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教育

学校GD(組織基盤) #74

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

さて、本日のテーマは「学校GD(組織基盤)」です。
なぜ、学校GDが必要なのか?学校GDづくりが何に役立つのかについて書いてみたいと思います。
一読に要する時間は約4分30秒(僕計測)。よろしくお願いします。

6/22の話

今日も大阪・北摂は雨の朝となりました。でも、今日はお天気回復傾向。晴れるといいな。
そう言えば、昨日は聞こえなかった小鳥たちがさえずる声も、窓の外から聞こえてきます。
そうこう言っているうちに、どうやら雨も上がったよう。今朝はとても静かな朝です。

と書いたのが、午前9時ころ。
今日は歯医者さんを予約していたので11時過ぎに作業をストップして車で出発!
車内にはAmazon musicが勝手にセレクトしたオリビア・ニュートンジョンの「Physical」。懐かしいし、何だか爽やか♪
「いいなぁ」と思っている間も、どんどん広がっていく晴れ間!そして、ついには「暑すぎるやろ!」というお天気に…。
今もレッスンルームはエアコン作動中。ちょうどいい感じって難しいですね。では、本題に入ります!

組織基盤をつくる

誤解のないように言うと、学校GD作成は校長の仕事だと思っています。だから、本来は校長が独力で作成、教職員に提示するのが正解かもしれません。
しかし、校長のワンマン経営は非常に危険です。「小学校の校長の仕事①#5」以降、何度も書いてきたように教職員こそが学校の命!これから1年間の長旅をともにする大切な仲間である彼らに対するリスペクトと配慮なくして、どんなチャレンジも成功することはありません。
校長の仕事は、学校GD作成作業を通して「強力な組織基盤をつくること」なのです。

そのために大切にしたいポイントは2つ。「教職員の思いを大切にすること」と「学校フィロソフィーを明確にすること」です。

教職員の思い

第1のポイント「教職員の思いを大切にすること」。
学校アセスメントというと子どもの実態や保護者・地域の願いばかりに目が向きがちですが、教職員の思いを大切にすることを忘れてはいけません。なぜなら教育活動に直接携わり、成果をあげるのは教職員。管理職、とりわけ校長は大した力になりません。これは何度も書いてきました。
実務に当たる教職員の納得も意欲も期待できないような学校GDはほぼ無意味!単なる校長の自己満足に過ぎません。

もちろん、「4月に着任したばかり…」という場合には、すぐにできなくても構いません。時間をかけて良いので、いろんな立場の教職員としっかり話し込んでください。一人ひとりの強みや思いを理解しようとする姿勢こそが重要!強い組織基盤をもつ学校づくりにつながります。

学校フィロソフィー

第2のポイント「学校フィロソフィーを明確にすること」。
自校は何を大切にどのような使命を果たそうとするのかを明確にすることが重要です。
人間は自分たちの営みの意義や方向性に共感したとき、初めて持てる力を発揮するということは、「フィロソフィー#44」を始め、これも何度も書いてきました。
ですから校長は、すべての教職員が自校の教育に誇りを持って取り組めるようなフィロソフィーを提示する必要があると僕は思います。

しかし、だからといって「世界平和の実現」ではゴールが遠すぎます。大切にしたいのは、やはり「目の前にいる子どもたちの幸せ」ですね。
今、様々な課題を抱え、しんどさを感じている目の前の子どもたち。いったいどうなれば幸せを感じることができるのか?具体的な子どもの姿を思い浮かべながら考えてほしいと思います。
学校教育活動の基盤となる方向性を教職員みんなで共有すること。これも、強い組織基盤をもつ学校へと変容するためには不可欠なことです。

不易と流行

ところで、前回「学校GDは旅の設計図のようなもの」と書きました。ですから、「旅なら行先から決めるのでは?」と思われた方もいらっしゃると思います。それはそうですよね。
ただ、日本の学校教育に関していえば、究極の目的は「人格の完成」であると明確に規定されています。毎年変わる校訓というのも聞いたことがありません。「不易」の部分はよほどのことがない限り、大切に継承していって良いと思います。

だったら、僕たちがまず把握すべきは「学校の今」。そして、「時代のニーズ=流行」。この2点から学校がめざすゴールが見えてくるのではないかと思います。
どうしても方法論的なものに飛びつきがちですが、ゴール向かう具体的戦略はもう少しあとの話。

ということで、次回は「学校の今」を把握する上で最も重要な「児童アセスメント」について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。
そして、最後はおまけ。僕とGDの出合いについてです。
よろしければお付き合いください。

GDとの出合い

僕が年間計画的発想・作業について教わったのはSMBC時代。当時、大阪ミニバス界をけん引していた大阪市・NNミニのSさんから「トータルデザイン」という言葉で教わりました。
目的地(ゴール)設定。現在地の確認。練習計画はバックワードプランニングを使いながら、年・学期・月・週・日…と細分化。PDCAを回しながら、常に計画に修正を加える・・・などなど。

学校業務に年間計画がなかったわけではありません。特に、授業では子どもたちの習得状況により指導計画を変更したり指導方法を工夫したりすることはしていました。でも、ここまで細かな計画・分析・修正の必要性は感じていませんでした。
SMBC時代は指導をしながら、日々トータルデザインに修正を加えていたことを思い出します。

今、学校ではカリキュラム・マネジメントの確立が求められるようになりました。単元ベースや1コマの授業ベースでも評価規準を明確にし、授業改善を図ることも当たり前になってきました。
しかし、僕は幸運にも25年も前から、この考え方・方法に出合っていたのです。僕が、今なお民間企業やビジネス書を重視している理由は、ここにあるのかもしれません。
よりよい教育のヒントは教育以外の場所に転がっているかもしれません。みなさんもぜひ多くの出会い・出合いを求めて、外に出てみてくださいね。きっといいことがあると思います(^^♪

本日もお付き合いくださり、ありがとうございました。
またお越しください。
お待ちしています!

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校内組織(目標) #48

みなさん こんにちは!
『Rockin’ Teacher 餃子大王 JUN’s club』へようこそ!
餃子大王・ベーシストのじゅんちゃんです(^^♪

昨日は久しぶりの雨。そのせいか今朝の空気は少し澄んでいました。でも来週はまたまた雨マークが…。いよいよ梅雨?通勤・通学が大変になりますね。しかも、蒸し暑くなって熱中症の危険度もアップ。みなさんお気をつけください。

さて、本日のテーマは「校内組織(目標)」。 「フィロソフィー(5/23)」「組織づくり(5/24)」の続編です。先日ご紹介した僕たちの学校の『研究推進委員会』を具体例に、組織ごとの目標設定についてお話ししたいと思います。最後までお付き合いください。
一読に要する時間は4分30秒(僕計測)。よろしくお願いします!

縦割構造

簡単に復習をします。僕の知る限りでは、校務分掌組織が縦割構造になっている学校が多いです。それぞれの委員会にはその道の専門家的人材(人権の専門家、学力の専門家など)がいることも多いです。それぞれの委員会は独自の目標・研究テーマに向かって一生懸命に取組を進め、それなりに成果も上げています。
ただ、委員会間の連携が足りない気も…。それぞれの頑張りが学校としての大きな成果に結びつきにくい。そんな気がします。

もちろん、どんな組織でも、組織の存在意義と無関係な目標を設定することはありません。ただ、教育の世界は個別の課題が多く、それ自体が十分な研究対象となります。
たとえば、授業づくりでは国語、算数…などの各教科等。
たとえば、人権で言えば、人権三法に見られる「障害・本邦外出身者・部落に関する差別」や「平和」「ジェンダー」など多種多様な課題。
どれも教育課題ですから、各委員会がどの課題を研究テーマとしても間違いではありません。ただ、この正当性が微妙な縦割構造を生み出す原因にもなっています。

委員会目標

では、間違いではないのだから、個人の判断で(もっと言えば好みで)研究テーマを選んでもよいか?もちろん答えはNOです。
組織づくりでお話ししたように、僕は「委員会は学校目標への貢献のために設置する」と考えています。ですから、委員会ごとの目標・研究テーマについても、学校全体の目標に迫るものでないといけないと思っています。

ポイントは上位目標である学校のフィロソフィーと目標(ゴール)。
「私たちは教職員としてどんな学校をつくり、どう社会に貢献するのか。」
「そのために、今何をめざすのか。」がきわめて重要です。
フィロソフィーや目標を共有することで、教職員の力・業務は一点に向かって集約されます。教職員の力を無駄づかいしないというのは、こういう意味です。

校長の仕事

フィロソフィーや目標を明記した学校グランドデザインを作成・提案するのは校長の仕事です。でも、僕は一貫して教職員の思いを尊重することや教職員全体で納得・共有することを主張してきました。そのための共通言語づくり・ブランディングについては、このブログでも触れてきました。校長はこれらを踏まえたうえで、学校GDを作成・提案しなくてはいけません。フィロソフィーや目標を共有するためには、共有したいと思えるフィロソフィー・目標づくりが必要なのです。

校長の肩書=権力で統治しようとする「力のガバナンス」ではなく、共有・共感をベースにした「緩やかなガバナンス」。それこそが、協働的な校内組織づくりの第一歩だと僕は考えています。

学校UD化計画

僕たちは「学校UD化計画」をもとに研究体制づくりを行いました。中心となる『研究推進委員会』は「人権」「支援」「学力」「特別活動」の4委員会で構成。それぞれが担当領域や強みを生かして「学校UD化」に貢献することを考えました。

まず、すべての基盤と考えたのが「人権」「支援」の視点。
「人権」では集団づくりUDをテーマに良好な人間関係づくりをめざしました。
また、「支援」では学習環境づくりUDをテーマに、しんどさを抱えた“あの子”も安心して学べる環境づくりに取り組みました。一般的によく見るハード面でのUD化だけでなく、言葉かけなどソフト面でのUD化も研究していました。

そして、この基盤の上に成立するのが「学力」と「特別活動」の2委員会。
「学力」では授業づくりUDをテーマに、教科・領域の学習を通して、児童の資質・能力を育みました。特にエンパワー層の子どもの姿をイメージ。つまずきポイントを予想し、授業計画を作成しました。また、2年前から子どもの思考を助けるために「思考スキル・ツール」も導入。関西大学初等部の石井芳生先生に学びました。

「特別活動」は、活動づくりUDがテーマ。「人権」「支援」を基盤に「学力」で身につけた力を、実生活の場面で活用できるようにすることが目標です。学校・学年行事や委員会・係・当番活動など、子どもたちがチャレンジできる場面を数多く設定しました。

校内委員会には『研究推進』以外にも『専門』をはじめとする他の委員会がたくさんあります。これらの委員会も含め、どのように連携していたのか。そして。効果検証はどのように行っていたのか。この点については、また続編でお話ししたいと思います。

追記

これまで、教育の話題の多くは校長先生をメインターゲットにして書いてきました。でも、実はほとんどの内容は、僕が教諭・担任時代に考えていたことです。ですから、「校長→担任」「教職員→子どもたち」や「校長→チームリーダー」「教職員→チームメンバー」のように読み替えていただくことも可能です。
担任としての学級づくりやミドルリーダーとしてのチームづくりに役立てていただけると幸いです。

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!

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教育

フィロソフィー #44

みなさん こんにちは!
『餃子大王』ベーシストじゅんちゃんのブログにようこそ!

今日も晴天!でも、空色は青色絵の具に白を混ぜた透明度の低い薄青。空気がきれいな日にはPLの塔まで見えるのに、今日は近景までかすんでいます。
しかも、今日もまた夏日。学校教職員のみなさん、熱中症対策は万全ですか?また気苦労が増えましたね…。適切な指導内容と環境整備に加え、「やめる勇気」をもって教育活動に向き合ってください!

さて、今日は久しぶりの学校経営関係テーマです。これまで、校長の仕事・姿勢について書いてきました。また、運動会や僕のブログの話を例に目標と手段との関係についても書いてきました。
そこで、今日は教職員(子ども)の力を引き出すための学校(学級)経営に必要な「フィロソフィー」について書いてみたいと思います。最後までお付き合いください。
一読に要する時間は約6分(僕計測)。よろしくお願いします(^^♪

ビジネス書に学ぶ

僕はビジネス書が好きです。もしかすると教育書よりも好きかもしれません。特に、首席教諭や管理職になってからのメイン課題は組織マネジメント。そのため、時々おもしろそうなビジネス書を購入しては読んでいました。
インターネットでも様々な情報を得ることができます。
「ミッション」「ビジョン」「フィロソフィー」の違いとは?これらを実現するにはどうすればよいか?など、いろんな情報を瞬時に手に入れることができます。

本当にしっかりとした組織を作るためには、これらの言葉の理解・整理から始める必要があるのでしょう。ただ、残念ながら、僕を含め多くの学校管理職のレベルはそれ以前。まずは、学校としての大きな枠組み設定から始めたいと思います。

マネジメントを学ぶ

民間企業と公立学校は違います。経営と教育は同じではありません。だけど、学校に経営的視点が不必要かというと、それも答えはNO。学校には経営的視点を持つ教育者が必要だと僕は考えています。

この点については、現職中も府・市の管理職研修に参加するたびに「マネジメント研修が必要!」と訴えてきました。「人権」「教科等指導法」など教員としての専門性は、すでに教諭時代に培いました。だから管理職選考にも合格したはずです。最新の情勢を学ぶ必要性は否定しませんが、それにしても教育委員会が「マネジメント」を軽視し過ぎ!「民間人校長を…」という声が上がる背景にはそのあたりの課題があるのではないでしょうか?ちなみに僕は民間人校長を否定していません。現に優秀な方もおられます。ただ、教育界の人間として、民間人校長には負けないという自負をもっていました。(だから企業に学ぶ必要もあると思います)

力を引き出す

何度も書いていますが、教育の目的は法で定められています。その実現を目指すことが学校教職員の目的であり社会貢献。だとすれば、学校が考えるべきことは、もう少し具体的な目標です。

そもそも学校教職員志望の動機ですが、「人格の完成」「社会貢献」を考えている人は少ないと思います。たぶん視点はもう少し手前。直接的な顧客である「子どもや保護者の幸福への貢献」というあたりでしょうか。
だとすれば、管理職の役割は、その思いを組織づくりに反映させていくこと。その思いを実現させていく道筋を示すことが大切だと思います。

全力で組織貢献する人は、自分の仕事が「どこに向かうか」「何にどう役立つか」を理解している人です。逆に、目的が不明確な仕事や自己有用感・達成感につながらない仕事に、情熱を傾ける人などいません。管理職はこのことを強く自覚し、教職員の志を反映させたゴールを設定することが大切です。

フィロソフィー

SDGsの理念「No one will be left behind」(誰一人取り残さない)。これは僕たちの市の教育プランとも共通する理念でした。だから、僕は学力面・生活面にしんどさを抱える子どもたち=エンパワー層を伸ばすことを提案しました。それは教職員の願いでもあったからです。
実際に、「学校に来にくい」「教室に入りにくい」「勉強についていけない」「友達と上手につながれない」など、様々なしんどさを抱える子たちがいました。だから、僕たちはエンパワー層を伸ばすことを組織目標(ゴール)にしました。

併せて提示した手段は学校のユニバーサルデザイン化(UD化)。日本の学校は、すべての子の学力保障(到達目標)をめざしています。しかし、子どもの実態に目を向けると、育ちと学びに不利…だと感じる子もいます。その不利を解消するためのUD化。つまり、エンパワー層が伸びやすい環境を整えることで、すべての子どもの学びと育ちを支援する。僕はそう考えて、集団づくりUD・学習環境づくりUD・授業づくりUD・活動づくりUDなど、今も継続している取組の基盤となる部分を提案しました。そして、この方針も学校全体で理解・共有することができました。

PDCAと検証軸

学校の命は教職員です。教職員の成長が学校の成長です。今も強く思います。
では、教職員の仕事の成果はどう検証するのか?それはやはり「子どもの姿」。どんなにすごい理論を並べても、どこかの偉い先生に学んでいても、子どもたちの学びと育ちに表れていなければ何の意味もありません。「教育の成果はすぐに表れるものではない…」などの言い訳も違うと思います。

だから僕たちの学校では、検証方法についても研究を進めていました。教職員自身が納得できる検証結果を持つことが、効果的なPDCAサイクル活用には不可欠だからです。それは、信頼性・妥当性の面で不十分な振り返りで曖昧に進むことが多い学校組織の弱点克服をめざすチャレンジでもありました。

学校グランドデザイン

これまで『教育』カテゴリーとして20本近い記事を書いてきました。その目的は「学校グランドデザイン」について書きたかったからです。
これまでお話ししてきた目的・目標・手段・フィロソフィー、専門家との連携や幼児教育を始めとする校種間連携などの話題。そして、これから書く予定のことも、すべてが「学校グランドデザイン」につながります。
もしかすると「学校グランドデザイン」もシリーズものになってしまうかもしれませんが、興味を持っていただけるようでしたら、どうぞお付き合いください。よろしくお願いします!

最後までお付き合いくださり、ありがとうございました!
またお越しください!
お待ちしています!