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「流浪の月」凪良ゆうさん #39

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

5月14日(土)早朝。何気なく前日の夕刊をパラパラと眺めていると…。「えっ!何?」と気になる見出し発見!
【「流浪の月」に主演 広瀬すず】
読んでみると、凪良ゆうさんの『流浪の月』映画化の話題。主演は広瀬すずさんと松坂桃李さん。全国ロードショーは前日5月13日からすでにスタートしていたようです。

「次に書くとしたらこの本かな」と考えていた『流浪の月』。
そろそろ書こうかなと思っていた矢先のニュースにびっくり!同時に、何だか出遅れた気がして「書くのやめようかな…」と弱気になっていました。
すると、今度はモダンチョキチョキズの保山宗明玉さんが「李相日監督の「流浪の月」を初日舞台挨拶映像付きで見てきた」とFacebookに投稿!
「やっぱり僕も書いてみよう!」ということで、まずは『流浪の月』再読。いよいよ本日書かせていただきました。
一読に要する時間は約5分。最後までお付き合いください。

2022年5月13日 朝日新聞夕刊と『流浪の月』(東京創元社)です。 

『流浪の月』

2020年5月。コロナ禍の影響で始めた読書生活はブレイディみかこさんの『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』が出発点。『流浪の月』はその次に読んだ作品で、「2020年本屋大賞受賞」という本の帯の文字に誘われて購入しました。

物語は、5年前の「女児監禁事件」を発端に展開していきます。「加害者」はロリコンと呼ばれる佐伯文。「被害者」は小学生の家内更紗。二人は「女児監禁事件」の解決とともに一度は離れますが、十数年後、再び出会うことになります。

「事件という言葉から受けるイメージとは裏腹に、静かに穏やかに進んでいく物語。決して荒々しい描写も衝撃的な出来事も出てこないのに、心がずっと落ち着かない。そして、読み終えた後に残る安堵感とも空虚感とも異なる不思議な感覚。切ないのか悲しいのか、それとも嬉しいのか…。」
自分でもわかりませんでしたが、僕はこの作品がとても好きでした。何だか温かい気持ちになれたからです。そして、心が落ち着かなかったのは、ずっと心が震えていたからだということも後になって気がつきました。

物語に書かれている更紗の思い。「いたわりや気配りという善意の形」「みんな自分を優しいと思っている」…。
本の帯には「せっかくの善意を、わたしは捨てていく。そんなものでは、わたしはかけらも救われない。」とも書かれています。

今日の午前中は美容院へ。カット&カラーの間も読書にいそしみました♪

学校教職員として

世の中の価値観が多様化し、個人の生き方が尊重される時代になってきました。しかし、平和な世界を形成する構成員である以上、守らなければならないルールがあります。また、それぞれの国・地域独自の文化や風習もあります。
学校教職員はこれらのルールや文化に基づいて、人権教育や道徳教育を展開しているため、時には個人の生き方に深く関わることになります。でも…。

「いたわりや気配りという善意の形」は、本当にいたわりや気配りになっているのだろうか。「自分を優しいと思って」行う行為は?
もしかすると更紗のように、誰も「そんなものでは」「かけらも救われない」のでないだろうか。僕はそんなことを考えてしまいます。

僕の失敗

僕は20代の頃に、大きな失敗をしました。とても大事に思っていた「ある子どものために」、自分でストーリーを組み立てて学級会を実施。その計画は「善意」によるものでしたが、結果は最悪。自分勝手なストーリーはその子を深く傷つけただけで終わってしまいました。

それ以来、僕は「この子のために言っている」「この子のためにしてあげている」という考え方には少し慎重?懐疑的?になっています。教職員の「せっかくの善意」ですが、時におせっかいであったり、価値観の押し付けになったりすることを、僕は知っているからです。

学校教育への期待

メディアは毎日、世界中のあらゆる出来事を報じています。事実だけでなく、それに対する評価や対策についてもコメントしています。
たとえば、『流浪の月』の佐伯文が起こしたような「犯罪から子どもたちを守るためには」どうすればよいか。あるいは、「望まない妊娠を根絶するためには」…など。こんな時、よく耳にするのが学校教育への期待です。

他の先進国と比べ、日本の学校では「性暴力根絶」に必要な「包括的な性教育」が十分になされていないと指摘する専門家がいます。「包括的な性教育」とはジェンダーやLGBTQ+などを含む人権尊重を基盤とした幅広い性教育のこと。たしかに重要な教育課題です。だから、この指摘は決して間違っていないのだろうと思います。

社会全体で行う教育

しかし、やはりどこか違うなと感じます。
学校教育が話題の中心になりがちですが、家庭や地域、社会全体での「性教育」はどうかという点はあまり議論されないのです。家庭や社会全体での性教育は、他の先進国と比べると遅れていないのだろうか…。そう考えてしまいます。

たしかに『おうち性教育はじめます』(フクチマミ・村瀬幸浩著 KADOKAWA)を読めば、全国のママ・パパの悩みがわかります。『これからの男の子たちへ』(大月書店)の著者・太田啓子さんも悩みながら実践されたそうです。みなさん、とても苦労をされているのですね。それなのに一歩街に出れば!テレビをつければ!YouTubeやInstagram、TikTokを見れば…。

紹介した2冊の本。ママさん・パパさんいかがですか(^^♪

学校教職員への思い

このような状況の中、教科等の学習以外にも多くを期待されている学校教職員。どうしても、個人の生き方に関わる支援・指導が必要になることがあります。
しかし、教職員の方々には助言・指導の前に必ず考えてほしいことがあります。自分の「せっかくの善意」が、おせっかいや価値観の押し付けになっていないかということを。そして、もしかすると、「そんなものでは」「かけらも救われない」のではないかということを。

教職員は多くを期待される中、何とかその期待に応えようとしています。それが、業務過多と感情労働の増加につながっていてもなお頑張ろうとしています。
『協働のすすめ』でも書きましたが、学校に多くの期待を寄せるなら、学校をパワーアップさせることが必要です。すべてを教職員任せにするのではなく、分業・協働が必要な時代です。

多くの方々が学校を支援する手立てを一緒に考えてくださるといいなと思います。そして、頑張っている教職員を温かい目で見てくださるとありがたいなと思います。そうすれば、ほんの少し、学校教員不足解消にもつながるのではないか…。そんなふうに思います。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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ロールモデル #28

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

本日のテーマは「ロールモデル」。最後までお付き合いください。
※一読に要する時間 約4分 Mちゃん(妻)測定です♪

長い方で10連休となった今年のGW。公務員は原則カレンダー通りなので、大型連休にしようとすると休暇取得しかない…。民間務めの方も、会社や立場によってはそうだったかもしれません。でも、よほどの事情がない限り、「休みなんて取れない…」というのが実情ですよね。ホント日本は休みにくい!(って、外国のことは知らないけど)

自宅から約20分。新名神高速道路「宝塚北SA」です。

ゴールデンウィーク期間

学校も同じ。3連休の合間の平日2回は子どもも教職員も大変だったと思います。いろんな子どもがいるとは言え、普段以上にやる気満々で授業に臨む子はやっぱり少数派。4月の疲れも手伝って学校生活へのモチベーションが下降傾向だったとしても仕方がないですね。

そのため、GW期間は4時間授業+給食で下校という学校があります。また、授業時間を減らす代わりに、校外学習や芸術鑑賞会など楽しく過ごせる行事を入れている学校もあります。
ただし、前者の場合でも、教職員は終日勤務。家庭訪問や個人懇談、教職員研修、定例会議など、午後の有効活用に努めています。個人的には休暇取得推奨や業務時間確保を目的に、ノー会議・行事デイにする方がいいなと思います。

伊勢の海。穏やかな景色。和んでくださいね。

本音を言うと、「いっそ10連休に!」と思います。でも、保護者の中には「学校に行ってほしい!」という方もいらっしゃるだろうし、やっぱり微妙ですね。
ただ、以前よりも「旅行に行くから休みます」という家庭が増えたようで、家庭の選択肢は広がっています。価値観が多様化している時代の公教育。難しいです。

そんな今年のGWも今日・明日の2日間で一区切り。みなさん素敵な時間を過ごされましたか?「お楽しみはこれから!」って感じですか?それとも??
個人的な事情があるので勝手なことは言えません。でも、とりわけ学校教職員の方々には、ぜひとも心が豊かになる時間を過ごしていただきたいと思います。子どもたちに話すみたいですが、「何も特別なことでなくてもよい」のです。でも、何か心が喜ぶ、そんな時間をつくってほしいと思います。

“心が和む本”を読んでみるのもおすすめです。またいつか紹介しますね♪

日本型学校教育

『教育基本法』では教育の目的を「人格の完成」「健康な国民の育成」などと規定しています。
また、文部科学省は『第3期教育振興基本計画』の「Ⅳ.今後の教育政策に関する基本的な方針」トップに「夢と志を持ち、可能性に挑戦するために必要となる力を育成する」と記載しています。
さらに、中央教育審議会は『「令和の日本型学校教育」の構築を目指して(答申)』で、「令和の日本型学校教育」を「子供たちの知・徳・体を一体で育む学校教育」とし、「全人的な発達・成長の保障」を目指すとしています。

教育の目的・方法は国により様々です。どれが良いという問題でもありません。ただ、「人格の完成・全人的な発達を目指す教育」「全員が目標に到達することを目指す教育」が日本型教育の特徴であることは間違いなさそうです。

好きな場所に、大切な人とお出かけするのは最高!

ロールモデル

子どもたちの学びと育ちには好ましいロールモデルが必要です。そして、それは大人の役割であり、学校教職員にはその役割が求められています。
極論すれば、それこそが学校教職員の使命であり、職種に応じた専門性(たとえば授業力)もそのためのスキルの1つにすぎないと僕は考えています。

さあ、GWも残りわずかとなりました!
5月9日(月)の朝。子どもたちの前に生き生きとした表情で立つために、心が元気になる時間をつくってください♪
いろんな思いをもって登校してくる子どもたちを温かく迎えるために、心がポカポカになる時間を過ごしてください♪
そして、子どもたちの心に夢や志を育むために、僕たちも一歩踏み出しましょう!
「いろんなことがあるけど、やっぱり人生は楽しそう!」。
僕たちの姿から、子どもたちがそんなことを感じてくれるといいですね(^^♪

タンポポの綿毛!(I本君のFacebookより)

追記①

もちろん、教育=学校教育ではありません。生涯学習社会を目指す日本には、家庭教育や地域教育、社会教育などさまざまな学習機会が用意されています。これらの教育を機能させ、社会全体で教育の目的に迫るべきです。
でも僕には、学校教育に対する期待と求められる役割が年々大きくなっているように思えてなりません。そして、それは現場を多忙にしている原因の一つであるとも思っています。もちろん、僕の見方に対し賛否両論あることはわかっていますので、この点についてはまたいつか書いてみたいと思います

追記②

ところで、GWこそ書き入れ時というお仕事の方々はいつお休みされているのでしょう?時期をずらして…というのはわかりますが、大型連休になるのでしょうか?
ちなみに、旅行にでも行かない限り、家事に大型連休はありませんね(^^;(旅行に行っても山ほどの洗濯物が・・・)

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
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コロナと学校 #26

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

今朝もよく晴れています!今日は所用で高松に行く予定。渋滞だけが心配…。

さて、今日の中論文(?)テーマは「コロナと学校」。僕の目に映ったコロナ禍の影響について書いてみたいと思います。よろしくお願いします!
※一読に要する時間 約6分 僕が計測しました(^^♪

楽しかった大阪MUSE35周年 餃子大王vsタートルズ (楽屋にて)

2018年以降

僕の定年前最後の4年間はなかなか厳しい状況でした。
2018年6月18日午前7時58分に発生した大阪北部地震。登校してくる児童を正門(城門を復元した門)で迎えていた時に地震は起きました。門が倒壊しないことを祈りながら、しゃがみこんだ子どもたちの上から覆いかぶさる…。僕にはそんなことしかできませんでした。校区は昔ながらの景観が残る素敵な街なのですが、その分大きな被害も出てしまいました。住むところを失い転校を余儀なくされた子どもたちもいました。

その後も、慢性的な教職員不足による現場のひっ迫。
全国的に増え始めた熱中症による事故。
そしてコロナ禍。

写真はイメージです。本文とは関係ありません(^^♪

コロナ禍

2020年1月。コロナウィルスによる感染が急拡大!多くの尊い生命が失われました。職がなくなり生活の糧を失った方、ひっ迫した職場で心身の限界まで働き続けた方。相次ぐ休業や倒産、移動の制限など、これまで経験したことがない状況に日本も外国も飲み込まれていきました。

もちろん学校現場も同様。突然の全国一斉臨時休業措置により、現場は大混乱。学校再開後も教育活動は大きく制限されました。加えて、学級閉鎖や出席停止措置、教職員の自宅待機要請など…。授業時間数の確保はもちろん、子どもたちの学びと育ちを保障するという当たり前で最も大切なことができない…。そんな状況でした。

日本型教育

もともと日本の学校教育のあり方は、教育基本法・学校教育法を始めとする様々な法令で定められています。特に、教科等の学習内容については学習指導要領で細かく規定されています。また、学ぶ内容に加えて、子どもが身につけるべき水準も決められている(到達目標)ため、日本ではどの地域のどの学校に通っても一定の水準での教育を受けることが可能になっています。先日書いた『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の中学校とはずいぶん違います。

でも、この日本型教育の良さが、コロナ禍の学校現場には大きな課題となりました。授業時間数不足。そして、グループワークなど接触のある活動に対する制限。合唱や合奏、実験や調理実習、接触のある運動など、教科によっては定められた学習内容が実施できない状況。つまり、指導も評価もほぼ不可能…。そんな中で教職員は子どもたちの学びの保障に必死で取り組んでいたと、僕は思っています。

教科学習以外にも制限がありました。たとえば、給食は今なお黙食です。まあ、3年生以下の子どもたちは黙食の経験しかないのですから、「給食は黙って食べるもの」と考えているのかもしれません。でも、当然、給食指導の目標だってあるのですから、とても残念な話です。

写真はイメージです。本文とは関係ありません(^^♪

現場の苦労

一方で、GIGAスクール構想が全国的に一気に進んだことは事実です。ただ、整備状況は自治体によって様々。僕たちの市も、自治体・市教委・学校・家庭が連携して頑張りましたが、実用性という点ではなかなか厳しかったです。当時は「オンライン授業なんてとても無理」という自治体がほとんどでしたし、今でも多くの自治体が整備中だと思います。

近隣市で校長先生の提言が問題視された上、最終的に処分にまで至った事例もありましたが、学校現場からみれば当然の提言。以前にも書きましたが、この間、学校教職員(少なくとも教員)は本務と言えない業務を多く担わされてきました。「緊急時だから…」という理由がメインですが、そもそも連携・協力ばかりで分担・協働の観点が抜けているのだと僕は考えています。
改めて『学校における働き方改革に関する緊急提言(平成29年12月26日 文部科学大臣決定)』の実現に向け、校長先生方には市教委・保護者等への働きかけを強めてほしいなと思います。というか、まず校長先生方には『働き方改革』に関する問題意識を高く持ってほしいと思います。

写真はイメージです。本文とは関係ありません(^^♪

コロナ禍の舞台裏

この2年間はコロナ禍の影響で、例年通りが通用しませんでした。どの学校も工夫を重ね、「子どもたちの学びと育ちの保障」に懸命に取り組まれたことと思います。前例踏襲が好きではない僕にとっては「好ましい傾向」ではありました。でも、実際のところは本当に大変でした。
たとえば学校行事。結果だけ見れば「中止」「延期」「縮小」のオンパレード!でも、舞台裏は例年以上に大忙し!「状況が改善したら…」「感染が拡大したら…」など、様々な状況を想定して、柔軟に対応できるように準備を進めていました。でも結局は「中止」「縮小」の判断となることも多くありました。

僕の勤務校でも同じです。教職員は常に複数のパターンに対応できるように準備を進めてくれていました。最終判断もギリギリまで待ってくれました。加えて、学びの主体者である子どもたちへの事前指導。「人生には頑張って準備しても望む結果が得られないことも。でも、プロセスから得られる学びが必ずある!」ということなどを事前に伝えてくれていました。
こんなふうに「子どもたちの学びと育ち」を保障しようと、教職員も相当頑張っていたのです。まあ、現象面からは理解しにくいと思いますが…。

中には「早めに中止判断をしたほうが良い」と考えた学校もあるでしょう。もちろんメリットはあります。たとえば、「児童や教職員の負担を軽減できる」「保護者に早く予定を伝えることができる」「キャンセル料を支払わなくて済む」など。でも、やはり僕たちの学校は最後まで可能性を追求することを考えていました。もちろん「やめる勇気」を持ちつつです!

I本君のFacebookより!京都京北の風景です。なごんでね♪

教職員の仕事

学校現場は、今もなお厳しくしんどい状況が続いています。子どもたちも教職員も頑張りにくい状況です。しかし、そんな中でもクリエイティブに教育活動を展開しようとする子どもたち・教職員に支えられながら、僕は校長の仕事をさせてもらっていました。そんな教職員が保護者の方から感謝の言葉をかけてもらえた時は本当にうれしかったです。今、改めて皆さんに感謝したいと思います。

ところで、教職員の本務は「子どもたちの安心・安全、学びと育ちの保障」です。学校の働き方改革が進み、学校教職員が本務に力を注ぐことができる日が一日も早く来ることを願っています。そのために、僕は僕の方法で頑張りたいと思います。教職を志した人たちが、夢と目標をもって教育に携わることができる社会をめざして!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
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