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コロナと学校 #26

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

今朝もよく晴れています!今日は所用で高松に行く予定。渋滞だけが心配…。

さて、今日の中論文(?)テーマは「コロナと学校」。僕の目に映ったコロナ禍の影響について書いてみたいと思います。よろしくお願いします!
※一読に要する時間 約6分 僕が計測しました(^^♪

楽しかった大阪MUSE35周年 餃子大王vsタートルズ (楽屋にて)

2018年以降

僕の定年前最後の4年間はなかなか厳しい状況でした。
2018年6月18日午前7時58分に発生した大阪北部地震。登校してくる児童を正門(城門を復元した門)で迎えていた時に地震は起きました。門が倒壊しないことを祈りながら、しゃがみこんだ子どもたちの上から覆いかぶさる…。僕にはそんなことしかできませんでした。校区は昔ながらの景観が残る素敵な街なのですが、その分大きな被害も出てしまいました。住むところを失い転校を余儀なくされた子どもたちもいました。

その後も、慢性的な教職員不足による現場のひっ迫。
全国的に増え始めた熱中症による事故。
そしてコロナ禍。

写真はイメージです。本文とは関係ありません(^^♪

コロナ禍

2020年1月。コロナウィルスによる感染が急拡大!多くの尊い生命が失われました。職がなくなり生活の糧を失った方、ひっ迫した職場で心身の限界まで働き続けた方。相次ぐ休業や倒産、移動の制限など、これまで経験したことがない状況に日本も外国も飲み込まれていきました。

もちろん学校現場も同様。突然の全国一斉臨時休業措置により、現場は大混乱。学校再開後も教育活動は大きく制限されました。加えて、学級閉鎖や出席停止措置、教職員の自宅待機要請など…。授業時間数の確保はもちろん、子どもたちの学びと育ちを保障するという当たり前で最も大切なことができない…。そんな状況でした。

日本型教育

もともと日本の学校教育のあり方は、教育基本法・学校教育法を始めとする様々な法令で定められています。特に、教科等の学習内容については学習指導要領で細かく規定されています。また、学ぶ内容に加えて、子どもが身につけるべき水準も決められている(到達目標)ため、日本ではどの地域のどの学校に通っても一定の水準での教育を受けることが可能になっています。先日書いた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の中学校とはずいぶん違います。

でも、この日本型教育の良さが、コロナ禍の学校現場には大きな課題となりました。授業時間数不足。そして、グループワークなど接触のある活動に対する制限。合唱や合奏、実験や調理実習、接触のある運動など、教科によっては定められた学習内容が実施できない状況。つまり、指導も評価もほぼ不可能…。そんな中で教職員は子どもたちの学びの保障に必死で取り組んでいたと、僕は思っています。

教科学習以外にも制限がありました。たとえば、給食は今なお黙食です。まあ、3年生以下の子どもたちは黙食の経験しかないのですから、「給食は黙って食べるもの」と考えているのかもしれません。でも、当然、給食指導の目標だってあるのですから、とても残念な話です。

写真はイメージです。本文とは関係ありません(^^♪

現場の苦労

一方で、GIGAスクール構想が全国的に一気に進んだことは事実です。ただ、整備状況は自治体によって様々。僕たちの市も、自治体・市教委・学校・家庭が連携して頑張りましたが、実用性という点ではなかなか厳しかったです。当時は「オンライン授業なんてとても無理」という自治体がほとんどでしたし、今でも多くの自治体が整備中だと思います。

近隣市で校長先生の提言が問題視された上、最終的に処分にまで至った事例もありましたが、学校現場からみれば当然の提言。以前にも書きましたが、この間、学校教職員(少なくとも教員)は本務と言えない業務を多く担わされてきました。「緊急時だから…」という理由がメインですが、そもそも連携・協力ばかりで分担・協働の観点が抜けているのだと僕は考えています。
改めて『学校における働き方改革に関する緊急提言(平成29年12月26日 文部科学大臣決定)』の実現に向け、校長先生方には市教委・保護者等への働きかけを強めてほしいなと思います。というか、まず校長先生方には『働き方改革』に関する問題意識を高く持ってほしいと思います。

写真はイメージです。本文とは関係ありません(^^♪

コロナ禍の舞台裏

この2年間はコロナ禍の影響で、例年通りが通用しませんでした。どの学校も工夫を重ね、「子どもたちの学びと育ちの保障」に懸命に取り組まれたことと思います。前例踏襲が好きではない僕にとっては「好ましい傾向」ではありました。でも、実際のところは本当に大変でした。
たとえば学校行事。結果だけ見れば「中止」「延期」「縮小」のオンパレード!でも、舞台裏は例年以上に大忙し!「状況が改善したら…」「感染が拡大したら…」など、様々な状況を想定して、柔軟に対応できるように準備を進めていました。でも結局は「中止」「縮小」の判断となることも多くありました。

僕の勤務校でも同じです。教職員は常に複数のパターンに対応できるように準備を進めてくれていました。最終判断もギリギリまで待ってくれました。加えて、学びの主体者である子どもたちへの事前指導。「人生には頑張って準備しても望む結果が得られないことも。でも、プロセスから得られる学びが必ずある!」ということなどを事前に伝えてくれていました。
こんなふうに「子どもたちの学びと育ち」を保障しようと、教職員も相当頑張っていたのです。まあ、現象面からは理解しにくいと思いますが…。

中には「早めに中止判断をしたほうが良い」と考えた学校もあるでしょう。もちろんメリットはあります。たとえば、「児童や教職員の負担を軽減できる」「保護者に早く予定を伝えることができる」「キャンセル料を支払わなくて済む」など。でも、やはり僕たちの学校は最後まで可能性を追求することを考えていました。もちろん「やめる勇気」を持ちつつです!

I本君のFacebookより!京都京北の風景です。なごんでね♪

教職員の仕事

学校現場は、今もなお厳しくしんどい状況が続いています。子どもたちも教職員も頑張りにくい状況です。しかし、そんな中でもクリエイティブに教育活動を展開しようとする子どもたち・教職員に支えられながら、僕は校長の仕事をさせてもらっていました。そんな教職員が保護者の方から感謝の言葉をかけてもらえた時は本当にうれしかったです。今、改めて皆さんに感謝したいと思います。

ところで、教職員の本務は「子どもたちの安心・安全、学びと育ちの保障」です。学校の働き方改革が進み、学校教職員が本務に力を注ぐことができる日が一日も早く来ることを願っています。そのために、僕は僕の方法で頑張りたいと思います。教職を志した人たちが、夢と目標をもって教育に携わることができる社会をめざして!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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ブレイディみかこさん&村田沙耶香さん #24

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

今日はいよいよ「餃子大王vsタートルズ~すっかり大人になったのね~」当日。天気も上々(^^)/
「コロナ再拡大・中止」を心配しましたが、何とかライブができそうです。良かった!しかも、今回は餃子大王にとって特別なライブハウス『大阪MUSE』の35周年記念イベント。無事に今日を迎えることができたことに感謝したいと思います。

コロナ禍の影響

コロナの影響は世界のいたるところ、そして、社会のいたるところに及んでいます。特に、ライブハウスはコロナ初期に「クラスター発生!」と大々的に報道されたことにより、非常に厳しい状況に陥りました。当時、話題になった大阪のライブハウスは本当につらかったと思います。まるでスケープゴート…。「コロナよりも人の方がずっと怖い」。これは教育現場にいた僕にとって大きな課題となりました。

オンライン

コロナにより加速した取組の1つがGIGAスクール構想です。
僕は小学校教育の基本はやはり対面授業だと考えていますが、実はGIGAスクール構想にも賛成しています。それにより、授業における学びの質の向上や個別最適化された学習が可能になると考えるからです。
でも当時は、「GIGAスクール=オンライン授業」みたいになっていました。僕は、マスコミの取り上げ方にはかなり違和感を持っていましたし、学校内外のいたるところで自分の考えを発信していました。

コロナ禍の影響は教職員の研修や会議にも及びました。民間企業がそうであったように、学校もZoomやTeamsを使って会議・研修・研究会を行うというパターンが主流になりました。

K-ONの後輩、関大初等部教諭の石井芳生くんも執筆しています!(編著 中川一史・赤堀侃司 ぎょうせい)

自己研鑽

僕は、教諭時代には体育や人権教育を中心に研修会や研究発表会に参加することで、教育の動向について学んできました。この方法は管理職になってからも変わらず、各種研修会、とりわけ授業を公開してくれる研究会は僕にとって貴重な学びの場でした。
ところが、コロナ禍になり、これらの研修・研究会の多くが中止や紙面開催。がんばってもオンライン開催がギリギリということで、教室に流れる雰囲気、子どもたちの表情やつぶやきに触れる機会が失われたことは本当に残念でした。

いつも新しい知識をもらっていた研修・研究の機会がなくなり、どうしたものかなと思っていた頃…。偶然見ていたテレビ番組によって、僕は読書を通じた学びにシフトチェンジしていくことになります。
もともと本は好きなのですが、教諭の頃はほとんど読んでいませんでした。通勤も自家用車だし、やることが多くて本を読もうという気にならなかったのだと思います。管理職になってからも教育書やビジネス書以外の本を読むことはほとんどありませんでしたが、転機は2020年5月に訪れました。

ブレイディみかこさん

家で何気なく見ていたテレビ番組にブレイディみかこさんが出演されていました。番組は約1年前に発行された彼女の著書『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』(新潮社)に関する対談だったように記憶しています。彼女のトークはとても興味深く、なんて素敵な母親なのだろうと思いました。そして、どうしても『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を読んでみたくなったのでした。

左がご紹介した作品。右は昨年9月に発行された続編です。

ところで、この本は「Yahoo!ニュース/本屋大賞2019 ノンフィクション本大賞」受賞作品。イギリスの元底辺中学校に通う息子さんの「僕」が出合う様々かつ多様な経験とその経験を通して成長していく親子の姿を描いたノンフィクション作品です。

数日後、僕は書店で平積みされている『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』を発見&購入。読んでみると、元底辺中学校の学校経営に関する叙述もあり、これには僕の学校経営アンテナが大いに刺激されました。そして、「文学作品にも学校経営のヒントがあるかも?」と単純に考えた僕。それ以降は毎月1万円以上を図書購入費にあて、最新の教育書・ビジネス書、文学作品を1:2:2くらいの割合で読んでいきました。

村田沙耶香さん

そんな中で出会った作家の一人に村田沙耶香さんがいます。初めて読んだ彼女の作品は「しろいろの街の、その骨の体温の」(朝日文庫)。
この本は、僕がお世話になっている美容室にあった『Meets』(京阪神エルマガジン社)で知りました。最初は、異様とも言えるそのタイトルに注目。それで、書評を読んだのでしょう。さらに、購入しようとまで思ったのは、たぶん物語の舞台が学校だったからだと思います。

ちょっと気合い入れてからお読みください!すごい世界に誘ってくれます!僕は大好き!(『コンビニ人間』は文春文庫 他3冊は講談社文庫です)

作品は…。思春期の多感な少女の持つ価値観。複雑な人間関係、そしてヒエラルキー。読者に「どう生きるか」という命題を突き付けてくる衝撃的な作品です。そして、教員としては、子どもたちをどう理解するかを考えさせられます。

目の前にいる子どもたちの持つ複雑な思いに気づくためにも教職員の方々にはぜひ読んでほしい作品です。ただし、深い闇に包まれたような作品なので、心が元気な時でないと読み切れないかもしれません。心が疲れた時に読んでいただきたい作品については、また次の機会にご紹介させていただきますね。

ところで、村田沙耶香さん。作家仲間から(表現の良しあしは別として)「クレイジーさやか」と呼ばれているらしく、独特の世界観・価値観をお持ちのようです。僕はこの作品に刺激を受けて、立て続けに数冊を読破しました!今はちょっと休憩中ですが、時間がたつときっとまた読みたくなる…。そんな中毒性のある素晴らしい作家さんです。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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