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評価・育成(後編) #60

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

さて、今日は「評価・育成(後編)」です。実際に面談を始めておられる校長先生も多いと思いますが、ほんの少しでも参考になればいいなと思います。最後までお付き合いください!
一読に要する時間は約5分(僕計測)。よろしくお願いします。

面談環境

僕は校長室で面談を行っていました。ゆっくりと落ち着いて話ができる環境だったからです。併せて、面談が中断されないように、校長室扉に年中貼っていた一覧表の項目から「面談中:緊急時以外は入室NG」をセレクト!ついでに、校内連絡システムで配信済みの「面談日程表」も扉に貼っておきます。「誰と何時から面談をするか」を周知することにより、静かな環境づくりに協力してもらえるからです。

また、当日用意するグッズも大切です。まずは自己申告表。事前にきちんと目を通し、管理職としての支援事項やアイディアなど、必要な情報をシートに記入しておくことを勧めます。それを目にした教職員と「ちゃんと見ている」と思ってくれます。他にも、支援材料(書籍やデータなど)などがあれば、それも用意しておきましょう。喜んでもらえると思います。

聴くこと

「個人目標と学校GDの整合性」が目標設定のポイントです。個人目標が学校GDとかけ離れ過ぎている場合は、残念ながら再提出となるのは前回書いた通りです。難しいのは「悪くないけどちょっと微妙?」という場合です。学校GDは当然大事ですが、できれば個人の思いも尊重したい…。と管理職は、ここで悩むことになります。

そのため、まずは教職員の思いや考えを理解する必要があります。自己申告表だけではつかみきれない部分を、自分の言葉で話してもらいます。しっかり話してもらう時間を確保しておくことは当然ですが、管理職として知りたい点を絞っておくことも重要です。僕は、教職員の言葉から学校GDと目標を整合させるポイントを探す努力をしていました。目標修正はもちろん、日常的な教職員支援にも関わる大切なポイントですね。

目標の修正

具体的な修正方法の1つ目は「学校GDに関連するように目標そのものを修正する方法」です。この場合の留意点は、教職員のモチベーションが下がらないように配慮すること。

そこで大切になるのが先ほどの教職員理解です。「先生の思いを尊重するなら、目標をこっちの方向に変えた方がフィットすると思うよ」など、教職員の思いを大切にした上で助言・指導を行うことが必要です。さらに言えば、力量や立場などに基づき、管理職が何を期待しているかについても、きちんと伝えることが有効です。教職員のモチベーションを維持・向上させながら、目標を修正することが可能になります。

視点の修正

具体的な修正方法の2つ目は「個人目標と学校GDとの関連を強化する方法」です。目標自体はOKだけど、視点が曖昧だったりずれていたりする場合に行います。

たとえば、授業力。「〇〇に取り組み、〇点以上の児童を〇%育成する」とある場合です。授業改善の具体的手立ても数値による評価規準も書かれているので、管理職にとってはありがたい目標です。でも、『学力委員会』が「授業研究は全児童がターゲット。ただし、成果検証はエンパワー層を中心に分析」としていたらどうでしょう?この目標は少しずれていることになります。

この場合には、学校GDの視点から個人目標を見直します。もちろん、管理職による修正は意味がないどころか、むしろ逆効果。教職員自身が納得して目標を修正することが重要です。
ただし、見直し作業は管理職と教職員が協力して行います。教職員自身が気づくことが大切ですので、管理職は一人ひとりに合う支援を考え、実行してください。
このようにして好ましい視点から再整理された目標は、学校GDとの整合性確保だけでなく、教職員のモチベーションと取組精度の向上にもつながります。

補足しますが、そもそも数値目標が設定しにくい業界です。評価・検証のために業績を数値化する努力は必要ですが、「指示されたから無理して数値化した」というケースがほとんど!実は教職員本人もそれほどこだわっていないことが多いです。
前編冒頭で書いたトラブル防止が気になることはわかります。でも、数値化を求めすぎるあまり、不適切な目標をスルーしてしまうことの方が目的に反します。ちなみに、僕のトラブル防止策は信頼関係構築作戦でした。

チームワーク

僕は学校GDを使いながら面談を行っていました。「先生の目標は学校GDのどの部分と関係がありますか?」と質問するためです。自己申告表に書かれている区分、たとえば「授業力」「自立・自己実現の支援」「学校運営」などすべての区分について聞いていました。

その理由は、学校GDと個人目標との関連に気づくことにより、全教職員で学校GD達成をめざしているということを実感してほしかったからです。そのため、面談を始めとする様々な場面で学校GDを提示したり活用したりしていました。

自己有用感

もう1つ、初任者など経験の浅い教職員をターゲットにしたねらいがありました。彼らに同じ質問をすると、恐る恐る「ここかなぁ」と指をさします。たとえば「授業力」の区分で聞くと『学力の研究』を…という感じです。
そのときに僕は必ずこう言います。「先生は初任者だからあまり組織の役に立たないと思っているかもしれないけど、それは違います。先生が目標に向かって努力してくれることで、学校の取組は必ず前進します。先生は学校に貢献する力を十分もっているのです」と。

校長の仕事は学校の資源を効果的に活用することだと繰り返し書いてきました。その中には当然、初任者教職員の方々も含まれます。目標設定面談を通じて、すべての教職員のモチベーションを向上させることができるといいですね。楽しい目標設定面談が開かれることを期待しています!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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評価・育成(前編) #59

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

6月第2週。僕が校長だったこの時期は府の「評価・育成システム」で定められた目標設定面談の真っ最中。この制度の対象者は府正式採用の教職員。管理職が評価・育成者となり、教職員の評価と育成に寄与しようという制度です。制度そのものに対する批判も根強くありますが、設計段階では学校現場にとってより厳しい制度だったことも事実。府教育長を中心とした教育関係者のおかげで、現制度に落ち着いているというのが実情です。

ということで、今回のテーマは「評価・育成」。
「前編」は、評価・育成面談のねらいと準備がテーマ。そして、後編では、僕が大事にしていた面談ポイントがテーマ。前・後編とも最後までお付き合いください!
一読に要する時間は約5分(僕計測)。よろしくお願いします。

今日も歩道の紫陽花から。

面談の目的

目標設定面談のゴールは、被評価者(教職員)と評価者(所属長)の双方が納得できる年間目標づくり。「被評価者は1年間、何に取り組み、どんな成果をあげるのか」「評価者はどんな支援を行うのか」などを話し合います。その際には、評価方法や評価基準・規準について、数値化も含めて話し合っておくことが、トラブル防止の第1歩になります。と、こんな感じが一般的です。

僕の目的

僕の目的はいつもの通り2つ。

1つ目は目標設定そのもの。個々の教職員が適切に自己目標を設定することにより、1年かけて積み上げる努力を成果につなげることです。
適切な目標設定とするための基本的な考え方は「前編」で、実際の修正作業については「後編」でお伝えします。

2つ目は、教職員と僕との相互理解・信頼関係づくり。目標設定という作業を通して、相互理解・信頼関係づくりを進めることが目的です。そして、いつものことですが、僕にとってはこちらがメイン!なので、まずはこの話から(^^♪

僕たちの街のメインストリート。緑がいっぱい!

理解と信頼

僕は面談が好きでした。「評価結果でもめない目標づくりを…」と駆け引きしながら行う面談はしんどそうですが、相互理解をめざす面談は実に楽しいです!
教職員の思いや考えを聴かせてもらっては「そうなんや!」「やっぱり!」。発見&納得の連続!もちろん、僕の考えも聴いてもらえます!とても貴重な機会でした。

ですから、一人当たりの面談時間は他校より長めの約45分間(授業1コマ)が標準。でも、事務的な面談ではなく、相互理解・信頼関係構築をめざす面談ですので、これでも十分ではありませんでした。
特に、僕は大規模校勤務だったので、放課後の時間だけでは日程を組むことができず、教職員の「空き時間」を使わせてもらっていました。標準が授業1コマ分であるのはそのためです。

でも、延長戦はしょっちゅう!時には2時間以上「談笑」「お悩み相談」なんてことも!昨年度末に行った面談では「これで最後かと思うと、さみしくなります」という声も聞かせていただきました。僕と同じように「面談を楽しみにしてくれていたんやなぁ」と感謝・感激。それにしてもホント楽しい作戦会議でした(*^^*)

安満遺跡公園。SAKURA広場と空!

コミュニケーション

もちろん、一番大切なのは日常的なコミュニケーションです。僕も職員室をウロウロしては世間話&ジョークを頻発!もちろん仕事の話もしていましたが、教職員にとってはいい迷惑、業務妨害だったことでしょう(^^;

でも、コミュニケーションは人間関係づくりの基本!特に、大規模校の管理職にとって意識的なコミュニケーションはマストです!「気がつけば何日間もしゃべっていない…」なんてことが実際に起きるのです!だから、僕にとって職員室をウロウロすることは極めて重要な業務だったのです。

でも、やっぱりそれだけでは不十分。深い話題やプライベートな話題はオープンな場・短い時間ではできないもの。時には、自ら校長室にやってきて、たくさんおしゃべり&リフレッシュしてくれる教職員もいましたが、それが苦手な教職員もたくさんいます。定期的な面談機会があることは、僕にとっても教職員にとってもメリットがたくさんありました。

目標設定のキーワード

ところで、面談には「自己申告表」が必要です。作成するのは教職員一人ひとり。個々の教職員が1年間の目標などを考え、自己申告表に記入。指定された期日までに管理職に提出します。ただし、自己申告表とはいえ目標は自由かというとそうではありません。
教職員は学校最大の資源、学校の命です。教職員が目標達成に向けて発揮する力は、すべて子どもの学びと育ちにつながっていなければなりません。そのため、僕は、目標設定のキーワードとして「学校グランドデザイン(学校GD)との整合性」をあげていました。

もちろん、後出しじゃんけんはNG!教職員が「自己申告表」作成に取りかかる前に、このキーワードについても説明が必要です。タイミングとしては「学校GD説明時」と「自己申告表の作成・提出依頼時」の2回が良いと思います。

でも、なぜキーワードの説明が必要なのでしょう。
その理由は「校内組織(目標)(5/27)」で書いたことと全く同じ。「校内組織の目標と学校GDとが微妙にずれる」ように「個人目標が学校GDと微妙にずれる」ことがあるからです。

安満遺跡公園。ドッグラン♪

設定目標検討

実際に自己申告表を見る限り「微妙だな」と感じる目標がよくあります。もちろん、すべてが即NGというわけではありません。ただ、そのままではちょっと…という場合には面談で少し修正することが必要になります。ここは「後編」でお話しします。

さらに、少しの修正では厳しいという場合には、面談前に個別に修正支援・再提出を求めることが必要です。せっかくの面談を無駄にしないように、また、多忙な教職員に余分な負担をかけないように、提出された自己申告表は事前に丁寧に確認・検討!適切な対応は、管理職としてのマナーです。

面談日程

僕は教職員の業務スケジュールをもとに面談日程をつくっていました。もちろん、可能な限り配慮した日程を考えます。それでも、日程は教職員の希望や事情を優先したかったので、いつでも日程変更OKとしていました。
むしろ日程調整のために、一旦決めて提示する…という感じ?貴重な面談機会です。教職員に前向きな気持ちで面談に臨んでもらうためには、日程や面談時間(長さ)の面で配慮することはとても大切です。

さて、ここまでの準備をした後、いよいよ実際の面談が始まります。ということで、この続きは後編で(^^)/

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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