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協働のすすめ② #34

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

今日も雨。残念ですが、僕にとって嬉しいことも!
実は、昨日はK保育所に行ってきました。そして、今日はこれから認定こども園N幼稚園に行きます。昨年度、研修講師として僕を呼んでくれたK小学校のK校長先生が誘ってくれました!ありがとうK先生!!
でも、本当に幼児教育はおもしろくて奥が深い!また近いうちに「スタートカリキュラム」についても書きますので、幼児教育についてはその時に!

ということで、今日は昨日の続編「協働のすすめ②」です。
今日も一読に要する時間は約6分(僕の計測です)!長いです!ごめんなさい!どうぞ最後までお付き合いください。

タラノメ(I本君のFacebookより)やっぱり緑色は落ち着きます♪

日本型学校教育

諸外国の学校事情は知りませんが、僕は日本型学校教育に誇りを持っています。もちろん、教科を軸にした多様な学びは守備範囲が広すぎて大変なこともあります。でも、そのおかげで、子どもの多様な面に触れたり、子どもと深く関わったりできます。そんな日本型教育がとても好きだったからこそ、僕は高3の時に突然進路変更を決意。学校教員になることにしたのです。

ただ、この日本型教育。数年前から難しくなりました。
理由は様々…。たとえば、社会の多様化・複雑化。急速に変化する中で、世代による文化や価値観に大きなずれが生じています。そこにさらにクロスする個人の価値観や考え方。それは時にハラスメント問題にも発展し、「気遣いされて嫌だった」という対応困難な状況さえ生み出します。多様なニーズへの対応。配慮を超えた完璧な配慮。実に難しいです。

学校教職員の立場

明治~昭和に見られた学校教職員という肩書へのリスペクト・信頼は平成の頃に失われました。この状況をさらに悪化させるのが、各種対応への不満です。
学校に様々な対応を期待する保護者・地域の方は年々増えています。トラブル対応だったり要望だったり…。しかし、現実の対応はなかなか難しい。

たとえば、トラブル対応。教職員は教育者。警察官でも裁判官でもありません。捜査権がないため事実固定が困難な時もあります。判断には不満を持たれ、大岡裁きすら受容されません。それは、やがて「無理解・不公平・隠ぺい」などの言葉とともに学校教職員への不信感へと変わっていきます。

百葉箱。懐かしくないですか? (^^♪

社会のニーズ

日本は教育立国だそうです。でも、学校現場にいると、「そうかな?」と思うことも少なくありません。ただ、学校教育に対する大きな期待・ニーズだけは強く感じます。

防災、防犯、いじめ・虐待、SNS、ヤングケアラー、LGBTQ+、自殺防止、がん、税、消費者、主権者、18歳成人など、挙げればきりがない社会課題。
通学路や遊具・河川での事故等、日々発生する痛ましい出来事。
そのたびごとに、国や自治体は調査・対応を学校に求め、専門家はテレビで「学校教育で指導すべき」と語ってくれます。どれも正論。できればすべてにていねいに取り組みたい。でも、やっぱり今のままでは無理そうです。

小学校高学年にもなると年間授業時数は1000時間以上。カリキュラムに余裕などありません。放課後も業務に追われている現代の多忙な教職員に、これ以上多くを求めることが無理であることを、社会全体が認識すべきだと僕は思います。

学校経営の方向

物理的にキャパオーバーになっている学校。業務を減らすか、人を増やすかの二択です。加えて、保護者対応など感情労働の増加!校内の自助努力で対応できる範囲はとっくに超えています。

最初は、諸外国のように学校教育の一部を学校外教育に移管する方法がいいかなと考えていた僕。クラブも実技教科も。
明治から変わらぬ学校システムに無理があるのかなと…。
でも、そんなムードはどこにもないし、学校教育に長く関わってきた僕には日本型教育の良さを大切にしたいという気持ちもどこかに…。
つまり、現実問題としては「学校が変わるしかない」。つまり「学校をパワーアップさせる」というのが結論です。(^^;

逆上がり補助板。これも懐かしくないですか? (^^♪

専門家の力

僕たちの学校は、高い地域力に支えられた学校でしたので、地域連携の点は心配無用。何かあればいつでも助けてくれました。
そこで、僕たちは新たな取組として専門家による外部支援チームづくりにトライ。幸い、市教委がスクールカウンセラー(SC)やスクールソーシャルワーカー(SSW)などの配置を始めていましたので、それに乗っかりました。

ただし、市の施策だけでは不十分。学校独自で配置回数や職種の拡大にチャレンジしました。その結果、ここ数年は市の施策と併せて『SC・SSW・CSW(コミュニティソーシャルワーカー)・スクールOT(作業療法士)・公認心理士・SENS(特別支援教育士)・元学校教員』の方々の力を借りることができました。おかげで、相談業務の充実はもちろん、的確な児童アセスメントをもとにした適切な支援・指導を行うことも可能になりました。

学校UD化

もうお分かりかもしれませんが、僕たちの学校づくりは人権・支援教育がベースでした。もちろん、教員の授業力向上や児童の思考スキル・非認知能力育成にも力を入れて研究していましたが、それらをまとめるキーワードは「学校ユニバーサルデザイン化(学校UD化)」でした。

この観点から、外部組織・機関との不定期の連携も同時に追求。中学校との連携には支援教育の視点を加えました。
幼稚園等の幼児教育施設との連携は強化。小1プロブレムの克服をめざしました。
また、特別支援学校や児童発達支援センター、各種療育施設、医療機関、フリースクール等との連携も模索し、自立活動等の充実に役立てました。
さらに、教員養成系や医療・福祉系の大学等との連携では、Win Winの取組をめざし、学生や院生の受け入れ事業も進めました。
中にはコロナ禍による影響でストップした取組もありましたが、今後の学校の在り方に関する提案にはなったと思っています。

川底の層状チャート(I本君のFacebookより)。やっぱり最後はI本君!これは珍しい!?

小学校から

僕の経験上、中学校教職員は小学校によく来てくれます。また、幼児教教育施設や療育関係の方々は小学校との交流を待ち望んでいます。小学校側が門を開き、少し出向くだけで連携・協力体制は一気にできあがります。後は、コロナ禍の終息を待つ…それだけです。

もちろん、外部支援チームが昨日書いた施設整備をしてくれるわけではありません。しかし、専門家等との連携を進めることで、子どもの姿は劇的に変化・安定します。トラブル・事故の減少は学校教職員へのリスペクト・信頼度向上という好循環を生み、その結果、感情労働に従事する時間も減少。逆に、協力してくださる保護者・地域の方は増加します。

とは言え、様々な課題に対する対応が求められる学校教職員の多忙感が解消されるのはまだ先になりそうです。でも、自分たちだけで頑張る必要はありません。具体的なアプローチの方向は学校独自でOKですが、専門家等との連携はマストです。

学校教職員と専門家たち。それぞれの持つ強みをお互いが理解し、守備範囲を検討。でも、完全な分業ではなく、適度に守備範囲を重ねる。つまり、各々の強みを生かしたインクルーシブで協働的な関係づくり。それは必ず目の前にいる大切な子どもたちの未来を守る強力なセーフティネットになる。僕はそう考えています。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
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協働のすすめ① #33

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

今週は傘マークだらけ。やっぱりそろそろ梅雨かなぁ。
そういえば、教員時代は「登下校時の事故」「廊下・階段でのけが」…。そんなことばかりを気にかけていました。管理職になってからもやはり心配性。小学生ですからね。こんな日は、学級指導や校内放送などを通じて注意喚起をしてもらっていました。

ということで、今日のテーマは「協働のすすめ①」。
僕の経験をもとに、①では「学校業務の実態」について、明日の②では「今後の学校」について書いてみたいと思います。どうぞお付き合いください。
※一読に要する時間 約6分(僕の計測です)

ヤマツツジの花(I本君のFacebookより)空もきれい!青空気持ちいい!

歴史ある学校

最後の勤務校は今年創立150周年。もちろん、校舎は何度か建て替えられていますが、やはりかなりの歴史を感じる校舎です。ここに800名ほどの児童が毎日登校。老朽化に加え、多くの子どもたちが利用する廊下・階段の傷み方・滑り方といったら…。

もちろん、市教委にも対応をお願いしますし、頑張ってもくれます。でも、ネックは予算。抜本的な改修工事は難しいので、自分たちでもやれることを行います。児童の委員会組織とも連携しながら、施設管理・行動改善の両面から事故防止へのアプローチをしていました。

新設校

その前の学校は新設校。着任時は創立12年目でした。数十名規模で開校した学校はあっという間に巨大化!僕たちの頃は児童数1180名で市内最大!いわゆる適正規模はとうに超えていました。

広い校内に最新設備。バリアフリーで使いやすい学校でしたが、この時期の結露にはとても悩まされました。廊下も階段もトイレも結露でびしょ濡れ。校内各所の鏡は浴室並みに曇る…。そんな学校でした。
しかも、校舎は最長95mにも及ぶ幅広廊下があるロの字型の巨大校舎。(とても走りやすい構造!そりゃ子どもは走るでしょ!)低層階ほど結露はひどく、モップはもちろん、給水スポンジや新聞紙まで活用!子どもたちが廊下に出てくる1時間目終了までに…と必死で作業をしたものです。
僕たちは、結露が起きるたびに、授業がない(だけで業務はある!)教職員総出でこの作業を行っていました。当然、その間の業務はストップしますが、やむを得ません。子どもの安全が最優先です。

この辺りでは、これからの季節に朴葉飯に使います。(I本君のFacebookより)
目に優しいグリーンフォトシリーズ♪

新設校の冬

標高が高く坂の多い街に建つ学校でしたので、冬場の凍結も厳しかったです。街のいたるところが凍結します。特に危険だったのは橋上と正門付近。
僕たちは、運動場に散布する凍結防止剤を正門付近にも常備していました。寒い日は正門付近の坂道、正門から校舎・運動場に続く広場が凍結するからです。教職員の中には、学校から遠く離れた橋(通学路でした!)まで行って、凍結防止剤を散布してくれる人もいました。

心の健康

僕たちはいつも児童の「安全・安心」を最優先に「学びと育ち」を考えてきました。教育活動は、心身の健康の上に成り立っている活動だからです。
そのため、日本の学校では、道徳教育や人権教育を中心に、全教育活動を通じて「心の教育」の充実に努めています。もちろん、「心の教育」は日本の学校教職員の本来業務であり、重点課題の1つです。未だ解決・解消できない課題や新たな課題もありますが、今後も変わらず「心の教育」を進めることでしょう。

本文と関係あります。どこの学校も似たようなものです(^^;

施設管理

コロナ禍になり、消毒作業が教職員の負担になっていることが問題になりました。地域差はともかく、ほぼ報道通りです。でも、コロナ禍での消毒作業はマストなので、問題は「教職員の仕事か?」という点です。でも、このような問題は今に始まったことではありません。

たとえば…。僕たちは熱中症が大きく報道される前から、学校の構造や動線を考慮して効果がある場所にミストシャワーを設置していました。運動場の端に水道がない学校では、散水栓と古い児童用机を使ってガーデンパンを作りました。また、夏の陽射しが厳しい校舎には全階にすだれや遮光ネットをつけました。スプリンクラー風のホースで水撒きを行い、良好なグランド状態の維持に努めたり、廊下でのスリップ事故防止に滑り止めテープ(とても高価!)を貼ったり…。

特別な予算も人員もない中でやれることには限りがあります。でも、何か課題を見つけるたびに僕たちは工夫し、子どもたちの安全のためにできることを行いました。指導でも維持管理でもないし、誰に言われたわけでもありません。でも、子どもを守るためには必要な業務。熱中症やコロナ禍のはるか以前から、僕たちはずっとそうして子どもたちの安全を守ってきました。

本文と関係あります。どこの学校もがんばっています!(^^)!

持続可能な学校

「すべては子どものため」「緊急時だから仕方ない」とも言えます。さらに言えば、公務員だし、工夫すること自体も楽しかったし…。それに、「誰の仕事だとかあまり明確にしない方がいい」という考え方もわかるような気がします。

でも、やっぱり僕は、今の学校教職員には「本来業務でない業務」「成果の見えない業務」にはあまり従事させるべきではないと思っています。
最近、教員不足に対する提言がなされるなど、大きな社会問題となっています。ありがたいし、頑張ってほしいです。でも、こんなことはすでに数年前から始まっています。大阪は大都会なのに、その傾向が顕著です。志望者が減り、退職者・休職者は増加しています。

進む方向

今、日本は「令和の日本型学校教育」構築をめざす取組をスタートさせています。他国とは異なる日本型教育には誇るべき点もたくさんあります。でも、実際に目にするのは、「教員の質の低下」などの悔しい報道。人員不足と業務過多。自己研鑽・OJTどころか、本来業務の準備までもが後回しになっている現実がそこにはあります。とても厳しい状況です。

校長先生方には、学校の門を広く開けるだけでなく、進んで他の機関や専門家との「連携・協力」を追求されることを勧めます。
僕たちの周りには様々な「強み」を持つ組織・専門家がいます。その方たちと協力して、お互いの守備範囲を整理していく作業が「分業・協働」です。その観点なしに、よりよい「連携・協力」の実現は難しいのではないかと僕は思います。

実際に僕たちがどのような観点で、専門家等との連携を模索したかについては、明日の「分業のすすめ②」でお話しします。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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