収集力・情報分析力・思考力など、様々な力が個人の中に育まれるのではないでしょうか。

2022年度も残り半年になりました。これからも各学校で楽しく効果のあるとりくみが進められることを願っています。そのためにも、まずは教職員の方々の健康が大事!何と言っても教職員は学校の命です!
2学期開始から1カ月半。そろそろお疲れが出る頃かと思います。どうぞみなさんご自愛ください(^^)/

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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現場主義と業務改革 #164

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

大阪・北摂は台風が去り、晴れ間が戻ってきました。でも、まだ時折強い風が吹いているし、空を見上げると分厚い雲に覆われているところも…。昨夜は全国各地の被害の様子を知るたびに心が痛くなりました。権限と権力をはき違えて悪いことばかりする人たちが贅沢な暮らしをしているのに、まじめに真剣に生きてきた人がどうしてつらい思いをしなければならないのか…。失われた命は返ってきませんが、せめてしっかりとした救済措置をとってほしいと思います。

さて、今日のテーマは「現場主義と業務改革」。2日間の休日明けは教育カテゴリーの話からです。
一読に要する時間は約5分(僕計測)。よろしくお願いします(^^♪

今朝の空。レッスンルームからの撮影です。

働き方改革

「地域部活動#160」で少し書きましたが、「働き方改革」は社会の仕組みそのものを変える取組だと考えています。戦後の高度経済成長期を支えた「1日8時間労働」「週休1~2日」「終身雇用制」など。特に、バブル期に見られた「企業戦士的働き方」はすでに過去の遺物となっています。僕も職場で「もう終身雇用の時代じゃないからね」なんて話をよくしていました。

厚生労働省は「働き方改革」を「少子高齢化に伴う生産年齢人口の減少」「働く方のニーズの多様化」などの課題に対応するため「個々の事情に応じた多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにする」改革としています。みなさんはこの言葉をどう解釈されますか?

社会の構成員である僕たち。諸課題に対する理解を深め、より良い社会実現のために協力し合わなければならないのは当然です。しかし、社会のために個人が犠牲になって良いかというと、それは間違いです。21世紀における「良い社会」とは「一人ひとりが自己実現できる社会」ではないでしょうか。
そのために行政や経済界等が中心になって取り組むべきミッションもありますが、それだけでは不十分。現場ごとに行うべき「業務改革」があると僕は考えます。

写真と本文は無関係です(^^ゞ

学校現場

前例踏襲が多い学校現場ですが、学校ごとの歴史や文化、伝統的な取組をすべて否定しているわけではありません。100年以上もの間、脈々と受け継がれている地域・学校文化に出合い、感銘を受けたことだって何度もあります。継承すべきものは継承して正解です。

ただ、気をつけなければならない点があります。それは、形式だけを継承しないこと。文化とは現象面だけを指す言葉ではなく、その背景にある歴史やフィロソフィーをも含む言葉です。そして、むしろ大切なのは歴史・フィロソフィーの方。形式美の代表ともいえる「伝統芸能」の世界でさえ、一つひとつの所作には意味があります。だから、すべての形式は歴史に基づくものであり、フィロソフィーを実現するための手段・方法だと僕は思っています。

僕が学校現場に対して批判的に「前例踏襲」「形骸化」と書く理由はまさにこの点です。おそらく、取組が始まった頃には「意図」があったはず。しかし、それがいつの間にか継続・実践することが目的となり、PDCAを回すこともKPT法で見直すこともなく、ただただ続けている。このあたりのことは学校GDなどの話を通じて何度も書いてきました。
残念ながら学校現場にはこのような「前例踏襲」「形骸化」が今なお多く残っています。

写真と本文は無関係です(^^ゞ

現場主義

このようなことが起きてしまう最大の原因はどこにあるのでしょう。僕は、成果の検証が苦手な学校現場の特性にあると考えています。「子どもたちの学びと成長を促す教育の成果は簡単に評価できるものではない」とする考え方は、管理的で短期的な成果主義に陥りがちな教育行政から教職員を守ることにはつながっています。しかし、この言葉は「狭義の学力観に基づく点数主義に陥ることなく、人間教育・人格形成を大切にしたい」と願う教職員の品格の表れであって、成果の検証を放棄するものではありません。

長年、学校現場で働いてきた経験から言うと、取組時に掲げた目的・目標の成果を検証する学校にはほとんど出合いませんでした。運動会を始めとする諸行事も、研究授業を中心とする校内研究もそうです。学校GDなどは、その最たるものかもしれません。

僕が現場主義を勧める理由。「〇〇は現場で起きているんだ!」とか「現場を知らない学者のくせに!」などと言って、教育委員会や研究団体、大学等を締め出そうとしているのではありません。むしろ逆です。
僕は、学校現場が成果を検証し、しっかりとしたエビデンスを持つことを現場主義と呼んでいます。そのために、外部から成果検証の視点や方法を学ぶことが学校には求められているのです。

写真と本文は無関係です(^^ゞ

業務改革

「どこの誰に教わったのかな」と思うような教育論を熱く語る教職員に多く出会いました。もちろん、それ自体は素敵なことです。ただ、理屈は言うけど実践的指導力はイマイチ…というケースもありました。情熱と口は素晴らしいけど「成果が上がってへんねんけど?」というケースです。

でも、立派な口に負けてしまうからか、きちんとしたエビデンスも無いまま効果の低い(ない)取組をいつまでも続けている学校があります。成果検証をすればすぐにわかるはずですが、残念ながらいつも検証は不十分。なので、何となくそれっぽいことを言われると「成果が上がる良い取組だ」と勘違いしてしまうのでしょう。まさに時間&労力の無駄づかい。業務改悪?民間企業であるのかなぁ、こんなこと?

と考えると、やはり重要なのはPDCA。成果検証、特に数値化は難しい課題ですが、まずは後出しジャンケンにならないように、事前に検証軸をしっかりと持つことが大切です。「校内組織(検証)#58」で書いたと思いますが、ゴールとなる子どもたちの姿を具体的にイメージすることができれば大きくずれることはありません。自信をもって取組を評価してください。

このようなPDCAを回すことなく、継続目的で小さな改善を加えることに意味はありません。まずは、成果検証がポイント!そして、成果が低い場合には、大きな枠組から見直したり、時にはやめたりする勇気を持ってください。確かに、教育の成果は見えにくく判断しづらいですが、質の高い業務に集中していくために、これらの作業はマストです。それが最後には業務の効率化にもつながるのです。

行政が責任をもって進めるべき「働き方改革」ではありますが、それだけでは何も進みません。大切なのは、現場の教職員が「業務改善」レベルではなく、常に「業務改革」まで視野に入れておくことです。
継承と発展をキーワードに、エビデンスに基づいたクリエイティブな取組が展開され、学校全体の業務改善・業務改革・働き方改革が進むことを期待しています。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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